表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

132/221

<ERIに調査を依頼>

会議が終わると、リピウスはしれっと「では、また〜!」と言って、とっとと会議室を出て行ってしまった。勿論402号室に戻って、メイさんの淹れるコーヒーを飲むためである。


嘉助は疲れ切った顔をしていたが、協力者同士、監視員同士が集まってザワザワしている様子を見て、首を振り振り部屋を出て事務所へと戻った。

戻り際に杏子には、「後はよろしくね」とだけ言った。杏子は慌てて何かを言おうとしていたが、嘉助は無視して出て行ってしまった。


(老師がリピウスの事を、黙っていた気持ちが分かりますね)

嘉助はしみじみと思ったのであった。


暫く休憩していたが、清君を呼んでERIに同行するように言うと、そのまま隅の扉からERIへと向かった。


ERIへ行くと、早速主任研究員のコスタを呼んだ。

「おや、嘉助さんと清君。今日はどうしました?」

「ちょっと君に調べてもらいたい物があってね」

そう言って嘉助は、清君を促した。


清君は空間から、さっきリピウスから回収した2つの装置を出して、テーブルの上に置いた。

コスタはその装置を手に取り、まじまじと確認し始めた。


「あれ? これって……まさかC国が製造したっていう装置ですか?」

暫く見てから、驚いたように嘉助を見つめた。

「うん。そうなんだよね。でね、君に確認してもらおうと思ってね」

「はあ、しかし良く手に入りましたね。どうやったんですか?」

「まあ、それは色々とね」

「そうですか。でも、実際に確認できれば、色々と分かるかもしれませんね」


「うん。それと、それを入手してきた人がね、魔晶石が使われているんじゃないか? って言うんだよね。それも調べて貰えるかな?」


コスタは驚いて叫んでしまった。

「魔晶石ですか!」

「うん。僕もちょっと信じられないのだけどね」


再度コスタは装置を、隅々まで見直している。

「魔晶石ですか。う〜ん……。確かに魔族だったら、魔晶石で我々と同じ機能の物は作れるかもしれませんね。でもな……」

まだ信じられないのか、首を捻りながら装置を見ている。


「魔族ね〜……。後は可能なのは悪魔って事かな?」

「まさか。悪魔がそんな技術を持つとは思えませんよ」

コスタは目の前で手をヒラヒラと動かして否定した。


「そうかな? あのダーズリー卿だからね。その位の技術を持っていても、おかしくは無いと僕は思うのだよね」

嘉助は真剣な目をしてコスタを見つめている。


「嘉助さんは、この装置の製造に、ダーズリー卿が関与していると思っているのですか?」

「うん。確証は何も無いけどね。なんか嫌な感じはしているんだよね」


「はあ。とにかく性能を確認してみますね。その後一度分解して、内部構造を確認します。分解すると、多分機能が消えてしまうと思いますからね」

「うん。それで良いよ。何か分かったら、連絡をくれないか」

「勿論です。それじゃ、お預かりしますね」


そう言ってコスタは2つの装置を、大事そうに抱えて戻って行った。


嘉助も事務所へと戻り、愛用の椅子に深々と体を預けた。


(さてと……。これからどうするかな?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ