表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

171/264

<緊急会議>

ここはERIの会議室。

今日は嘉助からの緊急招集で、主だった者達が集まっていた。


嘉助と杏子の他、監視員として清君と当真。協力者は紫音、舞、リピウス、ラヴィ、ジェームス。

ERIからは主任研究員のコスタと、最近創設されたERI警備班のボスコ班長が参加している。


「今日はちょっと厄介な情報を得たんで、みんなに集まって貰ったんだよ」

嘉助が言いながら皆の顔を見まわした。全員の注目を集めた事を確認すると、清君に説明をお願いした。


清君はスクリーンに資料を映しながら説明した。

彼の話では、鉄十字団と悪魔教団が協力関係にあり、そこに魔界衆も関与しているという。

そして彼らの目標は、第一がERIの施設であり、鉄十字団22名とサポートする魔界衆が最低3名程度参加する見込みであった。


さらに第二目標が「日本の社宅」だと説明した。

こちらは鉄十字団は関与せず、恐らくは魔界衆主体で襲ってくる可能性が高いと予想している。


「以上の事から、近々ERIに大規模な襲撃が行われると思われます。同時に社宅も襲撃を受けるでしょう」

ここで清君は説明を一旦区切った。


「ERIと日本の社宅を同時にですか?」

その質問に嘉助が答えた。

「リピウスが得た情報だと、そういう事になるね」


全員が顔を見合わせながらザワザワし出す。それを嘉助は手で制してから続けた。

そして清君が補足の説明を始めた。


今度は鉄十字団と魔界衆の戦力分析であった。

まず鉄十字団だが、3方向から攻めてくると分かっている。


正面: 団長(霊力18万)と主力2名、その他7名。


裏手: 副団長(霊力15万)と主力1名、その他6名。


遊撃隊: 残る主力1名を含む4名。


魔界衆に関しては、社宅襲撃は10名以下であろうと予測している。

魔力も10万〜最大で20万が一人居るかどうかというレベルらしい。

ただし魔界衆の場合はかなりの特殊技能を持っており、戦闘にも慣れていることから、魔力だけで判断する事は危険だとも付け加えた。


「いつ襲撃してくるのですか?」

ラヴィが嘉助に質問した。


「うん。そこはね、僕と杏子が霊界に呼び出されているので、その時に襲撃してくるだろうね」

嘉助があっさりと言う。


「え! 嘉助さんと杏子さんは居ないのですか?」

集まった協力者が驚きの声をあげた。


「うん。まあその辺はね、僕に任せておいてくれないかな? なにせ呼び出し者が管理部長程度だからね。いざとなったら幾らでも融通もきくと思うしね」

嘉助は何やら秘策でもあるのか、明言はしないものの考慮しているようであった。


そして、対応するERI側の体制を付け加えた。


ERI側としては、正面をラヴィとジェームス、メイさんが中心になり、他に4名ほど霊力5万〜10万前後の者達が加わり対応する。

裏手はソフィーと仲間2名に、他から2名が参加する。


日本の協力者に関しては、メイさん以外は社宅側に回る事になっている。ただ、その辺の話になると、はっきりしない言いようであった。

また警備班に関しては、相手が人間になるため、保護すべき人達の避難誘導と防御に専念するという事であった。


「なあ、メイさんって戦えるのか?」

ジェームスが興味津々に聞いてきた。


「ああ、多分君らよりも強いと思うぞ。一応、霊力20万クラスの戦力だからな」


「え?」

杏子の言葉に一斉に反応した。


「まあ、その辺はあまり触れないで欲しいな。メイさんに関しては、ちょっと特殊な事情があって、ここでは詳しく説明できないんだよね」

慌てて嘉助がフォローした。


「メイさんの実力が分かりませんが、今の話であれば、だいぶ楽になりますね」

ラヴィが少し安心したような表情で言うと、なぜか嘉助が表情を暗くしている。


「いや、それがね……」

嘉助が言いかけて少し躊躇している。代わりに杏子が言った。


「実は、奴らはドーピング薬を持っているらしいんだよ」


「ドーピング薬?」

この言葉に一同が驚きの声を上げた。


「そうなんだよね。それを飲むと戦闘力が2倍になるらしいんだよ」

嘉助の言葉に、全員が沈黙してしまった。


嘉助は補足として、ドーピング薬の概要を説明した。

ドーピング薬は禁止薬剤なのだが、飲むと一時的に霊力値が2倍相当に跳ね上がる。

ただ副作用として精神への負担も大きく、下手をすると暴走する危険性もあるらしい。

効果時間は概ね2時間程度だと言われている。


「結構ヤバイ薬だな」

「そこまでして、奴らは何がしたいんだろうね?」


と、リピウスが意見を述べた。

「俺が思うに、急激に霊力が上昇しても、人間の場合は肉体が対応できなくて、実質の戦闘力は1.5倍にもならないと思うぞ」


「なるほど、確かにね。人間の場合は我々とは違って、常に肉体的な制約を受けるからね。リピウスの言う通りかもしれないな」


「ああ、余程事前に何度もドーピングして、そのパワーに体を慣らしておかないと、30万以上のパワーが出ても、体が振り回されるだけで、下手したら動きが鈍ってしまうだろうよ」


「まあ、そういう事もあり得るけど、事前に試してから来る可能性もあるからね。一応は30万クラスの怪物と戦うという事を前提にしておいてくれるかな」


こうして緊急会議を終えて、ERIも臨戦態勢に入っていく事になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ