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騎士団&魔術師vs時空の魔女

さて…トルクヘッドさんのアドバイスもいただき、改めて対策してきました


なのでもう大丈夫でしょう!


きっと!


時空の魔女がいるとされる、要塞の地下を私達は歩いています


「…あまり長居はしたくない場所だな」


「アンデットが沸きそうだ」


「湧かないけど…それらしい雰囲気は出てるよねぇ~」


「アンデットは私の玩具です!光の光線で消し炭ですから大丈夫ですよ」


私達は道中、雑談をしながら歩みを進めます


兄妹仲良くこうやって行動するのが久しぶりなので、ちょっと浮わついた気分になってしまいます


お兄様達は至って真剣なのですけども…


あれ?私ってこんなに空気読めないキャラでしたっけ?


「あそこだよ」


地下牢が並ぶ通路で、一番奥の方を指差しするオリヴィエさん


あぁ…確かに不快な闇属性の禍々しいオーラが湧き溢れてます


その禍々しいオーラを湧き出している牢獄の前に進み…中を確認しますと…


紫煙と黒煙が密集し…ぐるぐると渦になっており…


いかにもここに親玉がいますよ…ってアピールしているかの様な転移のゲートでした


確認してからだとお兄様達が言った矢先…


真っ先にオリヴィエさんが入って行ってしまったので…私達も急いで追いかけました


中はまるで宴会ホールの様な空間…


なのに、華やかさどころか暗く…陰気な場所でした


「ギャハハハハハハハハ」


あれが…時空の魔女…


黒いドレスを着飾った顔のない女性の人形。


その身長は…推定4mもの高身長で


嫉妬、憎悪…そういった感情が嫌というほど感じ取れます…


オリヴィエさんは状況を静観し


お兄様達は魔女を睨み付けていました


「いくぞクレイ!」


お兄様達が剣を抜き…攻勢をかけます


2人、見事な連携で相手に攻撃していますが…


魔女はダメージを受けていません…


「ギャハハハハハハハハハハハハハハ!」


トパーズというより…溶解した金属みたく光るしなやかな鞭を振り回し…


お兄様達は吹き飛ばされました


「お兄様!」


私はお兄様達の方に駆け寄り、負傷がないかを確認します


2人の甲冑には鞭で打たれた箇所に綺麗に焼け跡が残っていましたが…無事でした


「メーヴィス…姉さま…?」


私を見た魔女は、お母様と誤認していました


お母様に似ているというのは大変嬉しい事ですが


今は喜んでいる暇はありません


私も収納魔法の空間から剣を取り出し…構えます


「あああああああああああああああ!!!!メーヴィスぅ!!!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!」


まるで狂気に溢れた発言の後

明らかに禍々しい魔力が溢れ出て来ます


「…あいりす、僕は2人にスキル上昇の魔法をかけるから…惹き付けて」


「はい!」


私は魔女との距離を一気に詰めて


一撃喰らわせますが…やはりびくともしません


反撃に出た魔女は、鞭を私に向かって振り下ろして来ます


私は横に転げるように避けて、再び武器を構えます


「メーヴィスぅうううう!」


魔女は再び鞭を振り下ろし


私はもう一度同じように回避します


何度も何度も振り下ろされる度避け続けていました


「なんで当てれないんだあああああああ!」


「「チャージ…アタック!!!!!!!!」」


お兄様達が【剣聖】の持つスキル


チャージアタックを躍動し…左右クロスさせて当てていきます


その攻撃は明らかなダメージはありませんが、魔女の胴体に亀裂が入ったのがよく見えました


亀裂から白い光が漏れているからです


「あああああああ!!!!」


魔女が叫ぶと 何か衝撃波の様な波動を放出しました


「ぐっ…時間がっ!」


オリヴィエさんが両ひざをついた状態になり、かなり苦しんでいました


理由は…オリヴィエさんの体が伸びたり縮んだりして落ち着かない状態になっていたのです


「オリヴィエさん!」


「わかってる!…わかってるんだけど身長が伸び縮みして立てない!」


「また…お前かああああ!!!!」


魔女は身体が伸縮して苦しむオリヴィエさんの目の前に転移し、鞭を振り下ろす


「オリヴィエさん!!!!」


土煙が立ち…オリヴィエの無事が確認できません


私は思わずその場に駆けていきます


もし…もし無事じゃなかったらどうしましょう


私は不安で胸一杯になります


「あああああ!!!!」


魔女は走る私を狙ってまた鞭を振り下ろし来ます


「させるかよ!」


クレイお兄様がその鞭を剣で受け止め…


エリックお兄様が魔女の背中を切りつけます


私はそれを確認しながら、オリヴィエさんのいた場所に到着します


土煙が煙散した場所には…ギリギリで避け


ローブが破れて、ほとんど裸に近い素晴らし…露出した格好になり


私と同い年ほどに成長したオリヴィエさんが立ち上がろうとしていました


「オリヴィエさん…良かった、心配しましたよ…」


「はぁ~…ごめんあいりすー、心配かけたね!なんとか魔法で身体をロックしたけど…伸び縮みしたから服も破れたし…鞭避けたら髪の毛焼けちったし…まじ最悪?」


私は騎士服のマントをオリヴィエさんに渡して、私は魔女を見ます


魔女はお兄様達が細かく交互にチャージアタックを仕掛けては逃げられ…


その外見は既に亀裂だらけでボロボロになっていました


「あああああ!うろうろ…うっとうしいんだよ!!!!」


「へへっ…それが作戦なんだよオラァ!!」


「妹に楯突いた罪…清算したやる!」


お兄様達は本当に見事な連携です


エリックお兄様がチャージアタックを仕掛けた後逃げ回り… その隙にクレイお兄様が背後からチャージアタックを仕掛けて逃げ…


魔女はチャージアタックを仕掛けられる度、仕掛けた側を追いかけて…またチャージアタックを仕掛けられ…またそちらを追いかけて…


そのループが繰り返されていました


「アイリス!ガキんちょ!手筈通りにやれ!」


「光の使者よ…かの者を防御の力で抑えつけよ…!…4方向プロテクション!」



光のシールドが魔女を4方向に渡って押し付けます


「あああああ!邪魔だああああああ!ガキども!!!」


強力なプロテクションシールドによって体をガッチリと押さえ付けられた魔女


それを確認した私とオリヴィエさんは頷きあい


繰り出します


「「火の使者よ…我の名の元に命ずる…かの者を爆裂させ…灰にせよ!エクスプロージョン!」」


オリヴィエさんは完全なオリジナル


私は'トレース'によってオリヴィエさんのエクスプロージョンの完全なるコピー


ラインツ王国魔術師団のトップ…


大魔法師オリヴィエ2人分のエクスプロージョン


その威力はもはや1つの国を滅ぼせる程に超大火力でいて…世界終焉の瞬間の様な爆裂が魔女を中心に発動しました


倍増した衝撃波は私達が吹き飛ばされ、壁に打ち付けられる程でした


「…か…核は?」


私は立ち上がって、魔女の方を見ます


…ですが、その爆発は核さえ破壊してしまった程の強さでした…


「あはは…やべ~…坊っちゃん達は無事かな~?」


そうです!お兄様達です!


私は慌てて周囲を確認すると…


エリックお兄様が女の子?を姫様抱っこしながら歩いて来ました


「お兄様!クレイお兄様は!?その子は!?」


「……これがクレイだ」


エリックお兄様の言葉に私とオリヴィエさんは黙り込みます


「今…俺がどんな状況か一番わかってる…確かめたいんだが、体が動かねぇ…わりぃ」


私達が呆然としていると…空間が一気に崩壊し…


私達は先ほどの地下…牢獄の中に戻って来ました


そして、崩れた後の牢獄の中に…四肢を鎖で縛られた少女…そして、トルクヘッドさんがいました


「どうやら、既にとどめを刺したみたいだね…トルクヘッド」


オリヴィエさんは冷めた声でトルクヘッドさんに声をかけます


トルクヘッドさんはうつむき…目を瞑ってから答えます


「…叔母となる少女を殺める残酷な事を貴様らにやらせるほど冷酷ではない…我輩は」


「…火事場泥棒だよ君」


「何とでも言ってくれ…我輩が殺めなければ魔術師、お前がこの少女を殺めていただろう」


そうか…私達はお母様の妹、叔母さまを殺すことなんてできないって分かっててこの2人は…


「その通りだよ…」


自分に似た女の子が幸せそうな顔で眠っていました


…心苦しくなるかもしれませんね


「この件は我輩が全責任を負う…して、貴様らは休息が必要だろう…我輩の宿で休息を取るといい」


トルクヘッドさんと私達は、要塞を後にして


馬車に乗って、村の宿に泊まった


そして、今…部屋の中にいます


「はぁ~…めんどくせえ事になったな」


手鏡を見ながらため息をつくクレイお兄様… 


いいえ、今はクレイお姉様?


「散々煽ったのが原因だろ…」


エリックお兄様は備え付けられた椅子に座ってため息をついた


私達がエクスプロージョンを発動させる間際に、時空の魔女はクレイお姉様に小さな黒い輪の何かを投げ、それをまともに当たってしまったそうです


「…顔がないはずなのに睨まれた時、体が動かなかったんだ…それで何かやられたのは分かった、だがその時はこいつみたいに歳が行き来するか、母上みたいになるかと思ったんだが…まさか、こんなに質の悪いことやりやがった!」


わなわなと怒りに震えるクレイお姉様


なんだか、口の悪いお母様みたいでちょっと恐い


「時空の魔女の最期の嫌がらせかぁ…ドンマイ!」


見た目年齢が16歳になったオリヴィエさんと、女の子にされたクレイお兄様


私とエリックお兄様は特に何ともありません…


「はぁ~…とりあえず、あの魔女に影響を受けていた人達、母上と父上…それにファイアライゼン公爵夫人の状況と、交戦した俺達の影響も確認しないといけない…クレイ、お前はその後だ」


無慈悲なエリックお兄様はクレイお兄様を後回しにする宣言を致しました


でも…確かにオリヴィエさんとクレイお兄様がこうなってしまっているので…他に影響があるかもしれません


…ローゼンハイム家の問題は一筋縄ではいかないようです


はぁ~…

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