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<覗き魔発見>

リピウスは最近、怪しい者たちの存在に気づいていた。

霊力探知は相変わらず、室内に居る時でも半径300mの範囲は常時監視している。社宅に居る間も同様である。


探知上は、特に怪しい気配は無い。周囲に居るのは普通の人間であるし、危険を感じるような霊力値の者も存在しない。

だが、何か気配を感じる。と言うか、「見られている」……という感覚なのである。


そこで社宅周囲をドローンで偵察してみた。ざっと見る限り怪しい物も無さそうだ。

が、そこで100mほど離れた向かい側にある、マンションの一室に怪しげな動きを確認した。


6階建ての古いマンションで、6階の部屋からだと社宅が見通せる。

その6階の一部屋から、望遠鏡のような物がカーテンの隙間から見えたのだ。


(あれは盗撮だな……)


リピウスは早速その部屋へとドローンを飛ばした。

社宅を見通せる側は大きめの窓になっており、レースのカーテンが閉まっている。

その隅の一角だけカーテンが少し開いており、そこから望遠鏡のような物がチラッと見える。

良く見ないと気づけないような、狭い隙間である。


当然、中まで入って見る。

室内は1LDKの間取りで、窓に面しているのはリビングである。今も部屋の隅で一人の男が望遠レンズ付きのカメラを覗いている。

奥のキッチンでは女性が何かを作っているようであった。


「ねえ、お昼は焼きそばで良いのよね?」

キッチンから女性が声を掛ける。


「ああ、それで良いよ」

カメラを覗きながら男が答える。


(夫婦っぽいな……)

ドローンの映像を観ながらリピウスは思った。

感じとしては30代前半の夫婦のようだ。部屋の中を見る限り、二人暮らしで子供が居る感じは無い。


リピウスはそのままドローンを天井の隅に固定して、監視カメラとした。

映像はパソコンに連動させて随時録画しておく。そうして、暫くは放置しておく事にした。

すると、また声が聞こえてきた。どうやら昼食を摂っているようだ。


「今日も変化が無いな」

「でも、あの社宅ってやはり変よね」

「ああ、ほとんど人の出入りは無い。にも関わらず、幾つかの部屋には人が出入りしている」

「やっぱ、あの連中と同じように、ワープして出入りしているのかしら?」

「そうなんだろうな。なにせ霊界人だって言うからな」

「でも一部は人間なんでしょ?」

「協力者ってのらしいな。けっこう高い能力者がいるって聞いているが」


一連の話を聞いて、リピウスは思った。

(やっぱりこいつ等、社宅を監視しているみたいだな。何が目的か?)


リピウスは夕方には家に戻り、留守はセバスに待機してもらっている。

翌日昼前に社宅へ行くと、セバスから報告があった。

どうやら例の覗き魔に動きがあったようだ。


「夜に怪しい者が訪問していました」

セバスが映像を見せながら説明してくれた。


セバスの話では、夜の10時過ぎに怪しい男が突如リビングに出現したという。

おそらく直接リビングにワープしてきたのだろう、とセバスは推測した。

そこから映像の会話を確認する。


怪しい男は夫婦らしき男女に、社宅の動きに変化は無いか確認したようだが、特に変化も無いと知るとすぐに消えてしまった。


その後セバスが、その時の霊力探知結果を保存しておいてくれたので、それも確認した。

すると、そこには魔力50ほどの点が映っていた。


(悪魔? そんな感じには見えなかったけどな……)


リピウスは嘉助に報告する事にした。

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