国王様と謁見です
私の帰還はすぐに広まり、騎士団は大歓声を上げている中…
私は騎士団本部を後に、王宮に転移します。
「光の使者よ…我が求め)「アイリスーーー!」
私は目を瞑りながら詠唱をしようとしている矢先に、お兄さま達が執務室に飛び込むように入ってきました。
あぁ…もうっ
「お兄さま、お久しぶりです」
「あぁ…良かった!アイリスが帰ってきた…本当に良かった…無事だったかい?ご飯は食べたかい?怖い思いはしなかったかい!?」
エリックお兄さまは私に抱きつき…頭を撫でています
「はぁ…バカ妹、心配かけさせやがって…この3日、落ち着けなかったぞ…」
本当に心配させてしまったみたいですね…お兄さま2人とも目の下に隈が出来ています
…お兄さま達も私のお顔を見てかなりご安心した様子でした
「お兄さま達、私は急ぎ王宮に行かなければなりません…後程、私の活動報告は致しますから、今は王宮に向かわせていただきます」
私もお兄さま達とゆっくり話したいです
…ですが、今は心を鬼にして王宮に向かわなくちゃいけません!
「光の使者よ…我が求める場所に導きたまえ!」
転移魔法を使って、私は王宮に転移しました。
先ほどの様に浮遊感を感じた後、目を開けると…
「なんじゃ!?」
「アイリス!?」
謁見の間に転移してしまったみたいです
コントロールが難しいですね…城門前に転移するつもりだったんですが…
エリックお兄さまも巻き込んで転移してしまいましたが…いいでしょう
国王陛下は、謁見の間でお父様とご会談していました。
ちょうど良いタイミングですね
「ごきげんよう陛下、お父様」
「アイリス!!!!」
「アイリス嬢か!?」
お二人とも驚いたお顔を見せていました
私はすぐに片膝をつき、頭を下げます
「もういい!そんな礼はいらんっ!とにかく、報告をせい!」
せっかちな陛下に私は、転移できるようになるまでの経緯を懇切丁寧に説明いたしました。
私が聖女様になった事から世界の成り立ち…別大陸の存在をありとあらゆる全てを
「はぁ~…それは壮大な話しであるな…やはり貴女は厄介事を振り撒く悪女なのではないかと儂は思うのじゃよ…」
薄々感づいてはいましたが…どうも私、国王陛下に嫌われているのではないでしょうか…?
身に覚えがない筈なんですが…なぜでしょう?
「なんですと!?儂のアイリスが悪女ですと!?いくら陛下とは言えど聞き捨てなりませんな!お覚悟を!!!!」
私を見てニコニコしていたお父様が陛下の言葉を聞いた途端、鬼のような形相に様変わりして腰につけていた剣を引き抜いてしまいました
「お…落ち着け!ドウェイン!冗談じゃ冗談!アイリス嬢は聖女になられた素晴らしい子女だ!」
陛下が慌てて弁明すると、鬼のような形相になっていたお父様はまたニコニコとした表情に戻り、剣を納めました
このやり取りを見ると、帰って来れたんだなぁ~と安心します
「しかし…本当の史実はそんな話とは…博識を自称する私でも知りませんでしたな」
隣に佇んでいた宰相の…宰相の~…え~っと…
「ボーリックです」
そうそう!ボーリック様が話していました
「儂や他の国々はもう土地の略奪など前時代的でくだらぬ争いはやらん…各国共に安定した体制に飢えに苦しむ民もいない今、フェアラインが求めているのは民の豊かな生活じゃ…国王会議の議題にも上がった通り…民一人辺りの所得を増やす方法と…生活基盤や交易の上昇が総意の目的じゃ…じゃが、そのイグラシア大王国?といったか?…その国王が我が国や同盟の他国に侵略を行った場合…戦は避けられん」
おぉ…やはり私がつき従う国王陛下は素晴らしいお考えですね!
民の事を思える国王様さすがです!
「ならばやらなければならないことが沢山出来たな、ボーリックよ!各国の主に緊急招集を行え!ドウェインは急ぎ造船技術者を集わせ、長距離航海の出来る船を作る方法を考案せよ!そこにいるついでにエリックよ!貴殿は騎士団を指揮し、海岸沿いの各領主に新たな驚異となる可能性の高いイグラシア大王国の名を広めよ!アイリス!貴女が指揮する騎士団をできるだけ多くイグラシア大王国に送り込み、情報を集めよ!」
「「「「仰せのままに!」」」」
ラインツ王国のバークレイ陛下は素敵ですね!
即選即決を名乗っているだけあって、すぐに指揮をとれるお方です!
同じ部下を従える者として、参考になってありがたいです
私もすぐに転移魔法を使って、騎士団に戻りましょう…
「光の使者よ…我が求める場)「なんじゃそれは…また馬鹿げた技を覚えたのか?アイリス嬢?」
「…今、娘にバカといったか…?」
「言っとらん!さっさと動けドウェイン!」
私は苦笑いしながら、騎士団本部に戻って行きました
あ、お兄さま置いてっちゃった…まぁいいでしょう




