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<ソフィーの目覚め>

ERIへと運ばれたソフィーは、診療室の隣にある部屋で眠り続けていた。

彼女は3日間も眠り続けていた。そして、ようやく彼女が目を覚ました。


目を覚ますと、ソフィーは周囲を見回した。

そして、ガバッと体を起こした。


「ここは?」

そう呟いて、再度周囲を見回している。


「あ! お父さんは? みんなは?」

と叫んでベッドから起き上がろうとした。

しかし、まだ体の自由がきかないのか、ふらついてベッドの縁に腰を下ろしてしまった。


そこへ二人の男女が駆け込んできた。


「お嬢!」

「姉さん!」


軽症で既にERIに来ていた仲間の二人であった。


「ジャンニ! メリーサ!」

ソフィーは再び立ち上がると、二人へと歩を進めた。

二人もソフィーに抱きついてきた。


「ジャンニ、メリーサ、無事だったのね」


ソフィーの言葉に、涙でくしゃくしゃな顔をした二人が頷く。


「お嬢も無事で良かったっす」

ジャンニがやっと声を絞り出した。


そうして3人は、しばしお互いの無事を喜びあった。


その後、3人は休憩室へ移動すると、飲み物を飲みながら事の顛末について話し合っていた。

ただ、ジャンニたちはソフィーを刺激し過ぎないように、慎重に言葉を選びつつ、内容に関しても吟味しながら話をしていた。


「お嬢はどうして、あの場所に来たんすか?」


ジャンニの質問にソフィーが言うには、ソフィーを監視している連中の様子がおかしいと思い、監視していた3人の男を捕まえて締め上げたのだそうだ。

それで団が罠にはめられていると知って、急いで倉庫へと向かったのだった。


「もう少し私が早く着いていれば……」

ソフィーは再び涙を流しながら悔やんでいるようであった。


「お嬢のせいじゃない」

ジャンニが何かを言おうとして、メリーサに止められた。


その様子を見て、ソフィーも気づいたようであった。


「メリーサ、もう大丈夫よ。もう暴走したりはしないわ。分かっている。シェリエの事は分かっているから」


ソフィーの言葉に、メリーサとジャンニも再び涙で言葉が出なかった。


その後、二人からシェリエの裏切りについて詳しい話がされた。

ソフィーは自分で言った通り、もう感情を高ぶらせることもなく、静かに耳を傾けていた。


二人の話では、何者かがシェリエに接触しており、シェリエはその言葉につられて団を売ったらしいということであった。

シェリエは貿易会社から多額の謝礼を受け取ると、姿を消してしまったようだ。

その辺の話は、襲撃してきた貿易会社の人間が、高笑いをしながら彼らに言い放ったという。


「シェリエは現場にはいなかったのね?」


「はい。既にフランスをも離れていたようです」


「そう……シェリエに接触していた者に心当たりは?」


ソフィーの質問に、二人は首を振って答えた。


「ところで、ここは何処なの?」

ソフィーはまだERIに来ていることは知らなかった。

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