<久しぶりのコーヒータイム>
今日は久しぶりに、ヨルダ爺とデュークが二人揃って遊びに来た。
場所は社宅である。最近リピウスは、昼頃から社宅に来ている事が多い。
「あ〜この感じ、久しぶりだな〜」
デュークが嬉しそうな顔をして、お茶菓子をつまんでいる。
「本当じゃな。やはり時々は、こうしてのんびり過ごすべきじゃな」
ヨルダ爺が夢幻の塔へ行っている間、デュークもヨルダ爺の代理として忙しい日々を過ごしており、リピウスに会いに行く事も出来なかった。
もっとも、リピウスもジャネットとC国巡りをしていたので、家に居る事も少なかったが。
「なあヨルダ爺、女神さまの預言書は有ったのか?」
ヨルダ爺はリピウスにもデュークにも、預言の事は話していなかった。
特にリピウスは預言内容に関係する可能性も高いので、今話すのは適当ではないと考えていた。
「うむ。有ったが、これだけは禁則事項じゃな」
「おいらにも教えてくれないんだぜ」
デュークが不満そうに言う。
「ふ〜ん……。まあ、だいたい予想はつくけどな」
「え? そうなのか?」
デュークが聞きたそうに身を乗り出す。
「まあね。俺に言わないって事は、多分人間にとっては、ろくでもない内容なんだろうよ」
「ほっほっほ。まあそういう所じゃろうな」
「ところでよ、おまえおいら達が居ない事を良い事に、随分と好き勝手やっていたそうじゃないか」
「そんな事は無いぞ」
リピウスは否定した。
「聞いておるぞ。公安のジャネットとかとC国へ乗り込み、悪魔と大立ち回りをしておったそうじゃな」
「いやいやいや、あれはジャネットが勝手に行動して、俺は巻き込まれただけだよ」
「おまえな、おいらが聞いた話だと、危うく死にかけたらしいじゃないか」
「まあ、かなりヤバかったとは思うな。てかさ、何で俺が行く先々で、ダーズリー卿達と遭遇するんだよ。別に俺は奴らと会いたくもないってのにさ」
「たぶん、向こうも同じことを思っておるじゃろうな」
ヨルダ爺は、やはりリピウスと居るのは愉快だと思った。
「まったく。おいらが目を離すと、本当にロクなことをしないよな」
デュークは保護者面をして、リピウスを睨んでいる。
「じゃが、随分と色々な情報も得てきたようじゃな」
「まあね。やっぱ現地人にしか伝わらない話も多いからな。特にC国の場合は、本当に仲間内だけにしか言えない話も多いみたいだしな」
「またメイさんが大活躍したんだろ?」
デュークがメイさんに空のコップを差し出して、お代わりを催促している。
「メイさんには感謝しかないね。メイさんが居なかったら、無事では帰れなかったかもしれないからな」
「今後は気をつけろよ。あまり調子に乗ると、またやらかす事になるからな」
そんな話を延々と続けながら、3人3様に今の時間を大切にしたいと思うのであった。




