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桜の舞う摩天楼  作者: ハイク
第二章 魔王軍
45/68

43話 陰謀Ⅲ

10/30 仲間に武器を渡す描写を追加しました。

「(ララ、暗視の魔法はないか?)」

「(ありますね。あなたの魔力なら可能です。)」

まずは魔法を詠唱する。

詠唱自体はシステムが自動でやってくれる。この世界の住人はそう簡単にとはいかないが・・・

「これだ。」

ゆっくりと、暗視の効果が出ている。

「(ララ、効果時間はどれぐらいだ?)」

「(魔力維持型なのであなたのMPでは2時間ほどですかね・・・)」

意外とMP消費は大きいようだ。魔力維持型ということは一定時間ごとに一定量MPが減っていくアレか。

「すごい・・・こんな魔法、一度も・・・」

「ちなみに効果は2時間しか出せない。とりあえず急ぐぞ・・・」


近くで遊んでいるノームを抱え、クポの街に帰還するため動きだした。



またあの龍が追って来たりはしなかった。巣でそのまま過ごしてくれているといいが。

そして、俺達はクポの街に到着した。途中で魔力が切れたがそのころには目が慣れていたので問題はなかった。

ひどい目に遭ったと思いつつも今の時間は早朝。早く報告しないと。

・・・そこまで来てひとつ思い出した事がある。

「(あの龍がスキル:叡智に載っていないのはおかしい。)」

「(あの時、ギルドではなく、豪邸で報告しろと言っていたな・・・)」


ふとセバスに貰った玉を取り出す。

「その玉、綺麗じゃのう・・・」

「依頼主からもらったんだが、役には立ってくれなかったな・・・」


「(この玉、何か分かるか?)」

「(・・・何か神秘的な力があります。)」

「(名前は・・・ドラゴ「(わかったから言っちゃ駄目だ)」」

つまり、7つ揃えると願いが叶うアレだな・・・


これは置いといて、次はこれだ・・・

なぜドラゴンが自分のテリトリーを無視してずっと追いかけて来たのか。

これには何か理由があるとしか思えない。

本来、ドラゴンはどんな理由があれど竜の巣からは出られない。

これは古代の人がそこに封じ込めたとか、神様がそう命令しただとか話があるが、どれが本物かは分からない。兎に角龍が竜の巣から出られるはずはない・・・

「(起こった事を有り得ないと言っても仕方ないよな・・・)」


これからどうするか・・・

とりあえずギルドで聞き込みをする。逆に言えばこれしか思い浮かばなかった。

「みんなは宿で休んでてくれ。」

「なぜ?」「なんだ、他にやることでもあるのか?」「報告か?」

「いや、ギルドで聞き込みだ。」

薙刀をラースに渡し、ギルドへ走って行った。


・・・

聞き込みをして分かった事が一つある。しかしその一つはとても重大な事実だった。

あのセバスは分かってて俺達を竜の巣へ向かわせた。

竜の巣は危険地帯として現在行くことはできなくなっている。

謎の生物―あの黒い龍の事だが・・・―に会って帰ってきた者は一人しかいないようだ。

わりと有名な噂のようで、黒い龍に挑む事は自殺行為と言われている。

生態も不明、完全なる新種のようだ。

そして・・・帰ってきた者というのは、

セールス=バム=スルール。俺達の依頼人だ。

・・・


豪邸へ向かう・・・少し、怒りながら・・・

「おい、セバス」

「ほっほっほ・・・」

「あの龍がいると分かってて俺達を竜の巣へ向かわせたんだな?」

「そうでございます。そして貴方を殺そうとした犯人・・・」

「・・・なるほど。そこまでは考えが行ってませんでしたか。」

「ならば冥土の土産に教えてあげましょう。」

「黒い龍・・・ヘイロンは貴方を殺すためだけに開発した龍です。」

「そして、貴方の持っている竜玉ドラゴンボール・・・それはあなたを追跡するための物でございます。」

「ここまで来れば分かるでしょうな・・・」

「つまり、俺達に龍を押し付けて殺そうとするも失敗、だから自らその手で殺す。ということか?」

「作戦失敗は私の恥、ここで斬って捨てましょう。」

と言うと同時にセバスはどこからか仕舞っていた剣を取り出す。

「遅い。」

音もなく、視界が宙を舞う。

・・・動け・・・

そう願うもすでに体は動くはずもなく。

視界、いや、首が地面についた時、白は理解した。


―俺は既に死んでいる―


と。



耳が痛い。キンキンと音が鳴る。

目も痛い。目から潤いが落ちてゆく。

顔は動かない。動力を失っているから。

首無し死体となった白の身体から血が噴き出す・・・

これが未だ味わった事のない、死へのカウントダウンだ。

脳で考えることは、もうすでに出来ない。

そのうち痛みも消え、目の前が真っ暗になる。

そして・・・俺の意識は闇に消え・・・・・・・・・・






パッと視界が確保される。

あの部屋だ。間違いない。

「大丈夫ですか?」

「(・・・)」

「仕方ないですね。」


「お き な さ い!!」


「(・・・あ・・・?)」

「(あ・・・あ・・・)」

「(はぁ・・・)」

「本当に大丈夫ですか?・・・けどこの事実はどうしても伝えなくちゃ・・・」

プログラムのように言葉を続ける。


「復活地点が操作されました。」

「つまり死ぬ直前でしか生き返れません。」

「代わりに、新たな能力取得効率を上昇致しました。」

「どう見てもあの爺さんの仕業ですね・・・原因は竜玉のようです。」

「とりあえず今のステータスを表示します。」


鱗動リンドウ ハク Lv335(xxxx/xxxx)

HP:0/3350 MP:0/1340


パッシブ:武器術 Ⅶ 竜変身Ⅱ 探索能力Ⅳ 交信 

     叡智  ダガーシューター(永続)

 

アクティブ:春の目覚め  夏の空 ブレイブスター 切り払い

      螺旋の剣撃  影縫い


「特に変わりはありませんが、ここから新取得を行います。」

タイム・ドラゴンを取得しました。


「・・・これだけですね。」

「死の 直前・・に行きますか?」

「(あ・・あ・・い・・・や・・・ぁ・・・っ)」

「これは重症ですね・・・間近で自分の死を見たらこうなるのも無理はないですけど・・・」

「精神世界なら治療は効くし、少し手を加えますね。」

交信を削除しました。


・・・はっ・・・

ここは・・・?

俺はいつの間に死んだんだ・・・?

「※※※※※?」

・・・はい?


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