29話 苦難
今回はレイカ視点となっております。わかりにくめです。
私はレイカ。
勇者の家に生まれた勇者・・・
生まれたときから「勇者」「勇者」と呼ばれ続けていた。
その私の生まれた村が「イドの村」だったのだけど、大きくなるにつれて外の世界に行きたいと願うようになった。
「パパ、外に出たい!」
「まだ危険だ。魔物がいるんだから・・・」
この世界は昔から・・・古の時代から魔物という存在がいた。
この村から外に出たことはないので、どんな生き物なのかはわからない。
「今度、遠くへ行ってみようよ!」
友達のミオ、レイスと共に今度村の外へ行く約束をした。
・・・好奇心を満たすためならどこへでも行ってしまう子供だからこその落とし穴が待っているとも知らずに。
次の日、村は大騒ぎした。
「勇者の娘が居なくなった!!」
「どこだ、どこだ!」
「ここで一休みしましょ。」
振り向き、近くの大きい木の元で休むことを提案する。
「!!」
「危ないっ!!」
レイスが声を上げ、びっくりして後ろを見る。
気がつけば・・・
「だから村の外に出ちゃ駄目なんだ。」
「わかったか?」
父親が体を張ってかばってくれた。声は弱々しくもどこか強い「力」を感じる。
背中からは血が出ている。
「パパッ!!」
――――――――あれから15年・・・
「久しぶりね、ここに戻ってくるのは・・・」
村へ着く。
ポータルを使い来たが、ここに来るのは少しばかり歩くことになる。
村の入口まで来た途端、
「オカエリナサイ、ユウシャサマ」
・・・何か違和感を感じつつも宿を取り、村長に会いに行く。
「リッパニナッタナ、ユウシャサマ。」
やはり何か違和感がある。
昔の話をし、時間が経ったところで宿へ戻る。
少しばかり警戒しつつも悪意は感じないので、そのままにしていた。
「疲れたから早速寝ようかしら・・・」
寝るためにベッドに横になった瞬間体が動かないことに気付いた
「!?」
「・・・!・・・・・!!」
宿主がやってきて、その右手にはナイフを持っている。
「・・・!!・・・っは!!」
そのナイフを紙一重でかわし、窓から逃げる。
「一体何だったの 前と違う!!」
焦りと恐怖を感じつつ逃げる。
「弓矢・・?」
そう、逃げているところを狙い撃つ弓兵も潜んでいたようだ。
まさに「用意周到」。
一瞬も油断せずに弓矢を避けつつ逃げる。
逃げる先はポータルのある洞窟。
洞窟に着いたところで、近くの草木に隠れる。
「・・・」
何か人間・・・追手か!!
「スリープ」
と小声で言い、・・・奴が眠る。
「うまくいったかしら・・・」
その人間を運ぼうとした瞬間、
「え・・・死んでいるわ・・・。」
―――――――白は死んだ。―――――――――
謎の少年「白」をエリュシオンに連れて行き、みんなに紹介する。
「ここがあなたの部屋よ。」
「あ。はい。」
それだけを言い、強くなるためクエストに一人で出かけていく。
「ファイア!ブレイズ!フレアストーム!!」
三段魔法という、コストパフォーマンスの良い魔法の使い方をし、敵を一掃する。
この技は、強烈な範囲攻撃のため、味方がいるときは滅多に使えないのである。
「ふぅ・・・ただ魔法の練習だけでもやっぱり疲れるわね。」
「お久しぶりですレイカさん。」
「そんなに改まらなくてもいいのよ。久しぶりね。」
「あれからあの地域はどうなっているんですか?」
「まだ未解決よ、あれから村の勢いが更に強くなっているわ・・・」
そう、狩りをしている時も村の妨害が少なからずあった。
今使えるポータルがイドの村近辺しかなかったからだ。
「ランクが上がったし今度俺もそこに行ってみることにした」
「そう、ならまた狂化しないように気を付けなさい」
「もうしない・・・とも言えないから対処法だけは教えてほしいけどな」
軽く狂化の対策を教え、場面は大蛇討伐後へと切り替わる。
「・・・は・・ここは!?」
気がつけば洞窟の床に倒れていた。
帰り道がわからないが、時間が経つにつれてこの洞窟がどこなのかゆっくりとだが思い出してきた。
「確か・・・白と一緒にこの洞窟に来て・・・・って白はっ!?」
辺りを探したがそこに白の姿はなかった。
帰ってきて、ギルド員に状況を聞かれたが、大蛇戦のことは何も覚えてはいなかった。
今回は番外的存在なので
異世界戦士リンドウハクーンZはお休みとさせていただきます




