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第25話「古城探索②」

スクウェア・エニックスの月刊雑誌Gファンタジー10月号が大好評発売中です!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎コミカライズ版、最新話が掲載されております。

ぜひ読んでみてください!


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『重版』決定!!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』◎コミカライズ版コミックス第3巻

《スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス》


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 ダンの放った強力な火の属性魔法『猛炎』

 破邪の効果がある凄まじい炎が、ダン達へ襲いかかろうとしたスケルトン達を、

 一瞬にして包み込み、彼等が居た場所には何も残っていなかった。


 冒険者ギルドの話では……

 このスケルトン、倒しても倒しても即座に復活する……

 依頼に臨んだ冒険者はあまりのしつこさに音を上げ、退散するという話である。


 という事で、ダンとスオメタルはしばしその場で待機した。


 ……だがスケルトン達が復活する様子はなかった。

 他の亡霊や不死者も恐れをなしたのか、現れない。

 荒涼とした古城は静寂に包まれていた。


 ダンは軽く息を吐き、スオメタルは微笑んだ。


『まあ、なんとか上手く行ったようだな』


『はい、ノープロブレムでございます。さすがはマスターの猛炎でございますね』


『まあ、そこそこのレベルの猛炎で大丈夫だったみたいだな』


『御意でございます。ご覧の通り、奴らは燃え尽きよみがえりません。それゆえ課題はクリア、この依頼も概ね完了でございます』


『まあ、そうだろう』


『はい! 後は本館に巣食う親玉をやっつけるだけでございます』


 そう言うとスオメタルはビシッと最奥にある建物を指さした。


『だな! 一応お宝取り放題だから、探索しつつな!』


『まあ、お宝は何もないと思うでございますが……スオメタルはマスターの妻ゆえ、とことん付き合うでございます。が、但し!』


『え? が、但し?』


『何度も申し上げますが、ガラクタ、ゴミの類《たぐい》は不可! 私のような超レベルのお宝以外、持ち帰り禁止でございますよ』


『りょ、了解』


 まるで、子供をしつける母のようなスオメタル。

 苦笑し、頭を掻くダンは口ごもりつつ返事をした。


 にっこり笑ったスオメタルはすっと手を差し出した。


『マスター、手をつなぐでございます』


『了解!』


 今度は口ごもりなどしなかった。

 さっと手を出したダンは、しっかりスオメタルの手を握ったのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 スオメタルの言った通りであり、ダンも承知はしていたが……

 古城の本館内は想像以上に荒れ果て、所々壁が崩れ落ちていた。


 通路や階段はふさがれ、先に進めなくなっているので、

 時には破壊し、遮断されいる場所では飛翔し、先に進んだ。


 葬送魔法を始め、様々な魔法を駆使する事が可能なダンとスオメタルならではの探索である。

 これまで『わけあり案件』を難なくこなして来たのは、卓越した能力に裏付けされた実力があったからだ。

 良く居る、根拠のない自信をふりかざす自称一流冒険者とは全く違っていた。


 さてさて!

 この古城の本館は、しっかりした石造りという事で、基礎はしっかりしていた。

 だが、到底人が住める場所ではなかった。


 お宝どころか、打ち捨てられた家具調度も完全に朽ち果て、

 ダンが欲するジャンク品さえ皆無である。


 せいぜい燃料代わりの薪にしかならない。

 無断で入り込んだ『先人達』が、

 金になりそうなモノを一切合切持ち去ったのであろう。


 周囲を隅々まで丹念に見て回るダンは、目に見えて分かるほど、落胆していた。


『やっぱり、何もないな~』


 対して、スオメタルはきっぱり平然と。


『はい、人間あきらめが、肝心でございます。薪など倒木が魔境にいくらでもありますゆえ』


『だな! 了解』


『それよりマスター、最奥にある大きな気配が親玉でございましょう。それに……そろそろ新手が出る気配でもございます』


『だな!』


 スオメタルの指摘通り……

 ふたりに対する重圧というか、不穏なプレッシャーが増していた。


 敵意を持つ魂の残滓が侵入者たるふたりを認識し、

 攻撃を加えようとしているのだ。


 残滓の意思を統括し、無理やり操るのはスオメタルが指摘した、

 最奥に居る『親玉』に間違いなかった。


『マスター』


『おう!』


『マスターに師事し、習得した葬送魔法、鎮魂歌《レクイエム》を、私も試してみたいでございます』


『だな! ガンガン行ってみてくれ。魔力量を気にせずにな』


『嬉しいでございます。先ほど手をつなぎ魔力を充分に補填して頂いたから、ノープロブレムでございますゆえ』


 スオメタルがそう言った瞬間。

 

 出た!


 この城の住人らしき同じ服装をした少女達の集団、

 つまりメイド達が大量に出現したのである。


『気の毒ではございます。が……滅して、天へ逝かせ、リスタートさせるのが彼女達の幸福ゆえ、容赦なく魔法を行使させて頂くでございます』


 スオメタルはダンほど、葬送魔法には長けていない。

 無詠唱で行使は出来ない。


 ダンに護られながら、彼女は詠唱を開始する。


『命の理《ことわり》を司る大いなる存在よ! 彼女達の魂は天空の貴方のもとに旅立った。残された魂の残滓を汝に返す御業《みわざ》を我に与えたまえ! 天よ! 道標を我に示せ!』


 一瞬の間の後、

 決めの言霊がスオメタルから発せられる。


『鎮魂歌《レクイエム》!』


 先ほどのダンと同じである。

 スオメタルの拳から、眩い光が放たれた。


 残滓となっていた少女達は、瞬く間に消滅したのであった。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。

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