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雨はいつか止んで、優しさが世界を包む  作者: 佐田やすひ
第2章
23/34

逃避2

「千夏ー今日カラオケいこーぜー」

「ごめん、今日ちょっと用事があって、」

「前もそんなこと言ってこなかったじゃーん。とにかくいこーぜー、千夏がいないと盛り上がらないんだよー。」

嘘つけ。

「でもテスト近いし、最近勉強不足だから、早く帰らないと。」

お前らもちょっとはやれよ。

「なぁ片桐さんさぁ、今度俺らと遊ばない??」

「うん。また時間あったらね。」

目つきがやらしいんだよ、もっと上手く隠せ。

「えー?でも片桐さん普通に勉強できるんだから遊んでても大丈夫だよ。あ、なんなら今日でもいいよ?おごるし。」

「ごめんね。用事あるから。」

「んだよノリ悪いなー」

知るか。

「一回くらいいいじゃん。」

うるさい。

「片桐、社交儀礼ってのも大事なんだぞ。」

うるさい。

「なに?先生まであいつの見方なわけ?陰キャのくせにクソウザいんですけどー」

・・・

「せっかく誘ってやってんのに。」

「休みの日なにやってんの?」

「マジ陰キャじゃん。」

「千夏ちょっと調子乗ってね?」

「また用事ってなに?煽ってんの?」

「もう誘うのやめよーぜー」

「また外見てる。」

「あいつ顔いいからって調子乗ってね?」

「お前ぐらいどこのクラスにもいるから笑」

「なぁ、いい加減さぁ、」

「そろそろうざいよ?」

「先生は忠告したからな、」

「あ、ついに先生にまで」

「ノート見してねー」

「いやいや、それはもう公共物っしょ。」

「ワークも、」

「何書いてんの、え?」

「いいから、ちょっと見せろよ。」

「え?こいつ小説書いてるー!」

「なになに・・・」

「君の柔らかな瞳に、ぎゃははははは!!」

「何これー、恋愛?あ、ギャグ?」

「それうけるー、ぎゃはは!」

「なぁ、」

「なんで喋んないの?」

「顔しかいいとこ無いじゃん。」

「なんで生きてんの?」

「久しぶり、千夏。一緒に帰ろ。」

「なにお前、俺片桐さんに用あるんだけど。」

「お前片桐のなんなの?」

「え?なんなのってゆーかー、飼い主?」

「片桐さんってオモチャみたいだしねー。」

「ははっ!それはいいすぎっがっ!・・・」

「うわ!え?ちょっ待っうぉ・・・」

「痛い!痛い!」

「先生!助けて!」

「こら、君!何やって、がっ!」

「お前、今殴ったな??!生徒が教師を殴ったな!?この・・・あ!!待て!!!!こらぁ、逃げるな!!!!戻ってこいぃ!!!!」

「やば・・・」











































はぁ、はぁ

















はぁ、はっ














はっはぁっはぁ、ん・・・

















7月21日、夏休みの始まり、私たちは、現実から、逃げた。

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