刺客Aが現れた!
刺客Aが来たっ!
あの話から飛んで3日後…
もうじき領地改革計画が発足しようと、現地の視察をしている矢先…。
異郷の方が私に用があると、お伺いして来られました。
「拙者は上杉小次郎と申す」
「はぁ…?アイリス・ローゼンハイムですわ」
見たことない身なりの方ですね…頭に傘がついてます。
はっ!まさか、例の刺客ですか?
「拙者はアイリス殿のお命をいただきに参った…お覚悟っ!」
その異形な姿をした男性は、剣を抜いて私に襲いかかって来ました。
この人…私が一人になっているタイミングを狙って来ているのでしょう。
私は当然、帯剣などしていませんでした。
う~ん…まずいですよね。
手に持っているのは、ただの木の枝。
地面に軽い図を書いて説明を行う為に持っていた物です
相手が異国の剣士なら…剣士として戦いたかったのですが…仕方ありません。
今だけ魔術師になりましょう。
軽く考えていたら、気が付いたらかなり近づかれていました
踏み込んで横凪ぎに剣を振ってきましたが、当たりません。
複数枚のシールドが私の全身を徹底的に守っています。
「小癪な真似を…っ!これが呪術かっ!この剣豪と言われる拙者が…!こんなっ強力な呪術に防がれるとはっ!」
呪術…?魔術の間違いでは?
とにかく…なんちゃらコジローさんの連撃の攻撃は一度も当たらず。
ほぉ~…
へぇ~…
剣筋から居合いの間隔…どこからどこまで見たことのない剣術ですが、なかなかに美しいですね。
相手は必死に剣を振っていますが…私はただ突っ立っているだけです。
「くっ…呪術を破る術が見当たらぬ…!」
何度も攻撃しては離れる行為を繰り返し…3回目で距離を取って息を整えていました。
そろそろ反撃してもいいでしょう
お得意の光線を複数生成させて…発射。
「な…なんたる火球…っ!くっ!」
何とか打ち返そうと必死に抵抗しているなんちゃらコジローさん。
ごめんなさい…あなたじゃ私は殺せないですね。
かなり押され…どんどん離れていくコジローさんと私の放っている光線。
うん、まぁそれくらい離れてくれたら…いいでしょう
「火の使者よ…我の名の元に命ずる…大地を…爆裂させよ!エクスプロージョン!」
お久し振りに放った魔法は…エクスプロージョン。
上から巨大な隕石がコジローさん目掛けて飛んできます。
光線による攻勢が止まった瞬間…上から炎を纏った隕石が降ってくるのをコジローさんはどう思うのでしょうね…。
「も…もはや…ここまでかっ!ディアス殿…かたじけない…拙者では手も足も出なかった…」
彼の最期の言葉を聞いて、私はため息を吐きました。
全く…どうして命を狙うように仕向けるのでしょう。
これから、開発しようとしている場所が曰く付きの場所になってしまったじゃないですか…
私は、大きく開いた地面のクレーターを見て再び…ため息を吐きました。
「アイリス様!何か大爆発が発生いたしましたが…大丈夫でしょうか!?」
その後、私のエクスプロージョンを目撃した人達が慌てた様子で駆けて来ました。
私の姿を見てフェルクリスは安堵した後…その巨大クレーターを見て、頭を抱えていました。
あれだけの大技使ってしまったのですから…仕方ないですよね?
全く…どんな恐ろしい刺客が来るかと思えば…小物じゃありませんか。
警戒して損しました!
次からは常に帯剣しておきます。
決して油断してた訳じゃありませんからね!




