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毒杯の晩餐と百の献立  作者: 水前寺鯉太郎


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第七十六夜 ―― 鐘の音と、踊り子の火 ――

第七十六夜 ―― 鐘の音と、踊り子の火 ――


 王宮の鐘楼。重厚な鐘の音が、夜の空気を震わせている。

 ザルカ王は、自らの耳を塞ぎ、遠くの街の灯りを見つめた。

「……二十年。アリは一度も外の世界を知らずに育ったのか。石像だけを友とし、鐘を鳴らすだけの人生……。サフィア、彼が見つけた『踊り子』という光は、彼にとって救いなのか、それとも破滅の始まりなのか」

 サフィアは、一足の「色鮮やかな靴」を床に置き、第七十六夜の語りを始めた。

◆ サフィアの語り 第七十六夜 ――「禁じられた祭りと、聖域の軟禁」

 アリは、背中が曲がり醜い姿をしていましたが、その心は誰よりも純粋でした。彼は司祭の厳しい教育の下、大聖堂の外へ出ることを禁じられてきました。

 しかし、祭りの日の喧騒に誘われ、彼は生まれて初めて外の世界へ飛び出しました。そこで彼は、太陽のように輝くジプシーの踊り子に出会い、恋に落ちたのです。

 群衆に虐げられるアリを、踊り子だけが慈愛を持ってかばいました。その行為が司祭の逆鱗に触れ、追われる身となった彼女は大聖堂へと逃げ込みました。

『……ここは神の家。何人なんぴとも侵すことはできぬ』

 護衛隊長は彼女を守るためにそう宣言しましたが、司祭は大聖堂を包囲し、彼女を美しい籠の鳥として軟禁したのです。アリは彼女を逃がすために、自らの居場所であった大聖堂の秘密の道を開きました。

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