35話 魔法都市崩壊
「おう!」
ラースがそう応え最大まで力を入れた叩きつけを繰り出す。
こちらはブレイブスターを使いとにかく斬りまくる。
こっちの魔力(MP)的にもこれが限界だ・・・
やがてオーガジェネラルの声は薄れていき、倒れる。
最終的にオーガジェネラルはボロボロになり原型が分からないようにまでになっていた。
ふと辺りを見る。
レイカとジョーが倒れていた。ゴブリン達はもういない。血だけが辺りを覆い尽くしていた。
「ちょっと待って!大丈夫か!?」
「なんとか狩れたか・・・もう俺の力はいらないようだな」
「まさかゴブリンが数で来ればこれほどまでとは思わなかったわ・・・」
「もう喋るな!!」
ラースと俺でなんとか運び、魔法都市へと戻る。
「やっと街が・・・」
声が出なかった。
魔獣ともいうべき何かが街を侵略している。火事、崩落、落雷・・・あらゆる災害が発生しているのが見える。
その何かはあれだけ広かった街を飲み込むように大量に出現している。
「一体どこから・・・!!」
ラースに後の事は任せ、俺は街へ走る。
近付かなければ分からなかったが、「街自体」が燃えている。
何も無い所、入口などそこら中から火が出ており、とても近づけそうにない。
更に、魔獣らしきものが出ている場所は塔からのようだ・・・
ラースが大声で、
「雑貨屋にポーションがあったはずだ!それを取ってきてくれ!」
「う・・・・この火の中を通れってか・・・」
「今は二人の命だ・・・」
街の人達を助けるべきか、メンバーの二人を助けるべきか・・・そう考えるのに時間はいらなかった。
「行くぞおおおお!!」
「熱い熱い熱い熱い!!」
「はあ・・・はあ・・・なんとか入れたが・・・・」
「う・・・早くしなければ」
煙がきつい。
幸いにも雑貨屋は近くだ。早く行って飲ませなければ・・・・
雑貨屋に行き、ポーションを盗む。
他の人達も盗んでいたようで少ししか残っていない。
2つはあったのでそれだけ持って帰る。
またあの火の中を通るのは辛いが二人のためだ・・・
「うおぉぉぉ・・・!!」
「熱いっ!!」
「・・・かはっ・・・」
「げほっ、げほっ・・・」
火が喉に少し入った。
喉が焼ける・・・
急いで戻っていき、ポーションを二人に飲ませる。
「なんとか大丈夫に・・・フー・・・なったようだな・・・」
「おい、今度はそっちか?」
「悪い、ちょっと喉を」
「まかせて。」
「ヒール・・・どうかしら?」
「マシになったよ。」
この炎じゃ街の人はどうにもできない。
このまま助けを待つわけにもいかない・・・そもそも助けは来るのだろうか?
さっきの、魔法って言ったよな。何か出来るはずだ。
「(叡智)」
「(こんにちは)」
「(こんにちは。水の出し方を教えてくれ。魔法の使い方だ。)」
少し使い方を教えてもらい、出し方のコツを急いでつかむ。
指先から水が出る。
「何をしているの?」
「水を出す練習さ。」
「今そんなことをしている暇はないわ!急いで街を」
「いや、もう少しで・・・街を救える。」
「何を言ってるの・・・?」
・・・よし。
腕から水が出せたと同時に出すコツを掴んだ。
「(ステータス。MPだけ)」
526/1550
526か・・・少し心もとないが、これだけあれば・・・火を消して回ることだっていけるかもしれない。
まずは火の前に近づき・・・
「ウォーター!」
どばっと水が出る。
火はものすごい勢いで鎮火された。
火で進めない所、火の勢いが強い所、そのすべてに一つ一つ水をかける・・・
道中魔獣もいたが軽く薙ぎ払い倒した。
「生存者は!!」
「こっちにも生きてる人はいない!」
「こっちもよ!」
「こっちもだ!」
「っく・・・すべて終わった後だったか・・・」
この後知った話によると、この街での生存者は俺達4人と、自力で逃げ出した者18人、クエスト中で助かった者13人の35人だった・・・
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「ぐ・・・時空線が捻じ曲げられているだと?」
「はい・・・しかも大きく曲げられておりました。」
「何者の仕業なのだ・・・?」
(テーレッテー テーレッテー)
「見たか修行の成果を!」
「っく・・・強い!」
降参しないララに白が提案した条件とは!?
次回へ続く!




