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女騎士団長、異国に召喚させられ、聖女と祭り上げられる。  作者: DC224T
領地運営は大変です…。
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熱烈なファン

あのご挨拶の後…


事がスムーズに進行してくださいました。


皆さんすごく協力的に私の計画を聞いてくださいました。


税の削減からインフラ整備まで…私の提案した案は、不安がっていた方々の顔が明るくなってくださいました。


「これは…是非ともお願いしたい!」


「儂が見てきた中でも…この計画は歴史を動かす伝説になるじゃろうて」


「今までの領主では期待できなかった事を…こうも簡単に覆させるとは」


前向きな声が多く、この領地の明るい未来が見える計画に皆様、心を踊らせていました。


あぁ…ですが、悪事に働いた方々はこの輪に馴染まず、最初の持ち場を離れず震えていましたけど。


私がここで悪事をお話したという事は、確実に罰に処されるのと同義ですからね。


だって証拠もなしに、話すなんて事あり得ませんからね?


騎士団団長という肩書が何よりも、それを許さないのですから


冷たい牢の中で、震えて眠っててください。


まるで…天国と地獄の差を見ている様で面白い光景でした。


このご挨拶と会議は大成功。


各自が満足した顔でご帰宅されて行きます。


「ほら…行くぞ」


縄で縛られる方々は苦渋を飲むようなお顔をされています。


あら?今、私を睨みましたね?


「フフ」


私は蔑む様に笑ってあげました。


そのお顔…よく覚えておきますね。


連行される方々を気持ちよく見送っていますと、私よりも発育のいい女の方が声をかけてくださいました。 


「アイリス様!」


「ごきげんよう」


この方は、サフィーネ・クロム様。


シュアラ村の村長さんです。


私と同じ女性で最前線に立つ方で、アイリス領の首都に指定する旨を伝えるため、ご挨拶にお伺いしてから


個人的に好印象を持っていました。



それに…知らなかったのですが、実は私と同じラインツ王都学園の卒業生。


それも私と同学年で卒業した方でした。


あれ…?でも、私…16歳なんですけど


サフィーネさん23歳って…?

 

あれっ…?時間軸がおかしい…?


7年も違うのは一体…?




…いいや、考えるな私


絶対に考えてはならないぞ!!


これは考えたらマチルダさんにヒーリングしてもらう事になるから!


忘れよう…ね?



「さすがですアイリス様!実は私…昔からアイリス様の大ファンで、いつかアイリス様がこの地を救ってくださると願っておりましたの!」


突然のファン宣言…


おぉう…さすがの私もその勢いには体を仰け反らせてしまいました。


「あ…ありがとうございます、でも…買い被り過ぎですわ」


「いいえ!アイリス様はきっと助けに来てくださる!私はずっと確信しておりました!なぜなら…私の弟が騎士団に入団しておりますもの!」


「ええっ!?そうなんですか!?」


知らなかった…。


もしかして、弟さんは救いを乞うために騎士団に入団したのでしょうか?


「アイリス様がお考えしている通り…私は弟に最後の期待をして送り出したんです、でも…まさか領主様になって救っていただけるなんて…思ってもみなかったです…夢じゃないでしょうか?」


いやいや…夢じゃないです。


私が現にここにいますから


それにしても…私は何かのヒーローなのでしょうか?


ただ私が領主になって邪魔な要因を払拭しただけのつもりなんですが…


「弟さんは今はどこかに配属されたのですか?」


「?いいえ?まだ1ヶ月しか経っていません」


ズコッ


新人訓練中じゃないですか…

それなら、接触できなくて仕方ないですよ本当に…


そんな悪政に苦しめられてる報告を聞いていませんでしたもの


騙すなら身内からって聞きますから…もしかしたら、エド・ウィンターが意図的に領地内の情報を隠していたのかも?


基本的にイブも我が家に害をなす存在か、ローゼンハイム領で悪事を働く者を排除する方針なので…


ぐぬぬっ!エド・ウィンターめっ!


死罪が確定したら、火炙りして細切れの肉片にしてやる!



ん?


「でも…クレイお姉さまに言えば面通しもできたはずですよ?お姉さまは毎朝、新人の方々と朝食を一緒に摂るのが日課になっているはずですが」


「それが…クレイ様に恋患いをしてしまいまして…声をかける勇気がないみたいなのです」


「はぁー?村の危機と比べて些細な事なのに…何をしているんですかっ!」


あっ…いけね!


私は思わず弟さんを批判してしまいました。


なんてフォローしましょうか…


「私もそう思って何度も催促したのですが…なかなか…」


私には恋患いという病はよく分かりませんけど…


言い出す勇気がないほど重傷なのでしょうか?


お姉さま、あなたはナチュラルに殿方を虜にする才能があるみたいですよ。 


多分、それを知ったら泣いて喜んでくれます


…違う意味で


「とにかく…本当にありがとうございます!助けていただいただけでなく…まさかシュアラ村を中心地として選定していただけるなんて…!」


「いえいえっ!シュアラ村に関しては防衛面での選定で、他にもマラヴィン村やカーデスタウンも最初の候補地だったんです」


もし隣接した領地によって侵略攻撃をされた時…隣接した領地が都市に近いと、容易く奪われる可能性が高いのです。


なので侵略された場合、領地の中心に都市を構えて…各方面に何層もの砦を構える事で進攻の速度を落として…防衛準備や、逃亡の時間を稼げる事が必要なのです。


何よりも、中心地に都市があれば物流が集まりやすいメリットもあります。


これは私が考え抜いて決めた妥協案なんですけどね


「これから…この地はラインツ王国で2~3番目に凄い領地になりますよ!」


「はいっ!」


私は自信満々にサフィーネさんに宣言しました。


だって、間違いなくいい未来は確約できたのですから。


きっと!お父様も国王陛下も羨んでハンカチを噛み締めるほどに凄い領地になりますよ!


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