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女騎士団長対決!

翌日


屋内訓練所


騎士団には沢山の訓練所がありますが、この屋内訓練所は本当に素晴らしい所で…


コロシアムの様に観戦できるスペースと試合状況を見守れる巨大な水晶があります


その水晶は騎士団本部の中で誰でも…どこでも見れる素晴らしい物です


何が言いたいかと言いますと、そこの目の前にいるこの女を倒し、騎士団本部内…全て騎士にお見せしてあげるのですよ


「ちゃんと来たようだな!それだけは褒めてやろう」


私は相手の言葉は聞かずに、剣を構えました


もう話を聞く必要…ありませんもの


プアーーーーン


と屋内に戦闘開始のファンファーレが流れました


私…この女を見て気がついたのですよ


公式戦に参加せずにいたら…めちゃくちゃ舐められるんだって事に


残念ながら、2つ名もあまり威厳がなかった様でした


なので、今回は徹底的に見せつけてあげようかと思いました



この決闘の報せは騎士団本部にすぐに広まりました


騎士団総長に決闘届を提示すれば、掲示板に公示しなければならない決まりですから


当然ながら…お兄様達は大反対していました


ですが、私がやると押し通したら渋々受理していただきました


それで…私の実力を知る騎士団は第7騎士団全員とお兄様達のみのご様子


掲示板を見た騎士達はマリア・ウェンデルケンの圧勝を予想し…


一方的に虐げられる私を見たい嗜虐心を満たしたい人、単純に侯爵令嬢上がりの騎士への関心


2人の女性騎士団長の力比べが見たい…という感じでしょうか?


さて…そろそろ集中致しましょう


相手もこちらも出方を伺い睨み合いの状態が続きます


小手調べといきましょうか


身体能力上昇のスキルを使用して相手の間合いを一気に詰めます


意識すると発動するように仕組まれている魔法です


相手はそれを待っていた様子で、炎を纏った大剣を横薙ぎに振って来ます


相手の動きは予測していました


その…灼熱剣のスキル


クレイお姉様も得意なんですよ


私は横薙ぎを仰け反りに避けて…


突きをお見舞いしてあげます


寸のところで避けるマリア…


なかなか反応が早いじゃないですか!


私は一度…距離を取ろうと後ろに引きますと、今度はマリアが攻勢を仕掛けて来ます。


私の動きに追従して…その大剣を振り込んで来ました


剣で受けるとちょっと熱いから嫌なんですよね…灼熱剣


名前のままの技ですけど…結構嫌らしいスキルですよ…あれ


私はその振り込み技に力で押し返しました


マリアは一瞬だけ目を見開くも、すぐに殺気を出しながら…私から離れます


「貴族のご令嬢様とは思えないバカ力だ…」


「私を屈強な殿方みたいに言わないでください」


マリアは両足を開き…大剣を左後方に持ち私を睨みながら…気を溜めるようにしていました


何かのスキルを出そうと構えているのは明らか…


私も片手剣を両手で握り…剣先を相手に見せるように構えます


「はあああああああああああっ……!!!!!!!」


わぁ~すごいすごい…


あれは魔力を剣に蓄えていますね


何かは分かりませんが…当たれば死にますね


…言い忘れていましたが、決闘中は胴体や身体に厚いバリアが施されています


なので、殺傷能力の高いスキルや攻撃は効きません


バリアが破壊されると勝敗が決まるというルールです


「おらあぁああああっ!!!!!!!」


マリアは大剣を大きく振り払います


すると横向きの軌道で火柱がこちらに飛んできます


風圧で相手を切り裂くウィンドブローに灼熱剣のスキルを含めた合わせ技…


おお~…すごい!


でも残念ですが…


私もそういった魔法持っていますから



私も片手剣に光属性の魔力を込め…一気に振り払いました


それは飛来してくる…マリアのスキルよりもさらに倍の大きさで…マリアを目掛けて飛来して行きます


最近は使っていませんでしたが


複数の光源から発射されるレーザーを剣に集めて…それを一気に大放出しました!


名前を付けましょう!う~ん…そう、閃光波?


閃光剣?


閃光剣!


いいですね閃光剣!


そうこうしていると、私の閃光剣をマリアはまともに着弾したみたいです


かなり吹き飛ばされたご様子


次に使う機会がありましたら…今度はちゃんと見守ります


マリアは剣を杖にして立ち上がりました


それは…そうですよね、だってシールドが守ってくれますから


「なんだあれは!」


「え?あれは閃光剣ですよー!」


かなり遠いので声を張らないと聞こえません


相手は驚いていましたて…何か奥でぶつぶつと独り言を喋っておいででした


…まぁ、いいでしょう

そろそろいじめてあげましょう


一方的に虐げられる私を見たい嗜虐心を満たしたい人がいると話しましたね


…実はマリアが決闘が決まった時にそう宣言していまして


それを見たい願望を持つお方が沢山いらっしゃる事は、第7騎士団の皆が私に話しては怒っていました


…なら、その逆は?


その逆を行ったらどうなるんでしょうね?


マリアも…その取り巻きも、全員がお顔を青くして見つめますかね?


面白くないですか?


私は時計の針の様に剣を振ります


…すると、私の周囲にポツポツと光源が複数生成されます


えぇ…複数の光源…


今回は使わせてもらいます


…ルールブックにはこう記されていました


[身体能力の強化及び、剣を介しての魔法の使用は許可する。]


それを見て閃いたのです!


なら、明らかに剣を介したフリをすれば許されるということに!


こういった芸当…実は魔術師の適正も持つ私しかできません


私は光源を纏いながら、マリアの方に走ります


マリアも心が砕けていない様で、受けるように構えていました


有効な範囲に入ると、いよいよ光線が発射されていきます


…それも複数


マリアは最初の光線を剣で振り払いましたが…2弾、3弾と連続して着弾します


まだまだまだ終わってません


着弾してノックバックしている所を私自らが剣撃をお見舞いし…


吹き飛ばされながら…また着弾する彼女


それでも私は攻勢をやめません


その連続した攻撃を3回程繰り返していましたら


ついにマリアが降参してしまいました


あら…残念


もっと耐えられると思ったんですけどね?


こうして無慈悲な連続攻撃を行った私はボロボロになったマリアを見つめ、屋内訓練所を立ち去りました


試合すぐ後…


私は普通に執務室に戻って職務を再開した…


勝利の余韻に浸る時間はありません!


私の勝利に、第7騎士団の団員達はわざわざ執務室に来てまで大はしゃぎ。


その後すぐに総長室に呼び出され


クレイお姉様から


「やりすぎだ!少しは加減してやれよ!辞職されたらどうするんだ!」


と大説教をされてしまい…


エリックお兄様はルールブックを訂正するように指示を出していました


そして、戻ったら戻ったで…マリア・ウェンデルケンが執務室で待ち構えていまして


「すまなかった…!私は貴女を見下し、己の未熟さに気がついた!…騎士旗の件を改めて考え、マルコの奴に話を聞いてよく分かった…貴女は騎士団をよくしようと考えているのだなっ!その心意気…騎士道に感服した!…これからはアイリス様とお呼びしてよろしいか?」


「そんなことより、私の胸がEカップだと吹聴してください!…それで今回は許します」


マリアの謝罪を受け入れ、


やっと落ち着いた…矢先、私は嫌な報告書を見ました


[イグラシアからラインツ王国に賊が潜入中、素性は旧イグラシア大王国軍と予想されたし。現在バレット隊追跡中]


[素性判明。旧イグラシア大王国軍残兵で確定。名はドミトリー。]


[潜水能力を持つ未知の大型船…以降'A'が深夜2:00に着岸。約50名がAから上陸、監視を続ける。]


[Aから複数の大型金属が運搬される。約50名が運搬開始。現在ダガー追跡中。]


[イグラシア王国魔法研究機関が正体不明勢力に襲撃被害、勢力約200名。所長ワトキンス死亡。敵勢力追跡をアクスが開始。]


その他にも10枚ほど似たような報告書が各地から一気に出てくる


不穏分子…


間違いなく、バーデンボーグとバルクヘッドの残兵でしょう…


大多数は粛清したと思っていたんですが…まだ何かを企んでいるのは間違いない


「ガードナー、また面倒くさいのが動いたわ」


「聖神祭と聖女祭まで残り17日…奴らは祭事を狙っている可能性がありますな」


ガードナーの言葉に私は目眩がする


なんでこう…忙しい時に限ってやってくるわけ?


ねぇ?なんでなのよ…


私は頬杖をして、ため息を吐いた

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