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後日談~クレイお姉様

ノクゼンハープの宿で一晩宿泊して、体力を回復した私達一行は、転移魔法で実家のお屋敷に帰還致しました


転移する前に、恥ずかしい事にオリヴィエさんとクレイお姉様の服を村で購入しました


オリヴィエさんはとにかく…


「俺が女物の下着など付けられるかっ!」と顔を真っ赤に恥ずかしがりながら逆ギレするお兄様をオリヴィエさんの禁足魔法で拘束して…なんとか着替えられました


あ、禁足の魔法は魔女には効かないのですよ

あれは大きかったですし人ではなかったので


とにかく色々と疲れましたが…やっとお屋敷です


「おお!アイリス!!!無事で帰ってきて嬉しいぞ!!!!!!!!」


おっ…お父様が若返っていました!


なんで!?えぇ!?


それとお父様、それはクレイお姉様ですよ…と言いたいのですが、今はそっとしておきます


クレイお姉様は「なんとかしろ」とでも言いたげな顔でこちらを見ていますが、なんとなく面白そうなので無視しておきました


後ろで呆れたように見つめ、腰に手を当てるお母様


あれ?お母様…何と言いますか…また更に色気が凄くなっていませんか…?



「お帰りなさ……はぁ~?……あぁ…なるほど…ね、呪いを解くどこか…倍になって返ってきたってことね…ちっ…バカ妹め…地獄でヒーヒー言ってろよ…」


お母様はこの状況を察したらしく、眉間に手を当てながら悪態をついていました


ローゼンハイム家はもしかしたら常識はずれの一族になったかもしれません


あのナイスダンディーなお父様が…見た目年齢30歳になっていますし…


お母様はちょっと成長した気がしますし…


クレイお兄様はお姉様になりました


「…もし何かあったらと思って、鑑定石板を応接室に用意しておいたの…行きますよ?」


お母様にそう言われ、私達は応接室に足を進めました


あぁ懐かしの鑑定石板ですね


レベルとスキルを確認できる石板です


あのイグラシアで見たステータスが浮き上がるやつ


あれは街中の各所に魔石の塔を建てて、その魔石が周囲に魔力を発していて…


その範囲にいるとステータスが見られるらしいです


設置と維持にお金が掛かるのと、採算が取れないので国王陛下はこの技術の導入を却下して…


いまだにラインツ王国は石板を使って確認しています


あれかっこ良かったんですけどね、お金が掛かるなら仕方ありませんがローテクで我慢します


「…実は、私だけど、解けてないのよ…それどころか【不老不死】25固定ってなってるのよ…きっとあいつが最期の最期に悪あがきしたに違いないわ!許せません…!地獄で苦しんで爆ぜよ!」


あぁ…なるほど、だから…お母様がちょっと色気が更にレベルが上がったのですね…


お母様は私が石板に手を置くように促されました


促されたので仕方なく…


ステータスは前回の聖女騒ぎの時と何も変わってませんでした…


【不老不死】も16固定って書いてあります


「…何も変わってませんよ?お母様」


私にも何かいい?変化があればと思ったのですが…何も変わりがありませんでした


くそっ くそっ


私は内心、肉体的成長を期待しましたが…この胸と一生付き合わなければならない呪いは変化がありませんでした


「次は僕やっていい?いい?」


オリヴィエさんがウキウキしながら手を置きました


この石板は手を置いた者だけステータスの文字が浮かび上がるので、他人からは見られないのです


「うひょおおお!やったー!やったー!」


オリヴィエさんは物凄くはしゃぎ…応接室の中をピョンピョン跳ね回っていました


明らかに成長してますものね…


「やったよメーヴィス!あいりすー!!僕やっと116歳から125歳を行き来するようになったんだ!」


相変わらず行き来するんかいっ!


それでいいんですかあなたは…


「いやぁ~110歳から115歳を行き来するよりはるかにましだよ!呪いが解けても僕、ハーフエルフだから何も変わんないんだけどね…アハハハハハッ!!!」


「え!?オリヴィエさんってハーフエルフだったんですか!?」


「そう!僕はハーフエルフ!本当の寿命は大体500年だからね!」


し…知らなかった、だから150歳?と言っていたのは納得しました…


「ちょっと…何ですかその髪の毛!?チリチリじゃないの!女の子ですから髪の毛に気を遣いなさいと会うたびに言ってるのに…切ってください!というか切りなさい!すぐに!」


お母様がオリヴィエさんの髪の毛を見て驚き、


すぐに侍女のアンジュとサラにオリヴィエさんの散髪を指示していました


自分の髪の毛を見てショックを受けたオリヴィエさんは、そのまま侍女2人に連れて行かれました…


「さて…僕も」


エリックお兄様も石板に手を置いて確認していました


ステータスを確認したお兄様は、考え込んでから一言言いました


「…僕も母上とアイリスの言う【不老不死】が発出した様ですね、これで一生アイリスや母上と一緒にいられますね…あぁ、25固定らしいですよ?母上と同い年ですね…ハハハ、不思議な物です」


お兄様、なんで嬉しそうなんでしょう…


…どうしましょう、クレイお兄様とお父様まで【不老不死】でしたら…怪物一家の誕生ですよ…!?


私とお母様は庭先で追いかけっこ…


ではなく…「嫌わないでくれ―!アイリス―!」と私と勘違いしてクレイお兄様を追いかけるお父様と


「キモチワルイイィ…誰か助けてくれぇええ!!」


真っ青な顔で逃げ回るクレイお兄様を捕まえて、石板の前に連れて行きました


「アイリス!?!?アイリスが2人おるぞ!?」


「あら…若返ったのに頭は老化してしまったんですね、可哀想に…アイリスはそこにいますよ?あなたがさっき追いかけてたのは長女のクレイですよ?」


とお母様は私とお兄様が笑えない冗談をお父様に投げ掛けていました


「は?クレイは次男だろ?何を言ってる??」


私とクレイお兄様を見比べて、混乱するお父様…


お母様のいたずらです…


「まぁ~…そうですよね、昨日は老化したり若返ったりして大変でしたもの…記憶がこんがらがるのも無理はないですね…いい?クレイは長女…次女はアイリスなんですよ」


「そ…そうか…儂は何か錯覚していたのか…、すまないクレイ…愛する娘よ!パパを許してくれんか?」


お父様は両手を広げ、ハグのポーズをしていました


もしかして、これが私とお父様がいつもしている事なんでしょうか…?


お父様の反応にクスクス笑うお母様とエリックお兄様…


私?私は笑えませんよ…


お父様とのスキンシップは控えるようにします…お恥ずかしい…


クレイお兄様は真顔になって「いや…そういうのいいんで」とキッパリ断っていました



「ぬわあああ…」


崩れるお父様…


そして、崩れたお父様の前に立ったお母様は口を開きます


「何を勘違いしているのですか?クレイは次男ですよ?愛する家族の顔も忘れてしまうとは…やはり昨日の老化と若返りがよっぽど重症だった様ですね、ファイアライゼン公爵様に診てもらいましょう?少しはその節穴もましになると良いのですがね」


うわぁ…いつになく容赦ないお母様ですね…


お父様がお母様に何か失言をした時の扱いですよ…あれは…


「旦那さまが昨日、ご容姿が更に美しくなられた奥様に…老けたか?と仰り、奥様は終始ご機嫌を損ねておりました…」


端に控えていたフェルクリスが、昨日の顛末を私達にご報告してくれました


あぁ…それは酷い


「無視だ無視…それより、ステータスだったな」


クレイお兄様は石板に手を置き、ステータスを確認しました


「はぁ…やっぱりか、予想してた通り…俺にも【不老不死】20固定が出てる…おまけに【女体化】が増えてる…」


【女体化】…?

そんな【スキル】があるとは…聞いたことがありません


なんとか元に戻る方法を探す必要がありますね…


でも、一度獲得した【スキル】を消すことはできるのでしょうか?


う~ん…【スキル】に詳しい頭の中ピンクの方々の所に直接乗り込んで問いただすしかありませんね…


「は…はは…は…灼熱の剣聖と名高い俺が…この俺が…は…はは…」


あぁ…ショックを受けすぎて真っ白になってますお兄様…

御愁傷様です…


その後、お父様もステータス確認すると、

【不老不死】35固定が出現していまして…


我がローゼンハイム家は不老不死の永遠の一代一家となってしまいました…?


どうしてこうなった!?

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