101/101
あらすじ
貴族令嬢ミレは、幼い頃より世間から隔離された生活を送ってきた。そのためミレが十六歳になったときには、すっかり人間に興味を失ってしまった。愛するものは、犬と父親と師匠だけ。他は算数術と本があればいいだけの、平和な引き籠り生活を送っていた。
そこへ突然、国王より『第二王子の話し相手』を務めるよう、召喚状が届く。断ることも出来ず、不承不承、王宮に上がったミレは、病弱でわがままな弟王子ユアンと裏表の顔を使い分ける兄王子アーティスと出会う。
当初は深入りするつもりがなかったのに、気が付けば王子二人に気に入られ、そればかりか父親公認の四人の求婚者にもつきまとわれる羽目に。
六人の求婚者による迷惑な溺愛の日々の中、彼らの中から夫を選ぶよう父親に言われたミレが選んだのは、生まれて初めて心から欲しいと願った彼だった。
十七歳の誕生日の日、ついにミレは公開逆求婚をする。ハッピーエンドです。