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桜の舞う摩天楼  作者: ハイク
第一章 チュートリアル
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21話 破壊と輪廻

「で、村の元凶を退治したわけだが」

退治なのかよくわからないまま世界の命運を託されてしまったわけだが。

「村を見に行こうと思うのだが、行けるか?」

俺には変な村長しか記憶にないがレイカには辛い思い出もあると思うので一応聞いてみる。

「え、ええ・・・」

少し調子が狂っているようだがまあいい、さっさとこの洞窟から抜け出して・・・


「____オマエカ_____」


辺りに響いた轟音と共に脳に直接語り掛けてくるような声がした。

「誰だ・・・姿を現せ!」

テンプレ勇者セリフを吐き、しばらく待つ。

・・・どこにも現れない。


急に風が吹いたかと思えば、レイカが崩れるように倒れた。


「おい・・・おい!」


嫌な予感が走る。


「死んだのか?」


そう言葉にした瞬間俺の視界はぷつりと切れた。


‐―――‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐あなたは死にました。


いとも簡単に告げられる言葉。

「(戻ってきたんだな。)」


ただ一つ違った。

感情のない声が所々ぷつりぷつりと切れている。


「(・・・)」


こうして聞き流していくうちに、たった一つの言葉で理解する。



「すべてをやり直しますか?」



普通ならスキルを手に入れてやり直すはずが、・・・いや、今までがこの「システム」に頼り過ぎていたんだと悟る。


そして、ステータスを確認する。

Lv1・・・スキル・・・無し?装備も無しか・・・

目を疑った。すべて消去されている。

・・・「すべてをやり直す」とはこういう事か。


「(YESしかないんだろ・・・?)」

「(いや・・・NOだ。)」


こんなハードな世界もう御免だ。わけのわからないものももう見たくない。

YESを選べばまた死ぬことになる。苦しさや辛さは誰にも分からないだろう。


そして、この理不尽な神のような「物」とももう会いたくない。

俺は、初めてこのゲームのような世界での「死」を受け入れた。


はずなのに。



目が開く。視界にはスライムのようなモンスター、そして頭に黒い羽が生えた女の人がいる。

「目ぇ覚めたか。」

言葉はおっさんなのか。

「~~~~(3日間ずっと目閉じたままだから死んだのかと思ったよ、あのシルフめ・・・)」

スライムは魔法か何かでなんとなく言ってる事が分かるようだ。


とりあえず体は・・・魔改造されていてよくわからないことになっている。


こういう時こそ冷静に。そう、とりあえず今どんな状況なのかが知りたい。

「ア・・・アノ、ココハドコデスカ?」

声が機械が出すような声になっている・・・

「~~~?(ここは魔王城・・・と言えばいいかな。説明してる暇はないけど、あなたが大蛇のおっさんを殺したんだよね?)」

いきなりまずい質問が来た。殺したと言えば殺したのだが・・・


「ハイ、ツイデニセカイノメイウントカタクサレマシタ。」

「やはりか。」


話を聞く限りでは悪い人達には見えないのだが・・・情報が少なすぎる。

なぜあの「システム」は死んだと言っていたのにこうして生きているのか。

それに、スキルが全て消えているとはどういうことだ?

さっき出てきたシルフ・・・風?


とにかくステータス確認だ。

「(ステータス)」・・・何も出てこない。

そう言えばログがあったはずの場所にも何もない。


とりあえず体力は不明、魔力も不明。元居た現実の世界と同じだな。


話を戻すが、シルフという言葉から考えると、あの時感じた風はシルフの仕業ということになる。

とりあえずシルフという奴に会って話がしたい。

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