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女騎士団長、異国に召喚させられ、聖女と祭り上げられる。  作者: DC224T
領地運営は大変です…。
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新領主様ですよっ!

新しい年となり…新年パーティーで色々な方々にご挨拶


騎士団の新年の集会…


聖女として新年のご挨拶(クレイお姉さまも当然、参加で)


ローゼンハイム領にて領主一家として領民の方々へのご挨拶。


忙しい年明けを過ごし…落ち着いた今日この頃


私、アイリス・ローゼンハイムは新たな領地…アイリス領に来ています。


ここは元ウィンター領。


前任の領主…ウィンター侯爵の領主運営は全く酷い有り様でした。


税を高く還元は低く…搾取して私腹を肥やす。


いかにも貴族らしい酷い運営。


領民の事などお構いなしの重税で環境は最悪です。


まずは領主館で複数人で書類を整理していると、出てくる出てくる酷い運営方針が…。


フェルクリスがそれを受け取っては速読してメモに書き写しています。


私は領民間の移住数の資料を真剣に見つめていました。


我がローゼンハイム領にどんどん移住していて…恐ろしいほど人口が減っていました。


隣の芝生は青いって言うことわざがありますが…本当に芝生が青いのか、移住者が大量にいます。


重税に悪政…。 しかも、還元はほぼなし…


私でも逃げ出す酷い状態です。


「アイリス様…失礼ですが、我々は外れくじ…いいえ、貧乏くじを引かされたと判断しました」


目頭を抑え…狼狽えながらフェルクリスは残酷な事をズバッと言ってくれました。


分かってます…分かっていますけど腹立たしいですね…


「えぇ…これは酷い状態ですね…本当に目に余る悪政です…これならば、早急にローゼンハイム領と接収した方が無難です」


接収…


ローゼンハイム領の一角として、これから機能させるということ。


メリットは、ローゼンハイム家から資本が回り…領地に投資できる


デメリットは、私の名前であるアイリス領が…ローゼンハイム・アイリス領となり、私の指揮権が無くなること。


う~ん…指揮権は欲しいですけど…ローゼンハイム家の将来を考えると領地拡大は是が非でも欲しい所なんですよね…


「ん?何を悩んどる?接収する必要はないし、この地を管理するのはアイリスでいいぞ?」


たまたま居合わせたつもりのお父様(私が心配だから多分、ついてきた)が鶴の一声をいただきました。


「アイリス様は恐らく、接収して貰いたい、ですが名前が変わる事を心配なさっているのでしょう」


「接収しても申請せんと名前は変わらん」


よく考えてみれば、ローゼンハイム家の血縁者が統治する領地なのに資本を回さないのはおかしいですね…。


もし資本を回さないとなると、私がローゼンハイム家と離縁していると考えられる事にもなりますし


「接収…という考えはないのですか?旦那様」


「ないな、フェルクリス…お前が一番知っているだろうが…領地はもはや広大になりすぎた」


遠い目で見上げるお父様。


何か大変な苦労をなさっているのでしょうね…


「…アイリス様はまだ領地拡大をしたがっていますが?」


フェルクリスの問いに、私は頭を縦に振って全力で頷く。


ですが、お父様はため息を吐いた後…口を開きました。


「これ以上大きくしてどうする?もはやほとんど手が回っておらん…儂とフェルクリス、文官達で維持できておるのが奇跡に近い」


えぇ…それなら、私達兄弟でもお手伝いさせてくれればいいのに


どのみち騎士団の要職に就いてる私達では多忙で厳しいのかもしれませんね


「それに…長期的に計画を考えたのじゃがフェルクリスと息子達に地区分割する事も考えておる…が、まさかアイリスが領主になるとはな…」


「…感謝いたします旦那様」


ん?でも…それほどまでに困っていたなら、どうしてここまで拡大して行ったのでしょうか??


「お父様、そもそもなぜ我がローゼンハイム領はそれほどに広大になったのですか?」


ふとした疑問が湧いたので聞いてみました。


ラインツ王国の東西に伸びた全土で言うと東側のほとんど全ての領地がローゼンハイム領、西側にファイアライゼン公爵領…中央が王国領になっています。


私的には兄妹達が沢山いるのですから、領地を拡大してもいいはずなのですが…


「大半の貴族が領地など運用できる技量などなかった…目も当てられん程の状態を接収させられ…気がついたらこれほど領地は肥大化してしまった」


…大変な苦労をなさっていたのですね


そんな苦労があるなんて知りませんでした


「まぁ…儂も若かった、大きな領地を持てば地位や名誉を得られると思っていたからな…」


過去の自分を懐かしむ様な目で遠くを見つめていました。



た…確かに、領地を運用するとして管理が追い付かない程、拡大しても領民の方々の生活を充実させる事は厳しいのかもしれません


だとしたら、地区分割という手段を用いて領地を管理すれば、細かい管理ができますね


「とにかく…私めはアイリス様のサポートをいたします。決断に困る事、悩み事は旦那様がいらっしゃいます…アイリス様は心配なさらずとも、きっと良い領主様になられるでしょう」


「うむ」


こうして…私の領地、アイリス領の改革が始まった。


まずは、私の私財とローゼンハイム家から資本を使い、計画したのは


街道の整備、村や町に水路を引き。


診療所と病院に学校、騎士団駐在所を各村町に設置、農業地の土質を改善。


アイリス領全体の真ん中にある村…シュアラ村をアイリス領の都市に選定し、大規模な開発を実行、騎士団の重要拠点として各所に砦を建設、南端の海岸線にある寂れた港町を拡大及び改修し、大型船などが停泊できるよう近代化。


超大型計画なので、国王陛下へ許可申請、人材派遣など色々と書類でやりとりを行い


雪が溶け…寒さも落ち着いた春には、この大規模な計画が実行され…各地、各国から技術者や職人達、冒険者が多く出入りする。


ここまで計画をして気がつけば1ヶ月が経過していました。



まぁ~…大変です!

効率化を図るために、騎士団の執務室に領主として必要な書類まで持ち込んでいただき…騎士団の職務と領主の職務を同時に進行したあと…いつも通り聖女様のお仕事を行っています…


「アイリスさん!はしたない言葉は聖女様としてのイメージが悪くなりますので控えてください!」


メリダスさんは相変わらず…私にだけ鬼コーチですし…


かといって、ラインツ王国に帰ってくると…


「団長に採決をしていただきたいと思い…この書類を用意いたしました!是非ともご決断を!」


ガードナーくんは容赦なく書類の山を渡して来ます。


「アイリス様…これでは騎士団中心の都市になってしまいます、いくら騎士団に所属しているとはいえ…魔術師団とオルグス正教が黙ってはいないでしょうね…えぇ、魔術師団とオルグス正教を排除した騎士団都市を作るというのも面白くはありますけど」


騎士団の執務室でニコニコとした顔で書類を置いて嫌味を言うフェルクリス。


右にガードナーくん…左にフェルクリス。


…チミ達はなぜこんなにも私を苦しめてくれるのかしら?


あぁ…2人とも騎士団の執務室でマルチタスクするの反対してましたものね…


無茶苦茶に仕事を押し付けて裁ききれないないようにして…別々にこなすように流れを作ろうとしています。


ガードナーくんとフェルクリスがこれで結託していることは知っています。


裏切りです!裏切り!



私は負けません!


瞬間暗記の魔法を駆使して、右手と左手…両手で羽ペンを持って処理していきます


「失礼ですが…なんですかこの文字は…うちの娘より字が汚いですな、これではマルコが読めるか分かりませんな~?これでは騎士団の執務に影響が出るかもしれませんなぁ?」


「おやおや?それではやはり…ここは時間制で分担しなければいけませんね?」


…イラッ


「悪かったですねぇ!あいにく左利きなので右手では上手く書けませんでしたぁ!絶対に時間制ではやりませーん!同時進行は絶対にするもーん!」


開き直って小言を言い続ける2人に断固拒否してやりました!


全く…彼らのせいで進むものも進まないじゃないですかっ!


せめて私が複数人いればこんな怒られずに済むのですが…


ん?私が複数人…?


「そうですわっ!」


あっ…ついお嬢様口調が出てしまいましたが…


それよりも、超効率的な方法を思い付いたのです!


「私が複数人いれば、こんな問題が解決するじゃないですか!」


「何を仰るかと思えば…また子供みたいな事を…」


「全くですね…団長、いい加減諦めてくださいよ」


2人は「何言ってんだコイツ…」みたいな顔してました


むむむっ!


見てなさい!仰天して卒倒するガードナーとフェルクリスの姿を思い浮かべながら


転移魔法を発動させました。


「えっ!?お嬢様!?どこへお行きになるのですか!?」


「団長!?執務は終わってませんぞ!?」


慌てる2人にあっかんベー


私は堕落しているであろう、魔術師団長のお所に向かいました。


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