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<魔晶石の謎>

3日後にはコスタから調査結果が報告された。それは驚くべき事に、内部から魔晶石が出てきたという事であった。


「いや〜……。実際に分解して確認するまでは、とても信じられませんでしたけどね」

コスタは興奮気味に嘉助に語ったという。


その結果を聞いて、嘉助は直ぐに学園長達に報告する事にした。

学園長室へ行くといつものように、既に閻魔とヨルダ老師、評議会議員のゼルが、学園長と共に待ち受けていた。


嘉助の顔を見るなり、ヨルダが笑いながら話しかけてきた。

「どうじゃ? リピウスとは上手くやっておるかの?」


嘉助は先日の会議を思い出して、頭を掻きながら答えた。

「はあ、老師から規格外の能力者という事は聞いていましたが、先日の会議では、改めて思い知らされましたね。既にメイさんの件で、一応は心構えもできていたと思ったんですが、まさに、とんでもない能力者ですよ」


「ほう。リピウスとかいう者だったな。嘉助にそこまで言わせるとは、随分と面白そうな人間だな」

学園長も興味津々という顔で嘉助を見つめている。


「いや、実際に会ったら、面白そうだなんて言ってられなくなりますよ」

嘉助は渋い顔をしている。


ここで学園長は本題に入った。

「で、嘉助よ。今度は魔晶石が出てきたのか?」

嘉助は概略を学園長には伝えてあった。それで学園長も関係者を集めていたのだ。


「はい。僕も最初に言われた時は信じられなかったのですが」

嘉助はテーブルの上に、カプセルに入った鉱物を置いた。そしてコスタの調査結果を全員に配布して説明をした。

それによると、能力無効化装置も簡易鑑定装置も、ほぼERIの装置に近い効果を示していた。


「なるほど。これが出てきたという事か。確かに魔晶石のようだな」

閻魔がカプセルを手に取り、鉱物をじっと見つめている。


「ふむ……。同等の機能を示しているのか」

全員が結果を見ながら、少し驚きを示している。


「はい。構造もほぼ同じですね。違いは霊晶石と魔晶石の違い位でしょうか?」

嘉助が補足する。


「という事は、ERIの装置を分解・解析し、霊晶石の代わりに魔晶石を使って、再現したという事かな?」

「おそらくそうだとは思いますが、霊晶石に封入されていた霊力の機能までは解析できないんですよ。それを魔力で代替して再現するなど、不可能なんですけどね」


「どちらにしろ、高度な魔力使いがC国に居るという事だな」

学園長の言葉に、みんなも頷いている。


「魔族か? それとも……」

閻魔の声に、みんなは次の言葉を予想していた。


「悪魔じゃろうな」

ヨルダの声に、他の者達も同意見だったようだ。


「はあ、やっぱりそうなりますよね。僕も真っ先に思いついたんですけどね。とても口に出す気にはなれませんでした」

嘉助はため息をつきながら首を振っている。


「しかし、それは非常に不味いですな」

閻魔が険しい顔をして言う。

「確かにの。奴らがC国に深く関与しているとなると、霊界としても手が出せんじゃろうな」


「そうなんですよ。人間界の国家が関与していたら、我々も滅多な事では介入できませんからね。しかも今やC国は世界2位の大国ですからね」


「う〜ん……。困ったことになったな」

学園長も考え込んでしまった。

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