第七十七夜 ―― 燃える街と、嫉妬の罠――
第七十七夜 ―― 燃える街と、嫉妬の罠 ――
王宮の地図。そこに描かれた街の道が、赤黒いインクで塗り潰されている。
ザルカ王は、その汚れを指でなぞり、憤慨した。
「……司祭の愛は、ただの『病』ではないか。手に入らぬなら焼き尽くす……それは王の振る舞いではなく、狂人の業だ。アリよ、お前はなぜ、自分の恋敵である隊長までも助けようとするのだ」
サフィアは、一本の「焦げた枝」を地図の上に置き、第七十七夜の語りを始めた。
◆ サフィアの語り 第七十七夜 ――「狂気の捜索と、隠れ家の襲撃」
踊り子への歪んだ執着に駆られた司祭は、街に火を放って彼女を捜し回りました。その非道に反旗を翻した護衛隊長は重傷を負い、踊り子はアリに彼を隠してほしいと懇願しました。
アリは、彼女が隊長を愛していることを知り、心を引き裂かれながらも、彼女の幸せのために彼を匿いました。
しかし、司祭は狡猾でした。彼はアリを騙し、ジプシーの隠れ家への襲撃を予告しました。踊り子を救いたい一心で隠れ家へ走ったアリと隊長でしたが、それは司祭の罠だったのです。
隊長とジプシーたちは捕らえられ、司祭は踊り子を「魔女」として処刑すると宣告しました。邪魔なアリは大聖堂に拘束され、ただ涙を流すことしかできませんでした。




