6話 三度目の世界ー3
「もう行くの?」
「ああ、世話になったな」
話に出てきた村がどんな村なのかを確かめたく、洞窟を出ようとする白。
食料に不安があるがしばらくは大丈夫だろうと思い出発した。
村近くの目印の場所に戻ってきた。心臓はバクバクなっている。例えるならばあるゲームで単騎で敵の本拠地に乗り込むぐらいの緊張感だ。
「やってきた人を殺すなんてこと、理由がなきゃできないはずだ。」
一人村へと歩いていった。
「こんにちは冒険者さん、ここはイドの村です。」
「(あれ?)」
声に感情が籠ってなかった。
「どうしたんですか?」
「ここはイドの村です。」
「ちょっと話を聞いてください」
「ここはイドの村です。」
「ちょ」
「うるさい。はやく出てってくれ。」
一瞬怖くなったり一瞬困惑したり。それにやってきた人を殺すとは言っていたが何か違う感じがした。
「村長はおられますか?」
「ああ、ここだ。」
「私が村長のイグルですが 何か御用で」
テンプレ村長みたくそれっぽい髭を生やした老人が出てきた。
「単刀直入に言いますが、この村では何が起こってるんですか?」
「・・・」
困った顔でジロジロ見てきた。どうしよう。
「あなた強そうに見えませんな。」
突然何を言い出すんだこのジジイ。
「あなたに話しても解決してくれるかどうか・・・どうせ聞くだけ聞いて帰るつもりだろう?」
なんか挑発スキルでもあるかのような輝きを放っている・・・が、ここは我慢だ。
「ソンナコトナイデスヨー」
「ならば、証拠を見せてくれ。薄汚い旅人よ。」
イラッ。
「なぜそんなに疑心暗鬼なんですか?」
「どうしてそこまで聞きたがる?」
・・・少し考えろ、とりあえず嘘でもなんでもついて話を聞かせてもらおう。
「ある人から頼み事をされてここまでやってきました。名前は言えません。詳細は教えられてないので現地で話を聞くように言われています。」
「なるほど、そうであったか。疑ってすまなかった。」
こやつ・・・ちょろいぞ・・・
そんなこんなで話を聞いた。なんでも女性の旅人が来たら殺して献上しろとモンスター(姿かたちも見たことはないらしい)に脅されており、もし献上しなければ村を壊滅させられるとのこと。
正直に言わせてもらうと、序盤にラスボスとかありえないし、なんでこう女性の旅人とかピンポイントかつ具体的に言われてるの?もうこの世界がゲームの様に思えてきた。
「期間はどのぐらいですか?」
「とりあえず見つけたら献上しろと言われている。」
やけにしっかりしてますね。
話を聞いて逃げるときに軽い揉め事があったがなんとか村から出られた。ここからは軽い工作とレベル上げだな・・・




