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サレ女アラフォー探索者、ハズレ土魔法だけど大活躍するのでお構いなく  作者: 富士とまと


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ダンジョンの中の力持ち

「……何が?一緒だろ?あ、そうだ、さっきシーザー様に会ったけど、またわがまま言って困らせたんじゃないのか?」

「ち、違う、困らせたりは……」

 男性職員が私を見た。

「えーっと、見ない顔だけれど、誰の紹介かな?」

「お兄ちゃんの紹介!昨日も入ったの。今日は私と一緒!文句ある?」

 男性職員が驚いている。

「え?シーザー様の紹介?ミサがそれを許した?……どういうことだ?」

「もう、うるさいよ。行こう!お姉さま!」

「お、お姉さま?もしかして、シーザー様の……」

 ちょっと、誤解されてない?

「お兄ちゃんは関係ない!暇なら手伝ってよ!」

「手伝うって?」

「カートの上の物をダンジョンの中に入れて!」

 ミサさんと男性職員のやり取りを見ていると、仲が悪くて孤立しているというようにも見えない。

 少しホッとする。

「あー、はいはい。ってこれ、ゴムシート?何に使うんだ?ゴムベルトと……ゴムワイパー?」

「ふふふ、2時間後、驚くなよ!」

 ミサさんがにやりと笑って見せ、首を傾げた男性職員が私を見た。

 私もよくわかってないんですと小さく首を横に振る。

 ゴムシートは、舗装してない駐車場の上に敷いてあるような数ミリで黒いものだ。3m四方の大きなものをミサさんは買ったのでかなりの重さがある。

 50キロくらいかな?二人係りで車に乗せたりカートに乗せたりした。

 男性職員は一人でよいこらしょとダンジョンの中に入れてくれた。

「さ、スライムのところへ行こう!」

 ダンジョンの中に入ると、ミサさんは、その重たかったゴムシートをひょいっと軽々と持ち上げた。

「え?すごい力持ち……」

「うん?あ、そっか。超初心者って言ってたよね。お姉さまも持ってみる?」

 と、ほいっ渡された。

 ええ、無理だよ!と思ったものの、受け取ると二人がかりでやっと持てた重たいゴムシートの塊が、ペットボトル2~3本くらいの重さしかない。

「え?軽っ」

 レベルが上がったから強くなったんだよ。ダンジョンの中限定だけど。

 ああ、確かにそういう話は何度も聞いていた。けれど、実感したのはこれが初めてだ。

「おおよそだけど、もともとの能力にレベルの数字をかけた力が出せるようになるって話。例えば、握力が10の人はレベルが5になると握力が50になるみたいな」

「ああ、じゃあ私はレベル8だから、8倍なのね。100キロあっても、10キロくらいの重さにしか感じないってこと?」

 ミサさんが頷く。

「差はあるけどね。力以外の成長が早いタイプだと、力は×0.8プラスで、魔力の伸びが早いとか。簡単な握力測定による世界記録だと、もともとの力×レベル×1.96分がプラスされていくらしいわよ。最低で、もともとの力×レベル×0.77プラス。最低の人は、代わりに魔力がレベルが上がるごとに3.6倍プラスになったって話」

 へー。私は魔力はレベルが上がるとちょうど倍になってたから、平均的ってことかな。

 力もそうなると、平均的に上がってるのかな?

「すごい……わくわくするね。ダンジョンの中だけとはいえ、今までできなかったことができるようになるんだね」

「今までできなかったこと?」

 ミサさんが首を傾げた。

「えーっと、お姫様抱っことか?」

 女性の力で自分より体の大きな男性をお姫様抱っこするのは、よほど鍛えている人じゃないとできないよね。

「ぷはっ、今度お兄ちゃんを抱っこしてあげてよっ。ふふふ、あはは、そっか、そっか~しつこい男を投げ飛ばすとかそういうのじゃない話、初めて聞いたっ」

 し、志崎さんを……?私が、お姫様抱っこ?

 想像して、赤面する。

志崎さんは想像したら青ざめる案件w


まぁ、レベルが上がるとどれだけの能力が上がるかみたいなのは

体力測定的なやつでいろいろ実験済み。

握力のみならず、垂直飛び、反復横跳び、背筋、腹筋、腕立て伏せの回数、ボール投げ色々ね。



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― 新着の感想 ―
普通の人は倍率が違うだけで固定値上昇。有希さんは倍々ゲーム。 天然思い込み主人公なので誰かが指摘しないとレベル10の壁を超える頃には27万。 そんな感じかなーと思いつつ、どうなるのかなーと楽しみ。 …
自分の実力を把握するところからだなー。そのくらいのパワーがあれば石を投げつけるでもいけそうだが、魔法で飛ばした方が強い気がするな。
タイトル入力せずに投稿するとこうなるのかー
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