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<嘉助への相談>

リピウスたち3人は嘉助に連絡を入れた後、嘉助の事務所に入った。


「これはお揃いで。何かありましたか?」

嘉助は3人をソファーへ誘い、自分も彼らの前に座った。


すぐに杏子が女性の監視人を従えて入って来た。女性は普段、社宅1階のコンビニで働いている楓であった。

杏子は嘉助の隣にドカッと座ると、

「おう嘉助! 今日はちゃんとしおらしく見える楓に頼んだぞ。俺の淹れたお茶は、嘉助は嫌そうだからね」


どうも以前の事を杏子はまだ気にしているようで、ドヤ顔で嘉助を睨んでいる。

「いや、別にそういう意味じゃなかったんだけどね……。君もしつこいねぇ……」

嘉助は困ったように頭を掻いている。


「嘉助や、お楽しみのところ済まんが、ちょっと急ぎの要件でな」

ヨルダ爺は真面目な顔をして話しかけた。

「いや、楽しんでは……」

横の杏子をチラッと見たが、小さなため息をついて、

「では、お聞きしましょう」

と姿勢を正した。


時々リピウスが補足しながらもヨルダ爺が一通り話すと、嘉助も「う〜ん……」と唸りだした。杏子はまだ話自体がピンと来ていないようで、時々嘉助の顔を見ながら聞いているという感じであった。


「なるほど……。これは厄介なお話ですね。四仙会とダーズリー卿が、このような事を考えて行動していたという事ですか」


「いや、これはリピウスの妄想話じゃがな。しかし、リピウスの妄想は、無下に妄想と切り捨てる事もできんのじゃよ。ある意味現実以上に真理を突いておるからな」

ヨルダ爺の言葉に嘉助も頷いている。


「で、今のお話にあった、ダーズリー卿がC国同盟軍に提供する可能性のある兵器に関して、ERIの研究者に意見を聞きたいという事ですね?」

嘉助の問いにヨルダが頷いて答えた。


「意見だけじゃダメだよ。霊晶石あるいは魔晶石を利用した兵器の場合、具体的な出力限界とかも知らないといけないからね。その辺は俺では判断できないからな」

リピウスの言葉に、嘉助は少し考え込んでいた。


「どうじゃ? 嘉助も昔は随分と関連する研究もしておったのではないか?」


「はあ……まあ霊晶石を用いた道具類に関しては色々研究もしていますけどね。正直言って大掛かりな装置に関しては、コストパフォーマンスで見合わないという結論でしたね。なので小さな霊晶石を使う程度の、小型装置が主流に落ち着きましたからね」


「まあそうじゃろうな……」

ヨルダ爺も考え込んでしまった。するとリピウスが食い下がった。


「例えばさ、ターゲットマーク装置に使う程度の小さな霊晶石の場合、出力パワーって霊力値換算でどの程度になるか? 具体的な測定結果とかは無いのかな? 或いは比較的大型の結界装置とかの場合は、出力パワーと霊晶石の大きさに関して検証しているとか……さ」


「そうですね……。その辺になると、私も即答できませんね……」

そう言って、また嘉助は考え込んでしまった。


暫くの沈黙の後、

「やはりERIのコスタにでも相談した方が良さそうですね」

そう言って嘉助は電話を使い、ERIのコスタと何やら話しているようだ。


「コスタも興味があるというのですが、今からERIまでご同行は可能ですか?」

嘉助が尋ねると、3人に否やはなく、揃ってERIへ行くことになった。


杏子も一緒に行こうとしたが、

「君はこっちでまだやる事が残っているだろう」

と嘉助に一蹴され、ブツブツ文句を言いながらも事務所に居残りとなった。

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