その青い蝶は
(…雨…あめ…飴)
くだらない考えと共にポタポタと雨が降ってくる今日、僕は傘を指しながら帰路へ着く、いつもと変わらない帰り道だ、そう…あの青い蝶以外は、あれはアゲハ蝶だろうか?それにしてはあまりにも青くとても…
そんな考えをしている間に蝶はひらひらと飛んでゆく、なぜかどうしてか僕はあの青く美しい蝶に心を奪われ、ついて行ってしまった、その蝶が起こす物語を知らぬまま。
蝶は僕が止まれば止まりこちらを伺い歩き出せば蝶も羽ばたく、明らかに誘導されている、そう思うが僕はその非日常に心奪われついて行く…。
人がいる…眼鏡をかけたボサボサの茶髪に青い蝶の髪飾り…いや生きている、本物の蝶だ、なぜか雨が降っている中、傘も差さずにぽつんと一人立っている、蝶が彼女の頭に止まる、すると一対の蝶の髪飾りの様になった、彼女がこちらを向とぽつりとひと言。
「見えているんだな。」
(見えている?何のことだか分からない蝶のことだろうか?それとも彼女のこと?あるいは…)
「両方とも?」
一瞬の間、思考がフリーズした、
(まさか読まれているのか?いや心理学か?)
「いや〜私は心理学には精通していないんだよね〜」
(明らかに心を読んでいる妖の類か?)
「おいおい人を化け物呼ばわりとは感心しないな君〜。」
(ならば人の心を読む者を何と呼ぶんだ?)
「いや君、適応力すごいね〜まさか心の中で質問されるとは。」
「う〜ん…あえて言うなら幽霊?」
それが彼女との初めての出会いだった。
珍龍のひと言人物紹介
僕:つまらないことが嫌い案外天然。
蝶のお姉さん:よくわからない、悪い人では無さそう。




