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女騎士団長、異国に召喚させられ、聖女と祭り上げられる。  作者: DC224T
領地運営は大変です…。
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新領主としてのご挨拶

こうして、私は分身魔法を手に入れた事によって…私含め4人の私がそれぞれの仕事を執り行っています!


騎士団団長の私


聖女様の私(姉さま送迎付)


ローゼンハイム侯爵令嬢の私


領主の私ですっ!(オリジナル)


無尽蔵の魔力持ちの私なので、分身は何人でも作ることを可能です!


50人でも、100人でも、1000人だって分身が作れてしまいますっ!(ドヤッ)


いかがですか?1家に1人…アイリス・ローゼンハイムをあなたの家に置きませんか?


いらない?

それは残念ですね。


では…八つ裂きにして差し上げますね。


という冗談はさておき…


私が1000人もいても、鬱陶しいこの上ないでしょうから…絶対にやりませんけど


意識と記憶は分身が消えた時には共有されるので、一気に分身が消えると物凄く疲れます。


3人分の1日の出来事が頭の中でブワーっと巡って来るんですから…強烈です


私が苦戦した相手のランキングでは…泣きつきメリダス様の次に苦しめられる瞬間です。


…なので、基本的に1人ずつ消す様にしています。


本音を言えば、オリジナルだけでも家でぐうたらしてゆっくりしたいのですが…


そんなことをすれば、分身の私が抗議してストを起こしてしまいます。


…ちなみに、全私(4人)の中で最も楽なポジションはローゼンハイム侯爵令嬢ポジションです!


毎日、分身の3人がローテーションで入れ替わってるみたいで…オリジナルは疎かにされています。 ナンテコッタ!


それはとにかく…


今、私は重大な局面に入っています!


アイリス領に点在する各町村の主…


村長とか族長とか市長とか…あらゆる町村のボス一同と、前ウィンター領に居を構える各商人や組合、貴族などの有力者達を広場に集め…初の集会を開催しているのです。


…本当なら講堂を使用したいところではありますが、このアイリス領…そんな100人規模の人が入る講堂など今現在、ありません。


…なので、シュアラ村の広場にて一同と初顔合わせしているのです。


「お初にお目に掛かります…この度、この前ウィンター領を引き継ぐ事になりました、アイリス・ローゼンハイムでございます、皆様…よろしくお願いいたしますわ。」


私は白黒を基調としたカジュアルなドレスの裾を広げ、丁寧なカーテシーを御披露目します。


周囲は私の事でひそひそと話しているのが分かります。


「小娘ではないか」

「あれが領主なのか?」

「ウィンターよりマシか?」

「あんな良家の苦労のないご令嬢が領主なんて」

「どうせワガママなご令嬢だろうな」

「あれが例の」

「ふむ…これはなかなか」

「さて…どう使おうか」


私、かなりの有名人だと自負していましたが…どうやら、自惚れていました。


私をご存知ない!?


かの有名な騎士団団長で大聖女でローゼンハイム侯爵家の次女の私を知らないとは…


まぁいいでしょう。町村の長はいいとしても、商人や貴族達は私の事をお調べになって腰を抜かすに違いありませんもの。


「さて…新たに領主となったご挨拶は済ませたので、早速…本題に入らせていただきます。」


私の一言に全員が姿勢を正して、話を聞き始めます。


いいですね、その食い付き。


よく耳を澄ましてお聞きになってください。


今から、この領地に存在する不穏要素を排除していきますからね


「私がこの領主になって早速…確認したことは、財政状況の把握でした。…ウィンター家は素晴らしい手腕で、あらゆる場所、各方面から何かと税を付けて搾取し…それを私腹に肥やす…典型的な傲慢貴族この上ありませんでした」


私の言葉にばつが悪い方々が数多くいらっしゃいます。


うん、分かっていましたけど。


「傲慢貴族の手腕に同調し…甘い蜜を吸って、都合が悪くなったら切り捨てる方々もいっぱいいらっしゃいましたわ」


そうです。


ウィンター家の税制を利用し…税に上乗せして自分の懐に入れる不届き者が数多く存在していました。



ウィンター家はそれを見てみぬふりをしていました。


その詐欺紛いのやり方で稼いでいる方々にとって、ウィンター家に運用させていれば、儲かって仕方ありませんからね。


そういった方々は、稼がせてくれるウィンター家を支持するでしょう。


そして、領地の財政は赤字。


度重なる重税に散財と人口激減。


何も対策せず、王国の資金援助を利用してまたしても散財とばら蒔き。


そして、王国転覆を企てた事が明るみに出れば領主に責任を押し付け…国王陛下に領主の交代を要請。


自分達の都合の良い領主を引き入れるか、領内の貴族を推奨して続けようと打算していたみたいですけど…


まさか、隣領地の侯爵令嬢が領主になるなんて思ってもいなかった…


寝耳に水でしょう?


ならば、何も知らないこの侯爵令嬢を誑かして…ローゼンハイム家の莫大な資産を使わせて稼いでやろう、この侯爵令嬢を愛人にして利用してやろう。


そんなお話をイブの方々から聞きました。


小娘を騙すのは簡単…そう思ってたでしょ?


「そうですわよね?ベスケス商会さん?バルテズ男爵?」


特に酷かった代表的な2人を名指しで呼び掛けてあげます。


あらあら…真っ青な顔して俯いていらっしゃいますね


プププ…面白いですね?


でも、平民の方々が受けた仕打ちを考えると…まだ序の口ですよ?


「あぁ…そういえば、もう一つ言い忘れていたのですけれど…私、実は栄えあるラインツ王国第7騎士団の団長を請け負っておりますの」


ラインツ王国で悪事を働く者達にとって恐れられている組織が2つ。


第7騎士団とイブ。


どちらも言わずとも、諜報工作暗殺…どれも痕跡さえ残らない程強い組織です。


そのどちらとも、私の背後にあるのですよ。


第7騎士団全員とイブの私兵部隊。


仮に、今から逃げようとも、もう退路はありません。


国外は第7騎士団の十八番。


国内はイブの十八番。


もう逃げ場がないですね!


「あらあら…大丈夫ですか?お顔が優れない様ですけど?」


ベスケス商会の会長と、バルテズ男爵の2人は顔を真っ青にし…すごい脂汗を流し…ガタガタと震えていらっしゃいました。


他にも加担していた方々の顔色も優れないご様子。


「私…普段から耳にしたくない事がいーっぱい聞こえますの…例えば改革派の暗殺とかー?反乱を起こした平民の方々を過剰な拷問で殺害して見せしめに晒したり?年若い少女を拉致強姦して口封じ…これが我がラインツ王国の一部の場所で起きてるなんて…ねぇ?」


チラチラと黒い噂のある貴族、商会の方々の方を見ながら、私は笑顔で話してあげました。


「話が逸れてしまいましたね…コホンッ、皆様…この領地を良くするために、ご協力お願い致しますわ」


もう一度、華麗なカーテシーを決めて


ご挨拶を済ませました。


悪事を働く者は容赦なく断罪する。


その覚悟を示したのですが…どうやら、この劇薬がかなり効いてしまったみたいですね


全く関係のない方々もブルブルと身体を震わせていらっしゃいました。


あらー?

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