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ステラクト ―訳アリ職員たちと星が導く魔術研究所―

作者:久世 國彦
最新エピソード掲載日:2026/10/02
人間の国アルメリと魔族の国マジリア。

二つの国の間に長く緊張が続くなか、その狭間に位置する中立国ヴェルシェには、一風変わった研究機関が存在していた。

──アストルム魔術研究所。

古代魔法の解析や術式媒体の開発などを行うこの研究所には、種族も出身も異なる研究者や技術者たちが集まっている。職員たちはそれぞれに事情を抱えているものの、研究に没頭したり、思わぬ騒動を巻き起こしたりと、賑やかな日々を送っていた。

そんなある夜、研究所の最高責任者であり、星詠でもあるノヴァは、夜空を巡る星々の動きに小さな異変を見つける。

星が示していたのは、二人の来訪者だった。

マジリアから逃れてきた闇属性の魔族の少年、ドロワ。

かつてアルメリ軍魔術師団に所属していた青年、ロッツ。

本来なら交わるはずのなかった二人は、ヴェルシェで出会い、アストルム魔術研究所へと足を踏み入れる。

二人が加わり、研究所は以前にも増して賑やかになっていく。研究中の失敗が騒動に発展することもあれば、何気ない会話から職員たちの意外な一面が見えてくることもある。そうして過ごす日々のなかで起きた出来事は、やがてアルメリ、マジリア、ヴェルシェの三国にも影響を及ぼしていく。

星を詠む者、魔法を研究する者、故郷を離れた者、そして帰る場所を持たない者。

生まれも育ちも違う彼らは、考え方も性格もさまざまだ。意見がぶつかることも珍しくないが、それでも同じ研究所の仲間として、今日もそれぞれの日常を送っている。

これは、そんな訳アリの職員たちが織りなす、少し不思議で賑やかな魔術研究所の物語。

夜空に輝く星々は、今日も彼らの行く末を静かに見守っている。
プロローグ
2026/10/02 23:16 (改)
騒がしい朝、静かな星
2026/10/02 23:17 (改)
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