表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜の舞う摩天楼  作者: ハイク
第一章 チュートリアル
24/68

23話 チカラ

「なんだ、結局あの時の出来事はすべて覚えていたんだ。」


「じゃあ大蛇に貰った力は、今使えるのかな?」

ステータスが見えない今の状態では、何をもらったか分からない。

だが、かすかに記憶しているのは


竜変身


そう念じた直後、体の周りに何かがくっつく。

そして、視界が真っ暗になり、見えるようになった時には視界の位置が低くなっていた。


「かわいいじゃないか。」

「こんな子供の竜になれるなんて大蛇も意外と。」


「キッ」


言葉は話せない。

聞く限りでは子供の竜になったようだった。


「戻れるかい?」


戻ろうとしてもどう戻ればいいか分からず、2分ほどが過ぎる。

唐突に言葉が浮かび上がる。


解除


するとまた体の周りの何かが「剥がれる」ような感覚の後、暗闇になった視界に光が戻る。


「一体何なんだ・・・」

と、俺が言うと、

「ふむ・・・どうやら魂に刻み込まれたチカラのようだね」

「練習で得る事のない、君だけの力のようだ」

と返した通り、自分だけの力(ユニークスキルみたいな物か)を得たらしい。


「さあ、今度は君の番だ。何でも質問すると良い」


「じゃ、じゃあ、あの時あの洞窟で何があったんですか。」


「意識を刈り取った、それだけさ。」

「じゃあレイカは生きている・・・?」

「勇者の名前か。もちろん生きているさ。」


「魔王は勇者を殺せないからね。」


「何か理由があるのか?」

「おっと、その話はここまで。次の質問をどうぞ」


相手にも事情があるのだろう。

「・・・」


「何もないならここでおさらばだけどいいかい?」


「い、いや、何から質問しようか考えていただけだ。」

「魔王とは何だ?」


「魔王とは世界を守護する柱」

「魔王が全て死んでしまえば、世界は救われると同時に崩壊する。」

「魔王の力で闇から世界を守っている。言い換えれば最強の7人の魔術師が脅威からこの世界を守っているのさ。」


「じゃあ、勇者って何だ?」


「勇者とは神にそそのかされ、世界を破滅へ導こうとする者だ。」

「しかし勇者になるにも条件があってね。単純に[良い人]でなければならないと聞いたよ。」

「勇者は悪くない。魔王も悪くない。全ては仕組まれているのさ。」


「じゃあ、神」

「根源さ。すべての悪の根源。」


心の底から恨むような声で言っている。


「闇を生み出したのは神だ。勇者を作り出したのも神だ。」

「この世界は。神のせいで。こうなっている。」


最初は迫力があったが、後に行くにつれ声が弱々しくなっていった。


「わ、わかった。」

「次へ行こう、俺はどうなる?」


「それは殺されるかそのまま帰すかってことかい?」

「殺さないよ。僕たちはそんなに極悪非道じゃないしね。」


「もういいかい?」


「いや、最後に一つだけ。世界の救えとあの大蛇に言われたんだが、俺はどうしたらいい?」

「そうか・・・」

少し悩んだ後、

「強くなれ。」

「神を越える時まで、ただひたすらに。」


「じゃあ、もういいね?」

「あ、はい」

パチン、と音が鳴り俺の体は大蛇のいた洞窟に戻ってきた。

足元を吹く風と共に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ