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<事後処理>

紫音がソフィーの魂を離れると同時に、ソフィーはリピウスの氷に包まれたまま、意識を失ってしまったようだ。

ラヴィが近づいて確認すると、ソフィーは眠っているだけのようだった。


そこでラヴィは、首に能力無力化装置を装着すると、入り口に待機していた救護班に合図を送った。

その後、ソフィーも仲間たちも救護班によって救助され、病院へと運ばれて行った。

勿論、仲間たちへも能力無力化装置は装着している。


現場はまだ喧騒が収まってはいないが、倉庫の外で嘉助を中心に協力者たちが集まっていた。


「いや〜みんなよくやってくれたね〜」

嘉助が全員を労った。


「いえ、僕らは何もできませんでしたよ。リピウスさんが来なければ、我々もどうなっていたか」

ラヴィが本当に感謝して、リピウスを見ながらホッとしたような表情をしている。


「全くだな。話には聞いていたけどよ。なんか色々できるんだな」

ジェームスもリピウスの活躍には驚いたようだ。


「ふむふむ。みんなでもっと褒め称えて良いのだぞ」


リピウスがドヤ顔していると、バゴン! とまた頭を紫音に殴られた。


「なにドヤ顔してるのよ。全くいきなり人を連れて来て、無茶ブリしやがって」

紫音はまだまだ怒っているようだった。


「まあまあ紫音、そう言わないで。リピウスの判断は正しかったんだからね。こうでもしないと、もっと大惨事になりかねなかったのは確かだからね」

嘉助も紫音をなだめてくれた。


「でも今回の事で、霊力暴走に対する対処方法が分かりましたね」

ラヴィが言った。


「あれ? 嘉助さん達は分かっていたんだよね?」

リピウスの言葉に、嘉助は言いにくそうな顔をしながらも答えた。


「ま・まあね。でもさ、この対処って高レベルのマインド系能力者が居ないとできないんだよね」


「紫音が居ただろうが」

とリピウスが追い打ちをかける。


「うん。そうなんだけどさ、紫音一人じゃやっぱり難しかったんだよ。ほら、僕らも安全性を考えないといけないからね」


「じゃあ、なんで今回はやらせたのよ」

紫音の矛先が嘉助へと向かったようだ。


「そ・そりゃ、今回はリピウス君という規格外がいたからさ。彼なら何とかするかな? って思ったりしちゃったんだよね」


嘉助の言葉に、バゴン! と紫音がリピウスの頭を殴りつけた。


「痛い! なんで俺が殴られるんだよ」

リピウスが頭を押さえながら抗議する。


「殴り易かったからね。ついでだよ」

紫音はしらっとしている。


そんなやり取りの間にも、現場の処置はどんどん進んで行った。


今回の抗争で「絹の亡霊」窃盗団の被害者は、お頭を含めて死者16名。負傷者はソフィーを含めて6名であった。

対して貿易会社関係は、ソフィーの攻撃で判別も難しい状況ではあったが、想定死者数は40名を超えているようであった。


ソフィーたちは一旦病院へと運ばれ、治療を受けた。

ソフィー以外は2名が比較的軽症であったが、残りの3名はかなりの重傷者であったため、手術を要したものの、一命を取り留める事ができた。


ソフィーは依然として眠ったままであったが、身体的な損傷は無かったので、そのままERIへと移送された。そして軽症者2名も治療の後、ERIへと移送された。

他の3名に関しても、容態が安定し次第、ERIへ移送する事が決まっている。


この辺に関しては、フランス政府とERIの間で超法規的な措置として扱われた。

それはソフィーたちがERIの一員として今後活動する事を了承した場合、とされた。

もし彼女たちが了承しない場合は、再度フランスへ送還され、警察によって処罰が行われることになる。

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