お嬢様について 番外その4
バレル島 ダン・ハリウェル・バレル別邸 野外訓練場
「このビスケ1番隊の名を汚すようなマネは決してしてませんよ~。大体、ここの警備をイノリさまの部隊に任せるだけなんて出来る訳ないし~」
といつもの軽い口調でビスケは自身の隊長に報告する。
いつも整然として静かな野外訓練場だが、今日ばかりは違った。
いや今日からといったらいいだろう。
ここに館の主は不在であったし、実質この館の女主人である、ドンの末娘ヒノエは残念ながらラウンジでティータイム中だった。
この雰囲気を和ませるものも諌めるものも、あいにく存在していなかった。
「……どういう意味です」
ビスケの言葉に食ってかかったのは、同じく野外訓練場にいたイノリの部隊の女性達だ。
ビスケとヴィートは声の向く方には一切視線を向けず、まるで存在がないかのようだ。
「ビスケ!ヒノエ嬢の身辺警護は俺がやる。お前たちは、この館の警備だ」
「へーい」
「……相変わらず、むかつく」
「…やるわよ」
数千を超える銃声がこの屋敷を包んだ。
それを合図に野外訓練場は戦場と化したのだ。
一気に銃声発砲が始まり、別荘の一角に被害をもたらした。
のちにこの行動が、この男に悲劇をもたらすこととなった。
金からの報告によると、野外訓練場向かいの図書2階の窓にひびが入った。
図書室を大切にしているヒノエお嬢様からの猛抗議もあり、ドンはある任務を下すこととなる。
別邸図書室、窓の整備任務を1番隊に命ず
「ビスケ!」
「はいはい~、…なんでおれが…~」
これが現行の一番隊の現状である。
ヒノエお嬢様は怒らせてはいけない。
今は、忙しくて中々UPできません(>_<)
でも、必ずや完遂します!
ファイト!
ミニ番外編でした