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<暗躍する影たち>

カテリナが杏子によって消滅させられた日。

カテリナの消滅に激怒したダーズリー卿は、仲間たちが広場を出ると、静かに広間の隅へと移動した。

そして岩壁に手を触れて魔力を流すと、そこにポッカリと穴が開き、狭い通路が現れた。


岩壁の通路を抜けると部屋があった。

部屋には小さな祭壇のようなものがあり、祭壇には魔鏡が置かれている。


ダーズリー卿は祭壇に一礼すると、魔鏡に手を伸ばし魔力を注いだ。すると魔鏡には怪しげな人影が映った。

ダーズリー卿は魔鏡の人影に、今日あった出来事を報告し、何やら指示を受けると、再び広間へと戻って行った。


ダーズリー卿と魔鏡を通じて話していたのは、天界で四仙会の元に出入りしていた影の1人であった。

彼は人間界で、ダーズリー卿の監視を兼ねて連絡係を担当していた。


影はダーズリー卿と話した後、すぐに天界へと移動し、例の屋敷へと入っていった。

奥の円卓のある部屋にスッと入ると、ダーズリー卿から聞いた話を報告した。


「分かった。リピウスという者は、こっちで始末すると奴に伝えておけ。そして計画に支障をきたす事無く、事を進めよともな」


円卓の1人が影に指示を出すと、影はスッとまた消えて屋敷を出ていった。


「なあ、リピウスってのは、例の救世主じゃないのか?」

円卓の4人のうち1人が不安げに聞いた。


「かもしれんな」

影に指示を出した者が答えた。彼は四仙会の会長である。


「どうするんだよ。救世主ってのは、悪魔と人間の戦争になるまでは傍観しているんじゃないのか?」

別の一人が語気を荒らげた。


「預言書では、そうなっていたはずだよな。つう事は、リピウスは救世主ではないという事じゃないか? 第一、この程度の能力で人類の救世主はないだろうよ」

また別の男が言った。


「それは大した問題ではないだろう。問題はダーズリー卿の計画を、リピウスが悉く邪魔しているという事だ。しかも既に彼はC国にまで潜入している。放置すればダーズリー卿の計画にも支障が出てしまうだろうよ」


会長の言葉に全員が頷く。


「こっちで始末するって影に言っていたが、どうする気なんだ?」

「影たちも、流石にそこまでは請け負わないだろうよ」

「それなら既に手は打ってある。そうであろう?」


会長の言葉に、別の影が動いた。

「はい。今回は魔界衆にサポートさせる手筈で進めております」

影の声に会長は頷いて、他の3人の顔を見まわした。


そしてここは、ロサンゼルス郊外にあるビルの地下。

ここにも怪しげな者達が集まっていた。


「日本の社宅の様子はどうだ?」

「そっちは悪魔教の連中が見張っているが、あまり情報は得られていないようだ」

「そうか……。やはり内部に潜伏させないと難しいな。それは別途手配してもらうか」


「ERIの方はどうだ?」

「こちらは比較的順調です。最近も人の出入りが多いので、その分警戒も甘くなっているようですな」


「ふむ。あの連中はどうなっている?」

「上手く踊ってくれると思いますよ。自己顕示欲が強い連中ですからね。ERIに対する対抗心も強いですから、手筈さえ整えれば、いつでも動き出せるでしょうね」


「しかし、我らが悪魔の為に動くというのも、忌々しいものだな」

「ふん。我らの依頼主は、あくまで上の連中だからな。悪魔や人間共の事は、単なる手駒と考えれば良いだろう」


その言葉に、全員も頷いている。

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