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辻斬り②

「ここが神社か、ボロいな〜。」

そんな罰当たりなことを言いながら僕の傘から飛び出していく。

「走るとケガしますよ。」

「安心してくれ私は運動神経もいいんだ。」

と言って盛大に転んだ、おそらく地面がぬかるんでるせいだろう。

「いっっったぁ!!!」

「大丈夫ですか?」

そう言いながら僕は手を差し伸べる、その手を琴蝶ことはさんがとる。

「うぅ…すまない少年…。」

僕はハンカチで、琴蝶さん、の顔に付いている泥を取った。

琴蝶の顔は一瞬にして沸騰し始めた、それは恥ずかしさから来るものかは、今の琴蝶には分からなかった。

神社の屋根の下で琴蝶は仕切り直そうとする。

「オッッホン!」

「君、今話題の辻斬りについて知っているかい?」

「この状況から続けるんですね…」

「オッホン!」

圧を感じる…。

「あの脅かしてくる奴ですか?クラスでも話題になっています。」

「そう、それだ。」

「始まりは数ヶ月前女性が襲われたことから始まった。」

「辻斬りの名の通り、甲冑を着ていて、刀で襲ってくる、が斬られたと思った瞬間、霧のように霧散し、クスwクスwと言う何ともムカつく笑い声が聞こえる。」

「かく言う私も今さっき襲われたところなんだ。」

「それは…ムカつきますね。」

「だろう!」

「切られて分かった、あれは間違いなく妖の仕業だ。」

「妖…やっぱりいるんですか?」

「あぁ…いる。」

琴蝶さんがこちらに振り向いた。

「私のことではないからな!」

僕は琴蝶さんに向きなおり、心の中でつぶやく。

(心を読む人は妖だと思うんですけど。)

琴蝶さんはやはり心を読んだのだろうか返事を返してきた。

「いや、私は能力者だ、妖では無い、そして、君も能力者だ。」

雨が強くざぁざぁと降ってくる、僕はこの人が何を言っているのか分からなかった。

「僕がですか?」

「君にはこの蝶が見えているだろう、この蝶が見えているのは妖か能力者だけだ。」

「でも、僕には何の能力もありませんよ…。」

「それは君の能力がまだ目覚めていないからだ」

僕は自分の両手を見ながら…

「僕にも特別な能力が…!」

僕は、平凡ふつうではなく特別である事に心が躍った。これで…

「あぁー…水を差すようで悪いが能力が覚醒するかどうかは今の所まだ分からないんだ。」

「能力があっても死ぬまで分からないなんて事もざらにある、あんまり期待しないでくれ。」

僕は琴蝶さんに向き直る。

「それでも"あり"はするんですよね?」

「あぁ、見えてはいるからね、確実にあるよ。」

「よかった…」

「そんな能力者の君に言おう、超常現象対策課うちに来ないか?」

うちにですか!?」

「そうだ。」








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