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虚飾の歴史に、夢は解けて。――二人の罪人は再演の旅を  作者: はる
【第四章】染まらぬ世界

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47/52

幕間

 長い。

 長すぎる旅をしてきた。


 いつからか、君を見つけても、笑えなくなっていた。


 いつからか、君が死んでも、涙がでなくなっていた。


 当たり前になる事が、こんなにも虚しいとは、思わなかった。


 何度も、何度も、君の死を見た。


 赤く染まる君。

 水の中で踠く君。

 落ちてひしゃげた君。

 何者だったか、分からない君。


 まだまだ、沢山見てきた。


 

 何度も、何度も、君を傷付けた。


 罵倒する君。

 蔑む君。

 妬む君。

 恨む君。


 同じ言葉を、沢山聞いた



 もう、見たくない。

 もう、知りたくない。

 もう、会いたくない。



 なのに、君は俺の前に現れた。

 

 上手く、笑顔が作れただろうか。

 上手く、話ができているだろうか。


 約束を口にすれば、君も涙を流した。


 同じだ。

 また、同じだ。


 そう…思っていた。


 なのに――。

 君は、俺のために泣いた。

 君は、俺のために怒った。



 君は、「俺」を見てくれている。



 俺は、こんな残酷な世界は要らないと、願ってしまった。

 俺は、君の隣を歩きたいと、願ってしまった。


 

 その時から、俺の時間は動き出した。


 傷の付く身体。

 疲れる身体。

 ――温もりを、感じる身体。


 

 君が願えば願うほど、時は歩みを早めていく。


 もっと、君の隣を歩きたい。

 もっと、君と同じ景色を見たい。

 もっと、君と――。



 生きていたかった。




 金の円環は容赦なく時を刻む。




 サラ……。

 



 


 ありがとう。


 

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