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明かされる真実


  和やかな音楽が流れている店内に似合わない重い空気が三人の間に流れていた。

 「これやるよ」

 ここからは雷さん、と呼ぼう。雷さんはポケットから取り出した個包装の飴を載せた掌を僕に差し出した。

 「ありがとうございます」

 そっと雷さんの掌から飴を貰う。貰った飴の個包装には苺の写真がプリントされている。

 僕が飴の中で一番好きな味は苺味だ。好きな味を貰えたのにそんなに嬉しくない。

 

 「僕、なんで生きてるんでしょうか」


 ポツリ、と目線は自分の手の上にある飴に固定したまま呟いた。

 

「あの時、確かに僕は」


 言い淀んだ。あの時の光景が鮮明に脳内に蘇る。動機がして冷や汗が出てくる。


 「急所を撃ち抜かれたはずなのに」


 言葉を絞り出した。雷から貰った苺味の飴を個包装から取り出して口に放り込む。

 舌で転がすと苺の味と香りが口の中にふわっと充満する。

 不思議と動機も収まり冷や汗も引いてきた。

 飴のおかげで気持ちが落ち着いてきた。


 「知っている事を教えてくれませんか」


 お願いします、と頭を下げる。


 「悠斗さん、顔を上げてください」



 吉田さんは息を吸った後、雷さんの方を見る。


 「分かりましたお話しします。良いですね、雷さん」

 「ああ、本人がそう望むなら」


 渋々といった感じで雷さんは肯いた。

 

 

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