24話 帰還
とりあえず戻るしかないか。
前来た道を戻っていく。
蝙蝠はもう居ない・・・とも言えないので引き返しハルバードを取りに行く。
スキルの補助はあるのか分からないので慎重に進む。
オオコウモリがやってきた。どこでもいるな。
とりあえずハルバードを振り回し、たまたま弱点に当たったようで一発で倒れる。
ログがあった場所を見るがやはりない。とりあえず素材は剥ぎ取り、進む。
洞窟を出た所にスライムがいたが、走って逃げた。
「そういえばポータルがあったよな」
ポータルのあった位置まで急いで行く。
「ここだ。」
「さっきのスライム・・・まだいるな。」
スライムがポータルの近くにいる。倒さなければならないのか。
とりあえず武器のハルバードを握り、先制攻撃を仕掛ける。
簡単にかわされそうになるが、命中はした。
しかし斬ったところがみるみる回復というより斬られて離れた細胞がまたくっついていくかのように閉じていく。
このハルバードじゃ駄目だ。そう思い
竜変身
そう念じた。
何かがくっつくような感覚の後、視界が明るくなり体の動き心地を確かめる。
竜だから炎ぐらい吐けるよな?と思い息を吐く。
何か胸の中に自分の意思で動く何かがある。
もう一度息を吐く。今度は何かも同時に動かすと、
「ゴオォォォ・・・・」
と炎のブレスを吐き、スライムをみるみる溶かしていく。
「キッ!」
自分ではよし!と言ったつもりだが、言葉にならない。
さっさと解除をしてポータルに入る。
ポータルから出るとギルドの人がやってきて・・・
「あなたはハクさん!?よく無事で!」
この前のギルド受付だ。
とりあえずギルドというよりこの町ではこうなっているらしい。
[魔物退治に行った勇者が暴走した]と。
そして、付いて行った青年が行方不明・・・
勇者なんて言葉一度も聞かなかった。そのくせ周りは一人残らず知っている事実に何かよくわからない感情が沸いた。
そして少しの休みの後・・・
「よう!ジョーさん」
「おお、どうだ調子は」
「まあまあです、少し稽古をお願いできませんか」
スキルの確認ができない今、それと今度死ねば何が起こるのか分からないという不安から少しでも生存確率を上げようとして、そのためにはまず強くあれば死なないという結論に至った。
「は、、あの時の勝負とは比べるなよ。」
「俺の稽古は厳しいぜ?」
「それでも。」
ほんの少し決意を込めて。




