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家族会議

ちょっとだけ落ち着いた翌日…

今日は、弟…妹達の大切な名前をつける家族会議始めました


ローゼンハイム家全員…ファイアライゼン公爵夫人エカテリーナ様と魔術師団団長オリヴィエさん、執事のフェルクリスが食堂の大きなテーブルを挟んで椅子に座って話をしていました


「これより…第1486回、ローゼンハイム家家族会議を始める…今回は子供達の名前について…だ!」


1486回もやって……ません


「…ま、妥当だよなー」


両手を頭の後ろで組み…もたれ掛かっているクレイお兄様


それをひと睨みで止めさせ…クレイお兄様の姿勢を正させるお母様


その光景を見て…自分も姿勢を正すエリックお兄様


そして…姿勢を正すエリックお兄様を見て…また姿勢を正す私


昔から変わっていませんね私達兄妹…


久しぶりにこんな家族の日常を味わいながら…弟たちの名前を考える会議が始まりました


「えーっと…メーヴィスは大丈夫なの?」


エカテリーナ夫人がお母様の心配をして声をお掛けします


クレイお兄様と私のお名前を名付けてくれた名士…エカテリーナ夫人さえいれば、弟たちにかっこよく…可愛いお名前を授けていただけるでしょう


「ありがとうエカテリーナ…私は無事よ!【絶対治癒】のスキルでお産後の痛みもなくなっちゃいましたけど…」


「そういえばそうだったわねぇ…相変わらずね」


うっ…今の言葉…私にもダメージ受けるのでやめていただけないでしょうか


…お母様のご出産のお祝いは物凄い量をいただきました


国王陛下や各国の王族様から騎士団、平民の方々などから保管できる場所がなく…騎士団倉庫の一部を間借りするほどに


「おっぱいはあげれてる?」


「えぇ、乳母を4人雇って…あと私も与えてるわ」


お母様は本当に幸せそうに赤ちゃんのお話しをエカテリーナ夫人に話していました


エカテリーナ夫人もお母様のお話を嬉しそうに聞き…意気込みます


「素敵な名前をつけてあげなくちゃ!」


やっと、会議の議題が上がりました


生まれた子の順番は…


[三男…次女、三女、四男、五男、四女、五女]でした


「エリック…クレイと来たんだろ?そうだな…イーライって名前は?」


とクレイお兄様


ラインツ王国の伝統と言いますか…男の子が続いて生まれた家庭では名前を繋げて、兄弟が仲良くなります様にという願掛けも含まれています


「…名前を繋ぎは僕とクレイで最後にしてほしい、あの子達は自由に付けてあげた方がいいんじゃないかな」


「…そうですね、あの子達は自由に…伸び伸びと過ごしてほしいので、それでいいと思います」


私もお兄様の意見に賛成です!


7つ子の兄妹ですからね!自由に過ごしてくれるだけでも、私達家族が幸せいっぱいになりますもの


「…儂は今度こそ、可愛い可愛い箱入り娘に育てたい!花を愛で…刺繍をし、楽しい事を知ってクスクスと笑う可愛い娘に!」


お父様のお話に…私はまるで後頭部に殴打を喰らった様にショックを受けます


そ…そんなに私、可愛いくなかったのですか!?


「ち…父上!アイリスがショックを受けてますよ!」


「あ~あ…父上、それは心に思ったままにしておけば良かったのに…」


お兄様達がこうも言うのでしたら…私は可愛い箱入り娘になれていなかったのでしょう…


思えば、自分の好きなことばかり突き通していましたものね…


だから私は…可愛くない?のでしょう


「いや…違うぞ!?アイリス!!アイリスも可愛らしい愛娘だ!ちょっと剣術があってやんちゃな所があるが…可愛い可愛い儂の娘だ!花も愛でておるし!楽しい事を知って…クスクス笑っておるいい子だぞ!なあっ!?エリック!クレイ!」


お父様の「なあっ!?」がほぼ恫喝の語気を含んでいました…


それを聞いて、ビクッと体を跳ね上げるお兄様達


「えっ…?はいっ!アイリスは可愛い妹です!多少…お転婆な所があってもいいと思います!」


「は…はいっ!アイリスは強くて可愛い立派な妹です!」


あぁ…やはり私は悪い子ですか…


お転婆で…騎士らしくもできず…気分次第で動くわがまま娘なのですね…


「はぁ…あなた達の勝手な娘の偶像をアイリスに押し付けるのはいただけません…どうせ、刃物を持たせたら震える様な乙女に憧れてるのでしょう…そんな殿方の理想の化身などいません!…大体…騎士を続けながら、立派に侯爵令嬢をもやってのけてるアイリスにこれ以上…何を求めているのですか?そもそもの話…あなたが剣を握らせ、騎士のお話をこの子にしておいて…騎士にあこがれるのも無理ないでしょ?お馬鹿なのですか?」


「お…お母様!もう大丈夫です!大丈夫ですから!」


私が止めないと、お母様のお説教は止まらないのです…


私は私です!家族に何を言われても自分らしく生きて行きますから!


…というか今さら遅いです!


「ねぇねぇ~名前はどうなったの?あいりすー」


沈黙していたオリヴィエさんが助け船を出していただき、話を軌道修正してくれました


私がショックを受けて気落ちしててはいけませんね!ファイト私!


「私!四男の子のお名前を決めていいですか?」


私は大声で皆さんに問いかけます


皆さんは頷き、私の言葉を待っています


四男の子…

あの子は自分をテンセシャーと言っていた子…

私よりも大きかったですが…あの姿は仮の姿?でしょう


「あの子の名前は…ハヤト、ハヤトです!」


あの子が名乗ったお名前…

それをまたここでも付けてあげたかったのです


だって、お名前は特別なのですから


私の提案に、皆さんが賛成していただけました


良かった…


お名前…ちゃんとハヤトくんになりました!


その後も、色々と皆で真剣に意見を出しあったりして…やっと、弟たちの名前が決まりました!


オリヴィエさんが真新しい石板に、魔道具の彫刻刀で家系図を描いてくれます!


貴族の家系図は、この世界では必要な物で…家族の身分証や貴族の管理に使われる大切な物です!


[ローゼンハイム侯爵家

当主:ドウェイン

夫人:メーヴィス

長男:エリック

次男:クレイ

長女:アイリス

三男:ハヤト

次女:アリス

三女:カテリーナ

四男:フェリクス

五男:ルド

四女:ミリィ

五女:ルカ]


これが…私達、ローゼンハイム家です!

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