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女騎士団長、異国に召喚させられ、聖女と祭り上げられる。  作者: DC224T
第1章~騎士団団長、聖女になる
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決着…総司令&大佐vs第7騎士団団長

肩書きだけの聖女にされて早くも1ヶ月も経過しました。


状況は順調。


ウェインバル帝国、ラインツ王国、ライン皇国、ウェインズ連合国、ファルランド島の5ヵ国連合が共同で開発した長距離巡視艦…フェルベルトが完成…テスト巡航にも成功して…初めての長距離船が完成しました


これも5ヵ国連合が力を合わせて作った巡視艦で、ファルランド島を基地に4隻も作られました。


あの魔石の原動力に風烈を与える…魔烈砲台が標準装備され…他にも、イグラシア大王国が持つ技術を盗み…改良されたり強化された物が沢山あります


諜報活動は絶好調です!


敵国の王宮内に存在する機密文書を大量に入手し、国軍の情報も掌握


王宮には諜報員が大量に出入りし、市場や治安もラインツ王国が実質…手綱を握っている状況下にあります。


それと…嬉しい話はまだ続き

王妃であるフレリア様、国軍の諜報員であったサーラ、反国王派の貴族と商人達…イグラシア大王国に敗戦するまで統治していた…元グラシア帝国王太子など強い影響力持つ方々がフェアライン大陸側に着きました。


王都で小麦など食糧を全て徹底的に買い占め


地方の飢えに苦しんでいた村などに無料で分け与え、王都では食糧難による飢えた人々による反国王デモが大きく進行しました。


国軍の忠誠心を高める傀儡の反政府勢力をイブが乗っ取り…反国王デモを更に焚き付ける役目を果たし…


国軍の方もバーテンボーグとバルクヘッドを筆頭に幹部達の真っ黒な悪事に染めてた情報をリークさせて失脚寸前まで追い詰めてあげました


明日にはフェアライン使節団がイグラシア大王国に上陸…交渉に入る所まで進みました


「これほど脆いとは…楽しむ暇もないほど、スカスカでしたね」


私は過熱する反政府デモを王宮の屋上で見ながら笑っていました


…さて、そろそろ約束の時間ですから


向かうとしましょう


私は王宮の屋上から飛び降り、そのまま着地してコロシアムに転移して行きました


…ここに彼らが待ち望んだ決勝戦が開かれるのです


平民の女性を誘拐して惨殺し…その遺体で欲求を満たしていたバルクヘッド大佐


恋仲の男性や父親を監禁し、女性を脅迫して肉体関係を築いていたバーテンボーグ


私が2人一緒にまとめて相手してあげます


「女ァ…貴様が全て仕組んだのか…?」


「…」


既に愚かな2人は先に到着していたみたいです


バルクヘッド大佐は私を憎悪の形相で睨み付け…バーテンボーグは冷静に私を見下していました


「やはり女は無能極まりない…我々の様な猛者を個別撃破するのが当たり前なのだが…お前は愚かな選択をしたな」


バーテンボーグが見下していた理由はこれですか?


全く…単細胞の方々はどうしてこれほど…お馬鹿なんでしょう?


「あはは…逆ですよ、逆…あなた達が弱すぎるので特別に2人一気にお相手してあげようかと思ったんですよ?…これはサービスですよ?」


私の一言が本気で怒らせた様で、バルクヘッド大佐が突出して来ました


近接格闘の肉弾戦…ですか?


私を目掛けて拳をブンッブンッと振りますが当たりません


ヒラヒラと私は避け続けていました


バルクヘッド大佐の近接格闘の中、バーテンボーグが私の背後を取り闇魔法の黒炎を投げつけてきました


なるほど…そう来ましたか


バルクヘッドに中段蹴りを腹に当てて吹き飛ばし…その炎を掴んで…投げ返してあげました。


…当たっても私には魔法は効かないんですけど、面白いのでつい


油断していたバーテンボーグはその黒炎をまともに被弾し…必死に振り払って消していましたね


「なるほど…これは手強い!儂の道具には最適な物だ!」


「はぁ~…まだ複数光線による複数攻撃がないだけありがたいと思っていてください、本気出しちゃったら…5秒以内で片付いてしまいますもの」


立ち上がったバルクヘッド大佐は腰につけていた剣を抜く。


…剣があるなら、なんで使わなかったのでしょうね?


それを見て、私も収納魔法の白い煙から…剣を取り出した


「貴様…剣士か…?」


離れた場所で見守るバーテンボーグは、私の構えに反応しました


…彼らの私への認識は…魔術師の類いなのでしょうね


「あら?ご存知なかったのですか?…あぁ、そういえば…あなた達は私の正体をいつまでも明かせずに苦労していましね」


「…お前は一体…何者なのだ!?」


彼らは息を飲み…私の正体を知ろうと黙り込む


私は、剣を両手で持ち…上に掲げて宣言する…


「私は…ラインツ王国第7騎士団団長…!アイリス・ローゼンハイムであるっ!」


私の宣言に2人はしばらく黙り込む


やったぁ!私が一生に一度やりたかった事が叶いました!


今のは絶対カッコいい騎士様のセリフですよ!


「…ハッハッハ!そうか…そうか…!なるほどなぁ…あの愚王は聖女召喚の儀で自ら失脚の理由となる敵兵をわざわざ手厚く迎えてしまったのか!ハッハッハ!それじゃあ…儂らがどんなに頑張ろうと内部から崩れる訳だ!ハッハッハ!」


バーテンボーグは大笑いし、バルクヘッド大佐は苦渋に満ちた顔を浮かべていた


バーテンボーグは何度も大笑いした後…あぐらをかいて座り込んだ


「敗けじゃ…儂らの敗けじゃよ!…認めてやろう小娘…お前の手腕は軍師にふさわしい…我々は挨拶に伺った時点で…敗けていたのじゃよ」


敗北を認めたバーテンボーグは座りながら、私に拍手をしていた


一方の…バルクヘッドはわなわなと拳を握り締めていた


認めたくないのでしょうね…自分達が築き上げた楽園が滅ぶのを


哀れな人です…バーテンボーグの様に敗北を認めてくれればいいのですが…


「…ふざけるなぁああああああ!!!!」


バルクヘッド大佐は持っていた剣を…なんとバーデンボーグに投げつけて怒鳴りました


「ガァ…」という力尽きた人のような声を上げ…


ザシュッ…と剣が人を貫く音がしました

 

バーデンボーグに投げつけた剣が突き刺さり…頭から胴体まで貫いて止まっていたようです


あらまあ…即死ですね


「何が敗けだ…!!何が軍師にふさわしいだ!何が…認めてやろうだ!!!!俺の…俺の人生を返せ!!!!」


バルクヘッド大佐はバーデンボーグの死体を持ち上げ…コロシアムの壁に投げつけました


そして再び…バルクヘッドはバーデンボーグの足を掴み上げ…私に声をかけました


「終わってないぞ…小娘ぇ!!!!なぶり殺すまで絶対に終わらせんっ!」


バーデンボーグの死体を振り回し…ズンズンとこちらに歩いて来ます


「上司の死体を武器に戦うとは…なんて残虐非道なんでしょうね」


悪趣味この上ない武器…


ですが、私の言葉は既に彼の耳には届いていません


だって…もう怒りで前しか見えていません…猪突猛進とはこの事でしょうね


…では、バルクヘッド大佐に最期の斬術をお見舞いしてあげます


「あなたは前に私にいいましたね…私を切り伏せて駒肉にしてやると…」


やはり彼は私の言葉が既に聞こえていません…彼はゆっくりゆっくりと…バーデンボーグの死体を振り回しながら歩いて来ます


ですが…私は話し続けます


「あの言葉…そっくりそのまま返して差し上げます」


私はそう宣言すると…剣を構え…目を瞑ります


相手の歩く音を聞きながら…

待ちます


「ふぅ~…」


息を吐いて…集中し、斬撃の届く距離まで近づくのを待ちます


ズン…ズン…


まだです…


ズン…ズン…


まだ惹き付けます


ズン…ズン…


いまっ!


「せあっ!」


バルクヘッドを訓練に使う的と意識し…1秒間で2連撃を繰り出せる高速連撃を計6秒間、切り刻んで差し上げました


…合計で12連撃


完全に切断したという感触はあったのですが…どうでしょう?


私は目を開きました。


…バルクヘッドとバーデンボーグの2人の体は   見事にバラバラの肉片と化し…無惨にも地面に染みを広げていました。


私はしゃがみ込んで、肉片に問いかけていました


「…だから言ったでしょ?私は強いですよ?って」


肉片は何も返事をしてくれません


「あぁ…言っても聞こえませんね…フフッ」


残念ながらお返事は返せない状態にして差し上げたので返ってきませんでした


私は立ち上がって…剣にこべりついた血肉を振り払い…収納しました


「ん~…はぁ~…」


両手を上に掲げ…大きく伸びをして身体の凝りを解しました


イグラシア大王国から支給された聖女専用の白いドレスが、返り血で真っ赤に染め上がっていました


…また二つ名通りになってしまいましたね…


「はぁ~…騎士団に戻ってシャワーを浴びますか…血でびしょびしょだわ…気持ちわるーい」


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