25話 教会
訓練場へ行ったところで、
「さっそくだが、お前、[スキル]は何持ってる?」
ステータスも見れないのにスキルなんてわかったものじゃない・・・ん?
今「スキル」と言ったか?
この世界がゲームの世界のようなものという確信が近づいてくる。
「すみません、スキルの確認の仕方を教えてください」
「ど田舎から来たのか?このあたりの人間はみんな知っているはずだが。」
と言い、
「スキルは教会の能力書で確認できる。」
「とりあえず付いてきな」
教会へ案内してくれた。
「ここか」
でかいな。
スライムが雑魚キャラとして出てくるゲームの教会にそっくりだ。
入ると神官から挨拶のようなものを受けお祈りをするように促される。
お祈りすると、神官が紙のようなものにサラサラと書いているのが見え、しばらくして神官がその紙を渡してきた。
この能力書は例によって本人しかわからないとのことだ。
書いてある内容は・・・
鱗動 白
能力:槍術Lv4 剣術Lv2 交信 探索能力
スキル:疾風突き 隼の刃 春の目覚め
チカラ:竜変身
加護:竜族の加護
戦闘力:B+
「加護」がついている。どんな得があるのかわからないがまああって損はないだろう。
探索能力は見ての通り、あとは「隼の刃」か。戦闘力まで表示される。
「ありがとうございます。」
「これからも精進なさい。」
「さすれば次なる扉が開かれよう」
神官が言うセリフなのかよくわからんがまあいい、
訓練場に戻りスキルを伝える。
下手に地雷を踏みたくもないので春の目覚めは省く。
「これまたずいぶん少ないスキルだな。」
「今はスキルを会得することだけを考えろ。俺も可能な限りサポートするから。」
どうやら、この世界はスキルの数と質が勝敗を決めるらしい。
スキルの数だけ選択肢が広がる。まさにスキルゲーなのか。
早速だがスキルの覚え方講座1
[ひたすら練習]
「まずは剣を素振りしてコツを掴みな。」
「そうだな・・・1000回はやってもらおう。」
は・・・?
いや・・・は・・・?
スキル覚えるのに素振りでコツを掴む・・・そこらへんはよくわからないけどなんとなく違うと思う・・・
大体スキルが手に入ったのは何かを使った時、経験を積んだとき、何かを受けたときに手に入っている。
素振りだけでどう経験を積めと。
と思いつつ素振りをする。
スキルの覚え方講座2
[思いついた技をとりあえずぶっ放す]
「よし、素振り終了!次は目の前のかかしに気持ちをぶつけろ!」
「力を込めて、閃きをありのままに表現しろ!」
あ・・・はい。
気持ちね・・・気持ち。
閃いたまんまの攻撃をするのね。
素振り・・・何も掴めなかったぞ・・・
と思いつつも途端に閃き―――――――――
【「スマッシュ!!」】
と立派な縦回転の斬撃をこなした。
「さて、次の段階だ」
スキルの覚え方講座3
[スキルを熟練する]
「さっきやった【スマッシュ】を何度もやってみろ。」
「体の動き、息遣い、力加減をマスターするんだ。」
と言われスキルをぶっぱなしまくる。
MPの量は見えないのでわからないがおそらく減っているだろう。
というより、何でか物事がスムーズに進んでいる。
素振りは何も掴めなかったつもりだったが、何かを掴んだ感覚がある。
スキルは閃けなかったつもりだが、スマッシュを閃いている。
何度もできる気はしなかったが、何度もスマッシュを撃てている。
そして、今・・・
「・・・」
体の動きを心に刻み込み、
スキルを言わずとも、思わずとも体が動く。
そう、今スマッシュに関わるすべての力を使いこなした。
「よし。それまで。ところで・・・」
「うまくいきすぎていると思わないか?」
心の内を読まれた気がして一瞬体が硬直する。
「わかりやすい反応だ。で、それはな。俺のスキル【教官魂】のお蔭だ。」
「簡単に言うと他に誰も手に入らないスキルだ。」
「つまり俺専用のスキル。これをユニークスキルという。」
「お前も何かしらユニークスキルを持っているだろう。ただそれがいつ[発現]するのかは分からない。」
「そして、スキルとは眠る魔力のいわばスイッチ。俺のように周りに作用するのもあれば自分自身にしか作用しない物もある。」
「さて、俺からの説明は以上だ。残り時間はひたすらスキルの開発と行こうじゃないか。」
なんとなくわかったので後はひたすら素振り、閃き、熟練を繰り返す。
(テーレッテー テーレッテー)
ひたすら鍛錬を続けるハクの元に現れた闇の帝王レイカ!帝王と死闘を繰り広げる最中そこへ新たな刺客が!一体全体どうなるのか!!次回へ続く!(続かない)




