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<舞たちの初陣>

杏子は3人の監視員と共に、舞から報告があった現場近くへと到着した。

すぐさま指示を出し、周辺の悪魔探索を開始させた。


20分ほどして、一人の監視員から悪魔発見の連絡が入った。

杏子が現地へ向かうと、古いビルの前で監視員が待機していた。彼は地下へ続く階段を指差している。どうやらその先に悪魔が潜んでいるようだ。

間もなく他の2人も合流した。杏子は地下の扉を僅かに開け、中の様子を伺う。探知の結果、相手は魔力3万強の下級悪魔らしかった。


杏子は舞に連絡を入れた。

「舞、悪魔の潜伏場所を見つけたよ」


舞もすぐに合流するとのことだったので、杏子と発見者の監視員だけが残り、後の二人は帰還させた。


15分ほど待つと、舞たち5人の隊員が到着した。

「この階段の下、閉鎖されたバーの中にいるよ。恐らく犠牲者も何人か出ているかもしれないね」

杏子の言葉に、舞は階段下を覗き込みながら尋ねた。


「どんな奴か、分かりますか?」

「ああ。魔力3万そこそこの下級悪魔みたいだね。大した相手じゃないよ」

「そうですか……」

舞は少し考え込んでいるようだった。


「どうする? 舞たちで対処してみるかい?」

杏子が問いかけると、舞は少し不安げに仲間たちへ目を向けた。

しかし、すぐに意を決したように杏子を見つめ直した。


「いつかは、やらなければいけない事ですから。今回は私たちにやらせてください」

「まあ、そうだね。分かった。一応あたしもサポートするからさ。舞たちなら大丈夫だよ」


杏子の声に舞は大きく頷き、隊員たちに向かって声を張り上げた。

「これから悪魔討伐を行います。相手は魔力3万強の下級悪魔。訓練通りに対処すれば、問題なく倒せるはずです!」


舞の言葉に4人の隊員が頷く。しかし、その顔からは血の気が引き、僅かに震えているようにも見えた。

舞も含め、実際に悪魔と対峙するのはこれが初めての経験なのだ。


舞たちは防護服などの装備を装着し、突入の準備を進める。準備が整い、再度整列したところで杏子が声をかけた。

「あたしからも、一つ注意しておくよ」


隊員たちの視線が杏子に集まる。彼女たちは「ERI所属の精鋭部隊」として紹介されている。


「知っていると思うが、悪魔は『魔核』を破壊しない限り倒すことはできないからね。腕を落とそうが、首がもげようが、魔核が存在するうちはすぐに再生してしまう。まずは魔核の位置を確実に把握することだ」

「はい!」

舞たちが一斉に応じる。


「じゃあ、あたしが先導するよ。下で悪魔と対峙したら、舞たちが前に出て対応して。あたしも後ろからサポートするからね」


杏子が先頭に立って階段を下りていく。舞と4人の隊員もそれに続いた。

残された監視員は階段の前に立ち、周囲の警戒に当たっていた。

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