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<紫音への無茶ブリ>

リピウスは嘉助に指示を出した後、ラヴィとジェームスにも指示を出した。


「俺がバリアで防ぐから、二人はソフィーを冷却してくれよ」


「冷却? 水で良いのか?」

ラヴィが聞き返すと、リピウスは「何でもいいよ」とぞんざいに応えた。


「俺も冷却するのか? 熱するのが得意なんだがな」

ジェームスは不満げに言う。


「熱は駄目だ。理想は氷、ついで水か土。金属もダメ」


「分かったよ。じゃあ土系統な」


そうして、ラヴィとジェームスは土の壁でソフィーを囲った。それに対してソフィーは即座に土壁を破壊した。次にラヴィは大きな水の球を作り、ソフィーを包み込んだ。

その内側に再度ジェームスが土壁を築いて囲みこむ。


そんな攻防を繰り返しつつも、少しずつ倉庫内の温度も低下し、ソフィーのレーザー光線も土壁との対応に力を割かれるからか、少し収まってきている。


そんな中、メイド姿の女性が白衣の女性を連れてきた。


「お! 紫音来たね」


「来たね、じゃないわよ! なんでこんな危険な所に連れて来るのよ」

紫音は非常に怒っているようだ。


「危険じゃないぞ。メイさんが守ってくれるからな」


紫音は既にバリアを張ってくれているメイさんをチラッと見た。


「で、私に何をさせたいのよ」


「ん、簡単な事だぞ。あの女性の心の奥に入って、鎮めるだけだからな」


「え?」


リピウスが考えたのは、紫音がマインド系でソフィーの深層に入り込み、彼女の心を鎮めさせようというのであった。

元々が優秀な精神科医であるから、そういうのは得意であろうというのが理由である。


「こんな状態の人の深層に入るですって? 無理! 無理! 無理!」

紫音は大きく手を振りながら拒否した。


「大丈夫だよ、紫音なら」


「いや、何を根拠に言ってんのよ。普通は相手をできるだけ落ち着かせて、受け入れ準備をさせないと、深層になんて接触できないからね」


「大丈夫だよ。俺が先導してやるからさ」


「じゃあ、あんたがやれば良いじゃん」


「いや、俺は深層まで案内はできるけど、深層で彼女を鎮めるなんてのは無理だぞ」


「……」


紫音が黙り込んでしまった。

確かに侵入するだけならできたとして、そこから暴走状態の原因を取り除き、心を鎮めるとなると専門的対応も必要になるであろう。


「なあ、もうあまり時間が無いんだよ。彼女もその周りで生き残っている連中も、間もなくすべてが彼女の暴発で吹き飛んでしまうぞ」


暫く紫音は、じっと考え込んでいたが、


「分かったわよ。あんたがちゃんと先導して守るって言うなら、試してみるわよ」


「了解。メイ、俺に代わって我々全部をバリアで守っててくれ」


「了解しました」

メイさんは答えるとすぐに前面に出て、リピウス達全員をバリアで覆った。


「では行きますかね」

そう言うとリピウスは紫音に目で合図を送った。それに紫音も頷いた。

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