31話 復活
あるはずだったスキルを追加しました。
MPが切れ頭が痛くなってくる。
あのシステムが居ないと何かと不便だな・・・
少しだけしか買っていないダガーをダガーシュートの感覚で全て投げる。
薙刀を持って投げたダガーに続き、トロルジェネラルに囲まれ叩かれ白は死んだ。
何も見えない、明かり一つもない世界に今白は居た。
手の感覚も足の感覚も、何一つない。
完全に魂の状態といったところか。
「(最期はあっけなかったな・・・)」
「(あいつら数だけじゃなくて一つ一つの個体が強かったのか・・・)」
「(それにしてもなぜあのオーガはあんなに強いトロルジェネラルを従えていた?)」
と、考えが膨らみ、その途中で、
「(なぜ死んだのに考えることができる?)」
ふと疑問に思った。
そう思った瞬間から暗かった世界が崩れ去り、眩しい空間へと姿を変える。
「あなたは死んだのです。」
システムとは違う、別の「人間」の声。
「(ちょっと教えてくれ、これは一体どうなってるんだ?)」
「あなたは死にました。トロルに囲まれ…」
「(そうじゃない、ここはどこなんだ?)」
「私の世界です」
「今まであなたを見守ってきた、あなたの[本心]です」
これが・・・自分?
よく見ると姿形、自分らしい姿をしている。
「(じゃあ、今まで死んできた俺を復活させてるのはお前なのか?)」
「はい。そうです。」
自分の心だからといって無条件に信用したら駄目だとどこかが叫ぶ。そう気づいて考える。
なぜ、あの時ステータスを開かせてくれなかった?
いや、あの時システムはいなかった。
なぜ居ないか。
いなくなる直前、どこかおかしかった。
機械のような声、それが今は何で人間の声なんだ?
様々な疑問が頭を駆け巡る。
そんな時間はこの一言で終わりを告げる。
「あなたの魂にスキルを刻み込んであげましょう・・・」
なかったはずの体が光るような錯覚の後、
直接脳内に
「叡智を入手しました」
「夏の空を入手しました」
「各種耐性を全て入手しました」
「竜族の加護を消去しました」
・・・は?
ちょっと待て、今「消去した」と言わなかったか?
今は言うべきではない・・・
そう考え今は心の内に秘めておくことにした。
「これらを取得してやり直しますか? Y/N」
「(Y・・・)」
――――ー―――――――――戻ってきた。
戻ってきた場所は魔緑地帯を抜けたところの、トロルがいる場所の近くだ。多分トロル戦前だろう。
その証拠にダガーは前もって買っていた分存在する。
左下にはログが出ている。
「ステータス」
鱗動 白
Lv172(0/172000)
HP 1720/1720 MP 688/688
槍術Ⅴ 剣術Ⅱ 叡智 竜変身 交信 探索能力Ⅰ 疾風突き(MP10) 春の目覚め(MP20)
スマッシュ(MP1) ダブルスマッシュ(MP4) トリプルスマッシュ(MP27)
クアッドスマッシュ(MP40) 夏の空(MP500) クリアソード (MP550)
ブレイブモード (MP0~4) 切り払い(MP5) 螺旋の剣(MP30) 狂戦士(MP20~20)
シールドブレイク(MP10) ブレイブスタン(MP24) ブレイブソード(MP30) ブレイブマジック(MP60) ヒート・ブレイブ(MP2~6) ウィンド・ブレイブ(MP2~6) ダガーシュート(MP10)
影斬り(MP0 スタミナ消費)
あれ?俺のスキル多くね?
「(こんにちは。)」
「っわああ!!びっくりした・・・」
「(これからはあなたのことをサポートしていきます。)」
「(スキルのことでお困りですね?)」
「(スキルを合わせてひとつのスキルを作り出しましょうか?)」
「お、おねがいします・・・」
「(では開始します・・)」
!? 頭が割れるように痛い・・・
崩れ落ちるように膝をつき頭を抱える。
そんな時間が5分ほど過ぎた。
「(終了しました。ステータスを確認してください。)」
「ステータス」
(MP表示は割愛)
鱗動 白
Lv172(0/172000)
HP 1720/1720 MP 1/688
武器術 Ⅵ 竜変身 交信 叡智 ダガーシューター(永続)
春の目覚め 夏の空 クリアスマッシュ(MP55)
スーパーブレイブモード(最大MP50消費で永続)
ブレイブスター(MP30) 切り払い(MP10、防御ダウン)
螺旋の剣撃(スタミナ消費) 影縫い(MP5)
ずいぶんスッキリとした。MPは現在1なので魔緑地帯に戻って回復しないとな・・・
とりあえずスーパーブレイブモードを使うため最大MP50を支払う。
特に変わった気がしないが、試しにダガーを振ってみる。
何かが違う。
空気が切れたような気がする。
しかも斬撃が飛んだように見える。
よく見ると前の建物に振ったところにくっきりとした傷がついていた。
これなら勝てる。そう確信し、まずは魔緑地帯で休んだ。
(テーレッテー テーレッテー)
黒竜に勝負を挑んだ白
結果は惨敗したものの、何か素質を感じた黒竜は特別特訓メニューを渡す。
死ぬギリギリのラインの地獄の特訓を耐え抜いた三年後、再び白は黒竜に勝負を申し込む!!
次回へ続く(続かない)




