蝶の始発点
………い……お……い…おぃ…おい!!
よく知った男の怒鳴り声が聞こえる、一体何なんだと寝起きのまぶたを擦りながらデスクチェアから少し浮き背伸びをする、ふぅ…と息を吐きながら椅子へ勢いよく座る、椅子をくるっと少し回し男へ聞く。
「で、私を起こしてくれた理由は何なんだ?くだらない用件ならそうだな…ランチを奢ってもらおう!」
そう言い終えるや否や手刀が女性の頭めがけて容赦なく、ダイレクトアタックした。
女性は情けないうめき声を上げながらその男の同僚へ問いかける。
「うぅぅ…!今の時代に女性に手刀を飛ばすものか!乱暴物!アンチフェミニスト!」
男の同僚「仕事中にのんきに寝る奴が悪い。」
そう男がバッサリと論破した。
女性は反論しようとしたが、寝ていた事は事実なので何とも言えずただただ男を睨みつける事しかできない。
「さて本題だ、ただでさえ人手不足の俺たちに寝ている時間なんぞない、例の件はどうなった、《ゴースト》。」
「毎回思うが、そのコードネーム趣味が悪いな。」
「部長の名付けだ当然だろ、それとも本名で話してやろうか?柊 琴蝶さん。」
「うわ〜キモッ鳥肌立ったわ〜。」
男は数秒の沈黙の後ゴホッゴホッと咳をし話を仕切り直した、どうやら少し応えたようだ。
「それであの件はどうなった?」
眼鏡をクイッとさせながら答える
「あの件てどの件ですか?ハッキリ言ってくださいよ〜」
「連続辻斬り事件の事だ。」
「あ~あの甲冑の奴ね〜。」
「それにしてもまさかあの事件が超常現象対策課に回ってくるとは思ってもいなかったな〜。」
「そんな事どうでもいいから結論を言ってくれ。」
「ハイハイ、え〜結論を言うと十中八九うち案件ですね〜どう考えても普通じゃない」
「そんなの超常課に回って来た時に分かっている具体的には妖か能力者かだ。」
「今んとこは妖路線で行ってますけど、こればっかりは調査に行かないと分かんないな〜。」
「その調査はどうした?」
柊 琴蝶こと《ゴースト》は静かにそして軽やかに視線を逸らした。
「おい…お前…サボったな…」
「違うよ〜ちょっと後回しにしていただけだよ〜。」
「お前が一番調査に向いている能力をしているのに何でサボるんだが俺にはわからんな…。」
同僚は呆れた眼差しを向けながら言葉を続けた。
「ほら、さっさと調査行ってこい。」
「今雨が降ってるんだけど?」
外は曇りで雨がポツポツと降っている。
「どうせ小雨だ、とっとと行ってこい。」
「えぇ〜」
と言いながらも柊は渋々と調査の準備を始めた。
「いちいち俺が言わずとも調査に行ってくれればいいのにな。」
「小言きち〜アンタは私のおかんか?」
同僚はじ〜〜と私を睨んでくる、私はその視線に耐えられずそそくさと超常課を後にした。
しばらくしてバスの中で。
「あっ傘忘れた。」
珍龍のひと言?人物紹介
同僚の男:性格は真面目て少し傷つきやすい彼も何かしらの能力を持っているらしい。
蝶のお姉さんこと柊 琴蝶:コードネームは《ゴースト》が故に主人公に自分は幽霊などとホラを吹いた、俗に言うおもしれー女である。




