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13話

ごめんあと3、4話じゃヒロイン出ないかも。

8話くらいするかも。


11/27 松明作る所で変な口調があったので修正。

2024/02/04 誤字修正。

少し開けた所で焚き火をして兎肉を焼く。


「自分で調達調理すりゃ安上がり……はえー、なるほどなぁ」


「美味くは作れないけどな」


トータはさぞ関心した様で〈火属性魔法 Lv,1〉と〈水属性魔法 Lv,1〉を覚えていた。


「念願の水だ」


〈水属性魔法 Lv,1〉の〈水生成(フォーセット)〉。

ただただ水を生み出すだけの魔法だが、今は天の恵みにも見える。


「うまい」


美味くはない。

しかし乾いた細胞に水が染み渡るこの感覚を美味いと評さずして何と言うか。

喉を潤した所で話はトータが何をしていたかに移った。

トータは朝からログインしていたのでリアルで約6時間。

つまりゲーム内で言うと三日間ぶっ通しで遊んでいたらしい。

宿が分からない上に金も無かったので路地裏で寝ていたとか。


「まさかゲームでホームレス体験をするとはなぁ」


トータは感慨深そうに言っていた。

ちなみにホームレス知り合いも出来たらしい。

同じプレイヤーで、小鬼(ゴブリン)に囲まれて最初の金で買った槍をロストしたそうだ。

影狼(シャドウ・ウルフ)にも殺されたがその時は親切なプレイヤーがアイテムを回収してくれていたとか。

クレハは男の冥福を祈った。

兎に角、節約、節約の日々。

食事もしていなかったと言う。

稼げた金は4700リル。

現在のトータの全財産11440リル。


「うめぇ!うめぇ!!」


半焦げで大して美味くも無いはずの兎肉を涙を流しながら貪るトータの姿が、その生活の過酷さを物語っていた。

これ以上、そんなひもじい思いをしない為にも……


「俺の方でも一応金策を考えてみたんだが……正直有効な手はない」


「素材とかは?」


影狼(シャドウ・ウルフ)の毛皮でやっとそこそこの値段で売れるかどうかだと思う。ただ……」


「ああ、泥率が低い。昨日クレハが4匹、今日俺が3匹、合流して俺らで6匹……13匹倒してやっと4枚だろ。大体3割」


「後薬草採取って依頼を受けてきたんだが」


「おお!そりゃいいな!」


「いや、薬草が見当たらない。外見も一応見てきたが全く見分けが付かん。手当たり次第に〈解析(アナライズ)〉を掛ける程魔力もないし」


「……ヤバくね」


「……一応、タダで泊まれる馬小屋は見つけた」


まったく慰めにならない報告にトータは──


「ま、何とかなるだろ!」


案外楽観的であった。


「ないもんはしゃーない!そのうち誰かが何か良い金策見付けて掲示板にでも貼ってくれるだろ!」


「……そうだな。それまではチマチマ稼ぐか」




その後昼飯ついでにお互いの情報交換を行った。

まずトータからウィンドウの機能について。

ステータス、フレンドだけでなくマップも見れる。

確かにそういうタブがある。


「けどファストトラベルは出来ないんだよなー」


一度立ち寄ったチェックポイントにワープできるお馴染みの機能だ。

だがそういったものはこのゲームには無いらしい。

続いてクレハからは魔力操作について。

ただ、魔力の流れがなかなか掴みきれないらしい。練習が必要という事だ。




「しかしすげぇな、その魔力操作ってやつ」


昼食を終えて森を探索している最中の会話であった。


「ああ、試した感じ〈強化魔法(ブースト・マジック)〉を使うより魔力操作で強化した方が強化の効力も効率も上だった」


「じゃあ〈強化魔法(ブースト・マジック)〉は要らないんじゃないか?」


「俺もそう思う……けど、もしもっと性能のいい上位互換が出てきたら分からないし魔力操作が出来るかっていうハードルもあるから……」


「なるほどなぁ」


そうして影狼(シャドウ・ウルフ)を3匹、小鬼(ゴブリン)を17匹追加で倒し、日も傾き始めた頃。


「やっと一枚落ちやがったなコンニャロー!」


影狼(シャドウ・ウルフ)の毛皮を巻き取りながら吠えるトータ。

ついでにやっとLv,12になった。

そんなトータを横目に次の獲物は居ないか、とクレハが周りを見回していると──

カッ。


「ん?」


足に何か当たった。

見ればそれは地面から突き出た石であった。


「なんだこれ?」


上部が割れていて少し地面から顔を出した程度の石。

ふと、その先を見ると──


「……石碑?」


のようなものがポツリ、ポツリと並んでいた。

良く見れば二列で。


「どうしたよ?」


「いやなんか石碑みたいなのが」


「……石碑ってか……道?」


「……取り敢えず行ってみるか」


暫く二列の石碑の間進んでいくと……


「おお……」


「すげぇ!」


そこにあったのは──


「ダンジョンじゃん!」


石造りの遺跡の入り口だ。

蔦が入り口のみならず地下へ続く階段へまで這っている。


「あ、でも灯りがねーや」


「松明でも作るか?」


「松とかここら辺あるか?」


「少し探してみよう。ヨーロッパチックな世界ならあるかもしれん」


そうして暫く松を探していると──


「おおーい!これ松なんじゃねぇ?!」


確かにあの松っぽい撫でたらささくれが刺さりそうな樹皮、そして油っぽい何かが樹皮の割れ目から確認できた。


「俺は良さげな枝を見付けてきた」


クレハが掲げたのは何とも男の子ハートを刺激するゴツゴツしていて手頃な長さと太さの一本。

その先端に松脂の染みた樹皮を巻いて青々とした蔓で締めて固定。


「〈発火(イグニッション)〉」


ボウッ!と松明が燃え上がる。


「いいねぇ!」


「これ持ちながら戦えるか?」


「俺が持つわ。先頭行くしな」


こうして二人は口を開けた暗闇を降りていく。

松明作る時に松の樹皮とかくくりつける時、針金が無かったら生の蔓が良いって見たんだけど乾燥してない植物が燃えにくいとはいえ限度がある気がするんよな……後で描写変えるかも

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