表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/32

第15話「鱒のランチと燻製」

スクウェア・エニックスの月刊雑誌Gファンタジー10月号が大好評発売中です!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎コミカライズ版、最新話が掲載されております。

ぜひ読んでみてください!


⛤特報! 

『重版』決定!!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』◎コミカライズ版コミックス第3巻

《スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス》


皆様のご愛読と応援により

『重版』が決定致しました!

ありがとうございます。

既刊第1巻~2巻も大好評発売中!

書店様で、ぜひお手にお取りください。


※宜しければ原作の小説版《ホビージャパン様HJノベルス刊》

こちらも大好評発売中の第1巻~7巻もあわせてお読み下さい。

「おはよう」


「おはようございます、マスター」


 ダンとスオメタルは「始まり」のキスをした。

 夜には「終わり」のキスをするだろう。


 昨夜は一緒に寝て、今朝一緒に起きた。

 ずっとしっかり抱き合って眠っていた。

 お互いに身をゆだね、ホッとする時間を共有していた。


「マスター、今日はどうするでございますか?」


「うん、今日も忙しいぞ。朝飯食べたら、畑を見て、ランチの鱒料理の仕込み、同じく鱒を使った燻製くんせいづくり諸々をやる。その後ランチ作って、午後も予定がてんこ盛りだ」


「わお! 超忙しそうですけど、面白そうでございますっ!」


「うん、面白いと思うぞ! スオメタルにもいろいろ手順を教えるから」


「わお! スオメタルは頑張っておぼえるでございます。……でも」


「でも?」


「理解はしているでございますが……マスターや私が力を失い難儀する可能性は限りなく低いでございます」


「まあな」


「それなのに何故、アナログレトロなやり方を習得するのに時間をかけるのか……時間は無限ではなく、限られておりますゆえ、もっと有効に使った方が宜しいかと」


「ははは、尤もな疑問と提案だ」


「はい! 例えばですが、マスターが所有する収納の腕輪は、食料は傷まない、破壊されない。それゆえ保存食は一切不要という答えが導き出されるプロセスでございます」


「うん、スオメタルの意見は確かに正論だな。じゃあ、教えようか、答えはふたつある」


「おお、答えはふたつでございますか?」


「ああ、ひとつは俺達が力を失う可能性が、魔道具が使用不能になる可能性が全くのゼロではない事」


「ふむふむ、成る程でございます」


「うん! もうひとつは俺とスオメタルの子供の為だ」


 ダンがきっぱりと言い切れば、スオメタルは面白いくらいに動揺する。


「はああっ!? わわわわわ、私とぉ! マ、マスターのぉ! こ、こ、こ、子供の為ぇ!!」


「おいおい、すっげぇ噛んでるぞ」


「うう、マスターがいきなりびっくりさせる事言うでございますから、いけないのですよぉ」


「俺とスオメタルの子に力がない場合、魔法やスキルが使えない場合、魔道具が壊れて使えない場合、それでも幸せに生き抜いて貰う為、アナログレトロなやり方を習得するのさ」


「私達の子に……力がない場合、魔法やスキルが使えない場合、魔道具が壊れて使えない場合、それでも幸せに生き抜いて貰う為、アナログレトロなやり方を習得する……」


「ああ、そうさ! とび抜けた魔法やスキル能力がない普通の人間として生まれた場合、生き抜く知恵を身につけさせるんだ」


「普通の子……私やマスターは普通ではない……という事でございますね。……それは確かに納得でございます」


「おう! だからまず俺達が万全に習得し、使いこなせないと、我が子へは、生き抜く知恵が教授出来ない、話にならないだろ?」


「おお! とても納得でございます! さすがはマスターです! 先の事を! 私達の未来を考えて!」


「そうさ! 頑張ろうぜ、スオメタル、俺達の幸せと未来の為に! 生まれて来る子供達の幸せと未来の為に! お前の本当の身体も、なる早やで絶対に探し出してやるぜ!」


「はいっ、マスター!」


 朝一番で、絆を深め合ったダンとスオメタルは……

 改めて『おはよう』のキスをしたのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 アップルシナモンジャムとアプリコットジャム、

 たっぷりパンにつけ、香りの良い紅茶で朝食を楽しんだふたりは、

 早速厨房へ……

 

 まず鱒の下ごしらえを行う。

 うろこを取り、尾のつけねからあごの先まで刃を入れる。

 エラと内臓ワタを取り出してから、血や臭みが残らないよう、腹の中を丁寧に洗う。


「魔族や獣人は分からんが、俺達人間は、魔境の魚を生で食べるのを絶対避ける事。リスク回避の為には必ず火を通す!」


「了解! 鱒……焼くのでございますか?」


「うん、私見だがポピュラーなのが塩焼き、レモンをかけても美味いし、香草焼きもグッド!」


「わお!」


「フライ、唐揚げ、ムニエルにしてもいける。スープの準備もしておこう!」


「わお! わお! どれもすっごく美味しそうでっす!!」


「よっしゃ! 期待してくれ、スオメタル! 全部作っちゃる! 仕込みが終わったら、燻製の準備だぁ」


「お~!」


 ダンの手際は素晴らしかった。

 「ちゃちゃっ」と片付けて行く。


 スオメタルもダンの一挙手一投足を見逃さぬとばかりに凝視、

 魔導回路へ記憶していた。

 メモまで取っていた。


 鱒ランチの仕込みが無事完了。

 ダンとスオメタルは保存食、

 つまり鱒の燻製の準備にかかる。


 ざっくりと説明すれば、

 下ごしらえをした鱒を塩に漬ける。

 充分に漬かったら、塩抜きをする。

 日陰に干して乾燥させる。

 その後、ようやく燻煙……つまり煙でいぶすのである。


 こちらもダンは手際よくあっという間に天日干しの処理まで行った。


 ここで厨房に戻り、ランチの準備。

 焼き、揚げる、煮込むという調理法を自在に使い、どんどん料理を仕上げて行った。


 ……1時間もかからず、全てのメニューが出そろった。

 ダンとスオメタルは嬉々として料理をテーブルに並べて行く。


 じゃ~ん!!!

 という擬音が聞こえて来そうなテーブル上。

 けしてオールではないが、気分は鱒料理オールスターズ!

 レモン付き塩焼き、香草焼き、フライ、唐揚げ、ムニエル、そしてスープ。


「「いっただきま~っす!」」


 ダンとスオメタルは、まず塩焼きにかぶりつく。

 レモンをふってあるから、酸味が効いて美味い!


「うま!」

「激うっま!」


 ダンとスオメタルは顔を見合わせ、笑顔で頷いたのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。

※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。


⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎小説版第1巻~7巻

(ホビージャパン様HJノベルス)

大好評発売中!


◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

☆最新刊『第3巻』大好評発売中!!


重版が決定致しました!!

新刊をぜひお手にお取りください。

既刊第1巻~2巻も大好評発売中!


※月刊Gファンタジー大好評連載中《作画;藤本桜先生》

☆9月18日発売の月刊Gファンタジー10月号に『最新話』が掲載されております。

一見超ドライですが、本当は優しいルウ、可憐なヒロイン達の新たな魅力をどうぞお楽しみください。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。

WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。

毎週月曜日更新予定です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ