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お祭り!!

「第7騎士団全部隊…!!!前へ~…進め!」


馬上で私…アイリス・ローゼンハイムが剣を掲げ、団員に号令を掛けました。


「おう!!!!!!」


規則正しく…綺麗な列でびっしりと甲冑フル装備の騎士団が行進をしています。


薔薇と剣が刺繍された騎士旗をガードナーが掲げながら、堂々とした態度で行進を行います。


それを大勢の民衆は歓声をあげながら、見守っていました。


私は貴重な貴重な…神の剣を鞘にしまい、帯同しました。


「おぉ…あの美しき少女が団長とは…!素晴らしい騎士団だっ!」


「フェアライン大陸を平和にした第7騎士団が先頭か!当然だなっ!」


「見てみてママ!あのお馬さんに乗った団長さん綺麗…!あたちもあんな人になりたいっ!」


むふふ~


先程から気持ちのいい反応に酔いしれてしまいますわ!


私はサービスとして、小さな子供の女の子に手を振ってあげた。


その光景を見た女の子はぱぁーっと明るい笑顔を見せて手を振り替えしてくれました。


いいですねっ!いいですね!


これが私の想い描いた騎士団です!


あんな不祥事があって危ぶまれましたが、貴族のゴタゴタという理由によって騎士団には何の罰則もありませんでした。


あの忌々しいウィンター家の領地を私が引き継ぐ事が決まり、私は聖女様から領主様にジョブチェンジ致しました!


立地は素晴らしいの一言です!


何よりローゼンハイム領の隣地がウィンター領でしたので、領地を発展させるのには最高の環境です!


「よっ!第7騎士団っ!ラインツ王国の守護神だっ!」


嬉しいお言葉感謝致します!


最初は、この行進が嫌で嫌で仕形ありませんでしたが…今や最高の瞬間です!


その後も嬉しいお言葉ばかりかけていただき、私は笑顔で手を振り続けていました!



剣をオルグス正教にお届けした後


しばらく、待機時間となりました。


「ご苦労であったっ!第7騎士団…団長として、今回の行進…実に誇りに思う!帰還の時もこの行進を忘れぬように!以上っ!一時解散!」


帰還の行進は今から3時間後の13時。


それまで私達は、私服に着替えて自由行動が許可されています。


なので…私は、クレイお姉さまの所にちょっと様子を見にいこうと思います。


転移☆


-----------------------------------------


フェアライン大陸。


メリダスシティー街中


えっ…何でこんなに人気なのでしょうか…


クレイお姉さまは無愛想に椅子に足を組ながら座り…頬杖をついて…手を振る民衆に片手で挨拶していました。


「おぉ…聖女王様…!!!」


本物の女王様が不在のイグラシア王国では、クレイお姉さまのオラオラした雰囲気に心奪われる男女が殺到…


もう大フィーバーになっていました。


メリダス様もあの挨拶から諦めているのか、特に何も言わず、笑顔で手を振っていました。


「ねぇ…どうしてこんなに聖女様が人気なの?」


私はなんとなく、目の前にいたおじさんに声をかけて聞いてみました。


おじさんはバッと振り返って、熱く語り始めました。


「いいかぁ~お嬢ちゃん、今までの聖女様ってのはなぁ~…清楚で大人しくて神聖さを売りにしてた訳だ…前任のアイリス様だってそう…、あの聖女様もお淑やかで可愛らしいテンプレみてえな聖女様だったが…今代の聖女様は強気な所がいいんだっ!それに~…何よりもおっぱいだっ!あの巨乳見たか!?前任の聖女様なんかペッタンペッタンでなぁ~…まるでアイアンプレートみた)ボコッ…


あっ…いつもの癖で胸に触れられた反射でおじさんを殴ってしまいました…。


あっ…白目向いて気絶してます…


ごめんなさいっ!ついカッとなってしまって…


熱く語るおじさんの話を傍聴していた人達が真っ青な顔をしながら私を見ていました。


「ヒイッ…」


失敬失敬…


「ええっと…ヒール…」


私はすかさず、ヒールをおじさんにかけて、顔の腫れが引くのを確認して一安心しました。


「ごめんなさい…胸に関して言われると血が騒いでしまって」


私は頭を下げたら…被っていたフードがホロリと戻ってしまいました。


あっ!ヤバッ!


「えっ!?…せ…聖女アイリス様!?」


「やだなぁ~違いますよぉ~…」


私はすかさず、髪色を替える魔法を瞬間的に発動させて…ミルクティーブロンドの髪を真っ赤な髪色に染めました。


「うおっ…すまん勘違いだったか…、よく似ていたのでつい」


「よく言われます…」


なんとか誤魔化せた…良かったあ~…


私は胸を撫で下ろすように息を吐いた。


「いいや!まだ勘違いだと言いきるのは早いぞ!この聖女伝記によれば…聖女アイリス様は自分の胸に関してコンプレックスを抱いており…慰問の際にも、街人が胸を触り…カップを言い当てたときには悪魔が宿り、暴れたと記されている…!」


先程のぶん殴ってしまったおじさんがいつの間にか生き返り


私への疑惑を続けた。


「やはりさっきも胸の話の途中で、殴ったもんな!」


交わせていたはずの展開からどうしてこうなるのよ…


というか、なぜその話が伝記に記されてるんでしょうか…


「なら…アイリス様の慎ましやかな胸を揉んだ経験を持つこの俺が…!」


民衆のどさくさに紛れて、私の胸を鷲掴みにする。


むにっ…むにっ…


「これは…!この形…この質量…!この揉み心地…間違いない!アイリス様だあああぁあ!!」


「お前…お前…!!!!2回も触ったな!!遺言は書いたか!?貴様は殺すっ!この世に塵も残さないようにしてやるっ!」


あの茶髪の癖毛…覚えているぞ!


あれは孤児院に奇跡を授けに行った時…!


もみくちゃにされた際に…私の胸を触った男…!


見つけたァ!!!今日こそが命日にしてやる…!


「アイリス様ああぁあ!!万歳!!!!!!!!!」


「アイリス様がいきか選ったぞおおおおお!!!万歳!!!!!!」


私は怒りに身を任せて特級魔術を浴びせようと詠唱しようとした矢先…民衆達が急に私を持ち上げ…胴上げし始めた


「うわっ!ちょっと…!何するんですかぁ!?」


私は何も動けない状態で、民衆がどんどんと前へ前へ運ばれてしまいました。


あっ…!あの男が離れていく!くそっ!この世界で3番目にムカつく奴だからここでやらなきゃ!


そう思いながらも、なかなかに飛ばされながら運ばれ…


気がついたら、メリダス様とクレイお姉さまがいる特注の馬車に運び込まれてしまいました


「は?」


「えっ?」


「はぇ?」


特注のパレード馬車の座席に座り、私を見下ろす2人…その床に尻餅ついた状態で2人の顔を見つめる私…


そして騒ぎで停止してしまった馬車…


行き先々で見守る聖女アイリスなのか疑いながら息を飲んで見つめる民衆達と、私を担ぎ押し込んではしゃぐ観衆達…


「…聖女に未練があって…甦っちゃいました☆」


「はああああああああ!!!!?」

「えええぇえええ!!!!??」


2人の声がメリダスシティに響き渡り…


その光景を見ていた民衆はとっさに大声で叫びました。



「聖女アイリス様が生き返ったぞ!!!!!!!!!」


「うおおおおおおお!!!!アルメリア様の奇跡だあああああ!!!!!!」


「うおおおおおおお!!!!」


はっ!? まさか!?私は思わず、髪の色を確認する…


しまった…!!私としたことが…あの胴上げのせいで魔力操作が不安定になって…髪色を替える魔法が解術されてる!?


「うおおおおおおお!!!!」


今までに聞いたことのない程の大歓声を聞き…


メリダス様の怒った笑顔と…クレイお姉さまの鬼の形相を見て悟りました。


あぁ…なんていうことでしょう…


聖女は辞められないみたいです…。


どうしてなんですかあああああ!?


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