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<ドーピング効果>

正面口でも鉄十字団は防戦に追い込まれており、壊滅するのも時間の問題に見えていた。

団長のボーマーもジェームズに抑え込まれており、既に何発もの攻撃を受けて、かなりの消耗を強いられていた。

彼もまた、覚悟を決める時が来たと判断した。


「みんな! 薬を飲んで反撃しろ!」

そう言うと、自らも薬を飲み干した。


他の団員たちもそれぞれ薬を飲んだようである。

すると、団員たちから猛烈な霊気が吹き上がりだした。その勢いだけで、ERIのメンバーが放つ攻撃が吹き飛ばされた。


「クッ! ドーピングしやがったぞ」

ジェームスが叫ぶ。


「まずいね。一気に霊力が跳ね上がったみたいだ」

ラヴィも戸惑っている。

ラヴィの相手も素で霊力値14万であった。素の状態ならラヴィの敵ではないが、28万に跳ね上がると、その放出される霊気だけでも圧倒される。


ましてやジェームスの相手は、35万オーバーになっている。

そんな化け物が、巨大な渦巻く水流をぶつけてきた。


「うわわ! ヤバイな。これはヤバイって」

ただでさえ属性的に劣勢なのに、自分以上のパワーで襲ってくるのだから堪らない。

必死で土壁を出して水流を逸らそうとするが、その勢いに押されて体勢を崩してしまう。


そこへボーマーの攻撃が迫る。

一撃は何とか防御したが、それでも十数メートルも吹き飛ばされた。


ラヴィも一転して防戦一方になっている。

そしてメイさんも、相手が32万に霊力を跳ね上げると、流石に防戦に回らざるを得なくなった。


その頃、ソフィーも追い込まれていた。

副団長以下5名がドーピング薬を飲むと、凄まじい霊気が放出され、今まで抑え込まれていたレーザー攻撃を押し返してきた。


そのまま5名が一団となって、レーザーを防御しながら突進してくる。

流石にソフィーも、その突進からは身を避けねばならなかった。

受け流すように、斜め右へと飛び退いて躱した。


するとハマーが左から、ケリーが右側から、残り3名が正面から、ソフィーへと攻撃をぶつけてきた。これをソフィーは電磁バリアで受け止めつつ、再びレーザーを扇状に放射した。


しかし、それも相手によって防がれ、一気に距離を詰められて一斉攻撃を浴びてしまう。


「姉さん!」「お嬢!」

そう叫んでジャンニとメリーサが飛び出してきた。さらに応援で来ていた2名の能力者も続き、5対5の混戦状態へと突入していった。


だが、ドーピングした鉄十字団が、どこでも優位な状況に変化してしまっている。

それでも何とか維持しているのは、リピウスが全員に対して防御バリアを張って守っているからである。リピウスは既にフルパワーの防御を張っている。


「ねえ、これってまずいんじゃない?」


「う〜ん。本当は大してまずくは無いんだけどね。みんな慌て過ぎだよ。向こうはパワーは上がっているけど、動き自体はよくないんだよね〜……」


リピウスの言葉に、舞は下での戦いを凝視した。

するとリピウスが言う通り、鉄十字団の動きは決して良いようには見えなかった。むしろERI側が焦って自滅している感じさえ受けた。


「本当ね。でも、どうすれば?」


「うん。そろそろ動こうかね。舞はソフィーの元に行って、俺のアドバイス通りに伝えて。舞も一緒に奴らをぶっ飛ばしてきて良いからさ」


「分かったわ。なんとか伝えてみるよ」


そう言うと、舞はソフィーの元へと走っていった。


「さてと、正面側もそろそろ反転攻勢させるかね」


そう呟くと、メイさんに念話を送り始めた。

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