表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

127/224

<リピウスERIで鑑定される>

そのまま一旦402号室を出る。杏子が空間に手を翳すと、ポッカリ穴が開いた。

そしてみんなを促して穴の中へ導いた。


穴を抜けると、そこは広い部屋の中であった。

「ここはERIの地下施設内です」

嘉助が説明した。


杏子は一礼して、どこかへ向かって行った。

残された嘉助はリピウス達を先導して、近くの応接室に入った。

「今ERIの職員に話をしてきますので、少々ここでお待ちください」

そう言って嘉助だけ部屋を出ていった。


「ヨルダ爺はERIにも来たことが有るんだろう?」

「随分昔じゃな。まだ、こんなに立派な施設では無かったがの」

「ここは最近できた?」

「らしいのう。ほれ、例の封印解除対策で、色々と準備しておったじゃろ? その際に大幅に拡張したんじゃよ」

「ああ、そういう事か」


「確か聞いた話では、地上階は講習用の教室や、霊力実技用のグラウンドとか室内訓練場等もあると聞いておるな。だがメインは、この地下の研究施設らしいがの」

「へえ〜……。けっこう大きな施設だね」


そんな事を話していると、職員らしき女性がコーヒーを持って入って来た。

それから少しして、嘉助と杏子も戻ってきたが、その際に技術者らしき白衣の男も一緒であった。


「彼はERIの主任研究員で、コスタ君です」

嘉助が紹介する。

「コスタです。ヨルダ老師に拝謁できるとは、誠に光栄の至りです」


「お! 流石はヨルダ爺だね。拝謁だってさ」

と茶化すようにリピウスが言うと、コスタはムッとした顔つきで睨んで来た。

「まあまあ、コスタも睨むんじゃないよ。彼と老師は親友なんだよ」

「ま、まあ親友でしたら……」

と妬ましそうな眼付きをしたが、それで収めたようだ。


「で、リピウスには、これからERI内の鑑定装置で鑑定を受けてもらうからね」

「ほう! 鑑定装置ですか。それは興味あるな」

「確かリピウスさんは、詳細鑑定もできるとか?」

コスタが興味深げに聞いてきた。

「うん。さっき杏子で確認したけど、間違いないよ」

嘉助の声にコスタは頷いた。


「ところでさ、人間界の能力者って、杏子みたいな凄い霊力値の人っているの?」

リピウスが嘉助とコスタを見比べるように尋ねた。

「杏子さんは霊界でも別格ですよ。人間界では現状27万だったかな? その程度ですね」

コスタが正直に答えてくれた。嘉助は「言わなくても良い事を」という目つきをしている。


「27万か。ラヴィさんって人が凄いんですよね。彼ですか? 最高霊力値」

リピウスが如何にも無邪気そうに、コスタに向かって言うと、コスタも即座に答えた。

「いや、ラヴィは20万ですね。ただ彼は制御レベルも高いですからね。その意味では一番信頼されている能力者ですね」


「あ、うん。まあ、そういう話はおいておいて、早速鑑定して、その後はERIの食堂で食事でもどうかな?」

嘉助は話を逸らしたかったようだ。そして立ち上がると、リピウス等を促して鑑定室へと向かいだした。


(やっぱ嘉助って油断できないな。俺の意図を見抜いているのか?)


リピウスは内心少しドキッとしていた。リピウスの意図とは、鑑定偽装の値をどの程度にするか、情報を得ようとしていたのだ。


(あの悪魔戦の事もあるからな……少し上げておくか)


そう思いながら、嘉助の後について、鑑定室へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ