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<鉄十字団の企み>

アメリカ南部にある鉄十字団の本拠地。

ビルの地下で、今日も主要メンバーが集まっていた。


「流石に最近は、あまり良い情報も無くなってきたな」

「まあ、目立つ連中はあらかた去就も決まったであろうからな」


「ところで例の件だが、本当にやるのか?」

「俺も今さらという気もするんだよな」


「確かにな。ここまでERIの名が浸透してしまったら、施設を破壊した所で大した影響も無さそうだよな」

「でも団長は意地でもやる気みたいだしな……」


そこへ3人の男が入ってきた。

その姿を見ると、室内にいた者たちはすぐに立ち上がり挨拶をした。


入ってきたのは団長のボーマーと副団長のハマー。

それと、最近よく出入りしている悪魔教団顧問の男であった。


「みんな集まっているかな?」

団長の声に、それぞれ声を上げて答える。

「今日は例の計画について、具体的に話し合いたいと思う」


団長に促されて、副団長のハマーが説明を始めた。


近々、鉄十字団はロサンゼルスにあるERIの施設を襲撃する。そのプランが説明された。


まず、悪魔教の者が施設近くの林の中にワープゲートを開く。

ワープゲートは3ヶ所を予定しており、三方から施設へと突入するという。


正面: 団長を中心に、一番の精鋭部隊10名が突入。


裏の訓練場: 正面で戦闘が始まり次第、副団長以下8名が突入。手薄になった建物内へと侵入する。


遊撃隊: 残りの4名。状況を見ながら攪乱行動に出る。


これが彼らの作戦であった。


「敵には霊力20万越えが3人も居ると聞いてますが、大丈夫ですかね?」

「現在はフランスからソフィーが参加したため、4人になっているがな」


ソフィーの名が出ると、一番隅の方にいた女性がぴくっと反応した。

しかし彼女は何も言わずに、すぐ下を向いてしまった。


「え? 20万越えが4人? 大丈夫なのかよ」

場がざわめき始めた。


「まあ心配するな。一番厄介そうな男は日本に居るそうだから、実質3人だ。それらに対しても、有効な手段も用意してある」

副団長がみんなを抑えるように説明する。


「でも、やつらもワープを使えるのだから、日本に居ても一瞬で来るでしょう」


その質問に対して、悪魔教の顧問が答えた。

彼の話では、同時刻に日本のERI関連施設も襲撃する計画だという。


「なので、リピウスという能力者は、こちらには来れませんよ」


「日本を襲撃するのは、悪魔教団の者たちという事ですか?」

「悪魔教団でも特殊任務を担っている者たちらしい。そうだったな?」


団長が隣に座っている教団顧問に問いかけると、彼は頷いて言った。

「はい。皆さんに負けぬほどの精鋭が揃っておりますので、まずはご安心ください」


「と言うと、残り3名だな」


副団長はERIの警備状況を改めて説明した。

最近創設した警備班の6名は戦闘能力が低いため、問題になるのはラヴィ、ジェームス、ソフィーの3名と、ソフィーと共に加わった仲間2名程度だという。


「大丈夫ですよ。我々が提供する秘薬を飲めば、一気に戦闘力が2倍になりますからね」

顧問の男が割って入った。


「2倍に!」

一同に驚きが走る。

「確実に潰してしまえば、ERIの信頼も揺らぐであろうよ」


そんな彼らの様子を見て、バギは内心(これなら上手くいきそうだな……)とほくそ笑んだ。


バギの真の狙いは「リピウス抹殺」にある。

鉄十字団をそそのかしてERIを襲撃させ、確実に手薄になる日本の社宅を急襲してリピウスを打ち取ろうと画策していた。


そのために、一番邪魔になる嘉助と杏子が霊界へ呼び出されるようにも仕組み、彼らの居ない間に魔界衆で襲撃しようと企んでいた。当然、鉄十字団など単なる捨て駒であった。


だが、この密談は全てリピウスに盗聴・盗撮されていた。

そしてリピウスは早速、嘉助に報告したのであった。

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