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<嘉助からの依頼>

ヨルダ爺とデュークが来たので、リピウスはまったりとコーヒータイムを楽しんでいた。

すると嘉助から連絡が入り、至急相談したいので事務所まで来て欲しいと言われた。

そこで、ヨルダ爺らも引き連れて事務所へと入った。


「嘉助、わしらも邪魔して良いかの?」


ヨルダ爺に言われて嘉助は少し驚いたようだが、何かを思いついたようであった。


「丁度良い所においで下さいました。是非話を聞いて、できれば学園長達にも伝えていただけないでしょうか?」


「ほう。彼らにも関係する事なのじゃな」


「はい。また例の連中が関与している可能性があると思われますので」


リピウスを中心に3人もソファに座ると、嘉助は用件を切り出した。

嘉助が依頼したのは、「鉄十字団」の監視であった。


「ふ〜ん……鉄十字団ね〜。そんなマイナーな秘密結社が有るんだね」


「まあ、衰退して消滅寸前だったんだけどね」


嘉助の説明では、『目覚めの日』以降衰退していた鉄十字団が、1年ほど前から急に盛り返してきて、同志が急増したという。

その背景を探っていると、悪魔教団が協力している事が分かったそうだ。


「悪魔と手を組んだという事かの?」


「そこはまだ分からないのですけどね。ただ鉄十字団に対して、悪魔教団が情報提供を担っている事は確かですね」


さらに嘉助は、鉄十字団と悪魔教団を結び付けているのが「魔界衆」だという。


「魔界衆が動いておるのか?」

これにはヨルダ爺も驚いたようであった。


「確か社宅を監視している夫婦にも、魔界衆が接触しているんだよな?」

リピウスが以前、嘉助から聞いていた話を確認した。


「そうだ。あの夫婦も悪魔教信者だ。実は悪魔教団が監視しているのは社宅だけではなく、このよろず屋とERIも監視しているのだよ」


「彼らは何を目論んでいるんじゃろうな?」


「それがまだ掴めていないんです。そこでリピウスに鉄十字団を監視して、彼らの狙いを探って欲しいんだけどね」


「鉄十字団の本拠地は分かっているんだよな?」

リピウスの問いに嘉助が頷いた。


「分かった。なら俺の方で潜入して調べてみるよ」


「助かる。そして老師には、是非学園長を通して、例の連中の動きを探って欲しいと伝えていただきたいのです」


「ふむ。了解した。しかし嘉助も大変じゃのう」


「いえいえ、リピウスのおかげで、随分と助けられておりますよ」


「ほっほっほ。嘉助もだいぶリピウスの扱いに慣れてきたようじゃな」


「いやいや、私なんてまだまだですよ。もうリピウスには驚かされる事ばかりでしてね」


「おいらは嘉助さんの気持ちが十分に分かるぞ。なにせ、ちょっと目を離すと、とんでもない事を始めているからな」

デュークがしみじみとした顔で頷く。


「ほっほっほ。じゃが、これほど面白い男は滅多におらんぞ」


「そうやってヨルダ爺が甘やかすからだよ」

デュークは口を尖らせる。


「そんなに俺を褒めても、何も出ないぞ」


「「誰も褒めてない!」」

嘉助とデュークがデュエットで応えた。


その後リピウスは、鉄十字団の本拠地を確認すると、自室に戻って偵察の準備を始めた。

ヨルダ爺とデュークは、ここで霊界へと戻って行った。

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